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90年代の音楽を知らないアナタへ その59 GENIE IN A BOTTLE(99)/CHRISTINA AGUILERA ミレニアム直前の大爆発

クリスティーナアギレラがデビュー曲を出した99年といえば、翌年はミレニアムということで世界的に新しい時代の幕開けが待ち遠しいといった空気が漂っていて、人もメディアもなにもかもが浮き足立っていた。

音楽業界でも当然、新しい時代のスター作りに余念がなく、特にアメリカではジェニファーロペスやリッキーマーティン、シャキーラの台頭によってダイバーシティへの関心も大きく高まっていた時分であった。しかしみなキャリアがあり、正直若くないため、若くてキュートな新人のデビューをわれさきにとさまざまなレーベルが模索していた矢先にデビューできたのがクリスティーナだった。彼女は子役としてミッキーマウスクラブに出演していたが、歌手としてのキャリアはスタートさせていなかった。

わたしにとってのクリスティーナアギレラはエクアドル系アメリカ人ということで大好きなラテン系であり、容姿端麗、小柄、よく笑うかわいい少女というイメージだった。日本人にも入りやすい、ある意味分かりやすい「アイドル」路線のビジュアルだったと思う。しかしひとたび歌えばゴスペル歌手のような迫力のある歌声に、みな歓喜し大興奮。メリスマを多様するので、「ポスト・マライア」と呼ばれ、当時はとにかく比べられていたのがかわいそうであったけど。ただクリスティーナはよくても、マライアが極端に嫌がったのはちょっと面白かったけど。

クリスティーナの歌声はたしかに初期のマライアのようで、ベルトをメインにした発声で若さゆえの特徴的な歌声ではあったが、マライアに似ているというよりは、ルーツがエタジェームスだったりアレサだったりするので、辿るところがそこだっていう共通点はあると思う。

「GENIE IN A BOTTLE」はメジャーデビュー曲であり、全米NO1を獲得したミディアムテンポのマイナーコード。わたしが大好きな路線である。ラテンポップやアラビアンポップのような要素も強く、世界中で大ヒットした。クリスティーナの人気はデビューアルバムで終わらず、その後もさらに飛躍する。

わたしはちゃんと見抜いてたよ?

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