ひとり税理士のＤＸ -9. eTaxソフト・PCdesk-

　最も低コストで税務書類を作成したい場合、国税庁の提供する無料ソフト「ｅＴａｘソフト」や地方税共同機構が提供する無料ソフト「ＰＣｄｅｓｋ」を利用するのが一番です。税務署等に提出する帳票（様式）が格納されており、それに該当事項を入力して電子申告等をするソフトです。
 　用紙を税務署に取りに行く必要はありません。提出も電子申告なので、税務署に行く必要はありません。

　税額等の計算をするソフトではないので、別途、税額を計算する必要があります。税務ソフトを使わなくても正確に計算できるまであれば、これだけで税理士の仕事ができます。

　で、この「ｅＴａｘソフトやＰＣｄｅｓｋソフト」を使うことで・・・事務の省力化が図れるのか？・・・テキストファイルを上手に扱うことで、省力できます。

　ｅＴａｘソフトとＰＣｄｅｓｋソフトには、「ｘｔｘファイル」や「ｘｍｌファイル」をインポート（組込）したり、エクスポート（書き出し）したりすることができます。

　この「ｘｔｘファイル」や「ｘｍｌファイル」は、テキストファイルです。「メモ帳（notepad）」等のテキストエディタで開くことができます。

　ＶＢＡやＧＡＳ等のプログラミングできれば、表計算ソフトで計算したデータを基に、ｅＴａｘソフト等にインポートするｘｔｘファイル等を作成できます。

　プログラミングなんて・・・という人は、表計算の関数等を利用して作成したデータを、テキストファイル形式で出力してもいいし、

　テンプレートデータを作成し、「文字の置き換え」処理で作成できると思います。

　ただし、一定の要件に満たしたデータでないとエラーになってしまいます。

　特に注意すべきは、全角・半角、文字コード。

　上手くインポートできない場合は、手入力してエクスポートしたファイルと中身を比較してみると原因が解明すると思います。

　ｅＴａｘソフトで使う「ｎｃｃファイル」や「ｗｎｃｃファイル」もテキストみたい・・・。