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悲しそうな顔と嬉しそうな顔

喋るのが止まったと思ったら出てきて「なんか食べたい」みたいな昨日の夜、それでもなんだかんだ早めに静かになったので私も早めに寝ることにしました。娘は和室に移動したので私が娘の部屋で寝ることになります。シーツだけ替えておきます。アイスノンも装備して横になったと思ったらあっという間に就寝。

夜中に何度か娘がキッチンにやってくる音が聞こえました。夜中に水分を摂り過ぎるとトイレに行きたくなるからやめてくれ〜。娘の部屋の廊下を挟んだ斜め向かいがトイレです。ドスドスと重々しい足音を立てて歩き叩きつけるように激しく扉を開け閉めされると目が覚めるんだよ。マジやめてくれ。

トイレにやってきたのは明け方でした。よかったよ、まとまった時間眠れたよ。

目覚ましの時間に起きられずにスヌーズをセットしていたらまた娘がトイレにやってきました。このタイミングでクスリを飲ませなければ。

がんばって起きてクスリを用意して娘がトイレから戻ってくるのを待ちます。

「クスリ飲んで」

「んあ」

「その前に、バナナ食べる?」

「バナナ食べる」

低脂肪乳も飲んでもらいました。娘の体重はここしばらく増えたり減ったりです。なので、低脂肪乳のカロリーのことはあまり気にしないことにしました。

「今日はテーブルの上に置いてあるロールパン食べて。冷蔵庫にサラダも用意しておくから、それも食べてね」

「わかった」

私の朝食はきしめんとバナナでした。けっこう腹いっぱい。

出勤。暑い。まぶしい。

月次のデータが届いたので資料を作成します。その前に、データに一部漏れがあるようなので確認。折り返し電話がかかってきました。事情を聞きます。あったあった、そういえばそんな話ありましたよ。でもあれからどうなったかまったく思い出せない。なんかでもこちらが思っていたのとは違う方向に話は進んでおり、とりあえず短期的にはどうしようもないかなあという感じ。私が定年を迎える前に色んなことが変わるなあ。これから面白くなりそうなんだよなあ。どうしたもんかなあ。

昼食はコンビニのおにぎりセットと味噌汁とあんぱん。サングラスと帽子を装備し忘れたので目が。

午後は日々の作業と簡単なレポート。1月から5月まではよかったのですが、問題は6月以降です。基本的に見通しは悪くはないのですが、ものすごくよいというわけではないので気になる細かい点なども。

退勤。帰りもまだまだまぶしいので帽子とサングラス。夕食の味付き焼き肉を買ってから帰宅。娘は寝ていました。起きてくるのを待ちます。だいぶ待ってクスリの時間ぐらいで起きている気がしたので声をかけたらまだ寝ていました。

「起こしてごめんね」

「んあ」

「肉、焼いたら食べる?」

「んあ」

前回500グラムだと全然足りなかったので今回は900グラム超にしました。しっかり焼いてサンチュと一緒にいただきます。娘は相変わらずいい食いっぷりです。私は三分の一ぐらいであとは娘が平らげる、と思ったらサンチュが先に切れたところでなにかモゴモゴ喋っています。

「え、なに?」

「〇〇て食べられない」

「なに?」

「〇〇て食べられない」

「なに?」

「〇〇て食べられない」

「え、焦げて食べられない?」

「〇〇て食べられない」

「こく、て?」

味が濃くて食べられない、でした。モゴモゴ喋るからなに言ってんだか全然わかんねえよ。あー、サンチュが切れたから味が濃く感じるってことね。なるほど了解です。

「パンと一緒に食べたら」

「パンだけ食べる」

そうですか。では残りは私がいただきましょう。

クスリを飲んで風呂に入ってアイスを食べておやすみなさい。

「寝ないでしょ」

「おやすみなさい」

私が風呂から上がったら冷蔵庫を開けています。

「なにしてんの」

「なんか飲みたい」

「冷蔵庫にあるジンジャーエール、パパのだからあげない」

悲しそうな顔。

「わかったよ、少しあげるよ」

嬉しそうな顔。

「本当はこれ、肉食べる時に飲んでもらうつもりだったんだよね。あ、ポテチ食べる?」

「食べる」

特売の黒トリュフ風味のポテトチップスを開けました。

「おいしい」

「全部はあげないよ」

私がキッチンで少し片付けている間に急いでポテチを食べ尽くそうとする娘。

「だから、パパが見ていない隙に一気に食べるのやめて」

無表情。

洗面所で漬けておいた娘の下着とパジャマを軽く手洗いしてから洗濯機へ。急いで居間に戻ります。

「はい、これでおしまい。あとはパパが全部食べます。歯磨いて」

ものすごく名残惜しそうです。ポテチ、取っておいて明日食べていいことにしてあげよう。そうしよう。

いただいたサポートは娘との暮らしに使わせていただきます。ありがとうございます。