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移民都市が好き。深圳・シンガポールの[わかりあわない多様性]

深圳やメイカームーブメントについては、事業開発をするプレイヤーであり、大学での研究者としてレポートを書くことが多いので、好き嫌いの話をすることは少めだ。「プロトタイプシティ」みたいな書籍でもそのスタンスは変わらない。
それはそれとして好みはあり、深圳もシンガポールもとても住み心地がよい場所だと思っている。暖かい南国特有の開放感、口に合う食べ物など、いろいろな要素があるが、気に入ってるのは両方とも移民都市というところだ。
好き嫌いについてもどこかに書きたいな、と思ったのでnoteに書く。

わかり合わないのがダイバーシティ

移民都市はいろいろなところから人が集まってくる。移民都市はもともと住んでる人が少ない。移民都市にいるみんなが共有できているのは、過去じゃなくて未来だ。
なので、「相手が自分と違う」のが当たり前。
食べれるものが違う、喋れる言葉が違うなどはよくある話だ。深く理由も聞かない。山岳民族で海産物を食べたことがないのか、エビカニアレルギーなのかはともかく、軽くNGなものを聞いて、最大公約数的にみんなが満足するレストランを選べば良いだけの話だ。

逆にこっちが連れて行かれて、出てきた料理がどうにも全部口に合わない、みたいなことも希にある。僕は食物タブーはないけど、あまり辛いものを食べるとお腹を壊すし、日本以外で食べる生ものは全般的に怖い。ニオイの強いものも苦手だ。
でも、そういうときもちょっと断って焼き飯なりヤキソバなりポテトフライなり、何かしら角が立ってなくてつまめるものを頼めばOKだ。別に、会食終わってから別のところで食べればいい。大騒ぎするようなことではない。

この食事のように、「お互いの事情はわかる範囲でだけ気にすればよくて、基本的にはわかりあえない」というのが共有できているとありがたい。
そういう同士でも、何かしら仲良くしたいから会食をするのだ。

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2019年3月、メイカーフェアレバノンにいったときに泊めてもらったシェアハウス。こないだの爆発後もここは無事だったが、友達の友達ベースではケガした話も聞く。つらい。

何がやりたいかは気になる

それぞれバックグラウンドが違う同士で集まって会食をしているのは、お互い仲良くなりたい目的があるからだ。共通のイベントのために集まったとか、同じ趣味があるとか、みんなホストの知り合いだとか。
なので、バックグラウンドが違っても会食しててつまらないことはない。食べるペースが違ったりだらけ方が違ったりするけど、そういうのを見ているのはけっこう面白い。

たいていの会食では日本人は僕だけなので、話題がなくなると日本のことも聞かれる。日本に旅行した人、行きたいと思っている人は世界中にいるし、距離が近いアジアだと僕より東京のラーメンに詳しい、なんていうマレーシア人もいる。

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自分の中で整理がついてまとめたものは、何かしら記事やレポートにするけど、「まとまるまえのものや小ネタをすぐ見たい」という要望を聞いて、フォトレポートを始めることにしました。

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