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【五輪汚職】検察の反撃(2)「本当に悪いやつは誰か」

前回のコラムに大きな反響があった。

「本当に政治家の逮捕はあるのか?」
「東京高検検事長の落合義和氏が抜けているぞ!」
「初めて検察のことを応援したくなった」

実際、検察庁には数多くの激励の声が届いているという。これまで検察といえば、政治家の言いなりで、時の権力に逆らえないという印象が広まってしまっていた。

その印象は、黒川弘務氏の存在によって作られたといっても過言ではない。黒川氏の「検察官人生」は時の政治権力、具体的には安倍政権とともにあった。首相の力を背景に、圧倒的な影響力を誇示し、さまざまな「事件」に遠慮なく介入していった。

近畿財務局事件(森友問題)、桜を見る会、学校補人加計学園問題、TBS記者準強制わいせつ事件などなど、真相解明に至らず、捜査が止まったり、事件そのものが消滅したりしたもののどこかには、必ずといっていいほど黒川氏の影が見え隠れした。

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