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美容整形クリニックに行ったら、医師の態度が悪い!

「初めて美容整形クリニックのカウンセリングを受けに行ったら、医師の態度が悪かった。態度の悪い医師をどう思いますか?」という患者さまからの質問に、高須クリニック名古屋院院長 高須幹弥医師がお答えします。

二重まぶたの手術がしたくて、先日初めて美容整形クリニックのカウンセリングを受けに行きました。初めてだったので質問したいことを書いたメモと、なりたい芸能人の目の切り抜きなどもいくつかファイルに入れて持って行きました。私なりに頑張って説明や質問をしたところ、担当の医者は露骨に嫌そうな顔をして、「そんなに心配だったら手術するのをやめれば?」と言ってきました。結局私は手術するのをやめ、そのクリニックを後にしましたが、どうにも納得がいきません。幹弥先生はこの医者の態度をどう思いますか?

「心配だったらやめれば」は絶対言ってはいけない


難しい問題ですが、結論から言えばこの患者さまは、その医師の手術を受けなくてよかったと思います。おそらく、その医師は、この患者さまの手術をしたくなかったのでしょう。

文章だけでは詳しいことがわからないので、なぜ手術をしたくなかったのかはわかりません。ただ、ひとつ考えられるのは、患者さまから細かい要望をされればされるほど、その通りに仕上げるのが難しくなるので、前向きな気持ちが持てなかった。もしくは、手術後の仕上がりが想像と違うということでトラブルになりかねないと考えたのかもしれません。そのため、わざと冷たい対応をとったということもあるでしょう。

とはいえ、「そんなに心配だったらやめれば」ということは、医師として絶対に言ってはいけないと思います。少なくとも私は絶対言いません。患者さまは、心配だからたくさん質問するのであって、そういう方に対して「手術をやめれば」と声をかけるのは絶対にいけないことだと思っています。

手術をしたくない患者に冷たい態度をとる医師はいる


美容外科医の中には、「この患者さんの手術をしたくないな」と思ったら、わざと冷たい態度をとったり、目をそらしたり、軽く舌打ちをしたりする医師がいます。そうすると、患者さまのほうが「この医者の手術を受けたくないな」と思い、帰ってくれるからです。

なぜこのようなことが起きるのかと言うと、美容外科の手術カウンセリングは、「病気を治す」ことを目的として行われる診察とはまったく異なるからです。たとえば、風邪ひいて内科にかかれば、必ず診察して薬を出してくれます。「僕は君を治療したくないから、帰って」という医師はいないですよね。それは法律で決まっているからなのです。医師には「応召義務(おうしょうぎむ)」というものがあり、病気で困っている人が来たら、絶対にそれに応じなければいけないと法律で決められています。

しかし、この応召義務は、美容整形に関しては適用されません。なぜなら、美容整形は病気を治すのではなく、その人の自己満足のためや、さらなる幸せを得るための治療だからです。そのため、応召義務が適用されないのです。

よって、美容外科医のほうも、「この患者さんとはフィーリングが合わないな」と思ったら、断ることがあります。とくに、度を越して神経質な方や大きなストレスを抱えていそうな方など、手術すると後々トラブルになる確率の高そうな方は、手術をお断りすることが多いでしょう。しかし、「手術やめれば」「手術したくない」と言うと、ケンカになってしまいます。では、どうするか。患者さまのほうから去ってもらうために、わざと冷たい態度をとるのです。

医師とのフィーリングも大切


ご相談者さまを担当した医師が本当にそう思っていたかどうかはわかりませんが、可能性のひとつとして考えられなくはないでしょう。とは言え、すべての医師がそうした態度をとるわけではありません。

少なくとも私の場合は、細かい要望や、たくさんの質問をされたら、それらに対して、すべて答えます。美容整形は魔法ではないので、できることとできないことがあること、それをやることによって、かえって不自然になり、美しくなくなる可能性があることを徹底的に説明します。その上で、手術するかどうかを患者さまに委ねるようにしています。決して一方的に断ることはしないよう、徹底的に説明して、理解を得られるようには考えているつもりです。

美容整形は「手術をしたら、はい、おしまい」ではなく、手術してダウンタイムがあって仕上がりができて、仕上がりが気に入らなかったらまた検診して…という、意外に長いお付き合いになります。ですから、「この先生だったら手術を受けても大丈夫だな」と、カウンセリングで確信を持てたときだけしか手術をしない。患者さまの側がこうした考えを持っておくことも大切です。

ご相談者さまが、フィーリングの合う医師に巡り会えることを願っています。もしも、通える範囲内なのであれば、一度私のカウンセリングにいらしてみてください。

まとめ

・美容整形外科は病気を治す治療をしないので、応召義務が適用されない。
・わざと冷たい態度をとる医師は、トラブルを避けるために、その患者の手術をしたくないと考えている可能性がある。
・フィーリングの合う医師を選び、カウンセリングで確信を持てたときだけ手術を受けるなど、患者側も考えを持っておくことが重要。



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▼【公式】高須クリニック名古屋院院長:高須幹弥Youtbe:カウンセリングで医者が冷たい、態度が悪いときは?高須クリニック高須幹弥が動画で解説
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