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深夜の入浴、血まみれから血まみれ

昨日の売上が不調だとさすがに日中ずっと気分が沈むなあ。5月まではなんだかんだでそこそこ良い数字を維持してたからなあ。6月もまだ完全に沈んだというわけではないし良いところでは良い数字も出てはいるんだけどなあ。今日もさえない数字の予感。かなり大きな変動の狭間なのかも。下手するとコペルニクス的転回。

とか、仕事のことで一喜一憂しつつも日々の作業や今年後半の予測などを片付けて地味な確認作業。疲れてると厳しいのでもう少ししゃっきりしている時にやったほうがいいな。

昨夜は娘が1時半頃にやってきて「今からお風呂に入る」と言い出したせいでよく眠れませんでした。そういう気持ちは大事にしたほうがいいので何も言わずにお風呂をセット。

「あのね、ちゃんと聞いてくれる。明日、パパ、普通に仕事あるからね、こんな時間にお風呂入りたいとか言わないで普通に起きてる時間にお風呂入ってね」

娘は私の話を聞いていません。というか様子がおかしい。不穏ではありませんが瞬きをしない目が飛び出しそう。やばいやばいやばい。

「パパ、もう寝るから、お風呂あったまったら入って。お風呂の中で叫ばないでね」

あとは放置です。寝床に戻って時計を確認すると2時でした。なんだかもう、ね。

朝、娘は寝ています。お風呂、ムッとしています。換気扇を回しておきました。

食事を用意していると起きてきました。バナナを食べてもらってからクスリ。

「冷蔵庫にコロッケとさつま揚げ置いておくから食べてね」

「んあ」

そして前日の数字を確認してダウン気味の気分のまま出勤。

諸々作業して退勤。

いつもと違う帰り道。久々に近所で思い切り迷った感。ここはどこ。

買い物はせずに帰宅。娘が起きていました。

「あのね、生理、また来た」

「いや、そうじゃなくて終わってなかったんでしょ」

「んあ。◯◯た」

「ん、なに? 吐いたの?」

「吐いてない。垂れた。洗って」

「血が垂れたの?」

「洗って」

そう言われてみると娘のパジャマが朝と違います。

洗面所を確認。

うわッ、血まみれ。あ、しかもトイレのマットも置いてある。うわっ、血の塊。マジかよ。

とりあえず手洗いです。下着とパジャマにもドロっとした塊が。助けてー。でも助けは来ない。ひとりで洗い続けるのみ。

洗って洗って洗って洗って。全部洗濯機に突っ込んで回し始めました。なんだかものすごく達成感があります。

「なんか食べたい?」

「なんか食べたい」

「ちょっと待ってね、用意するから」

カレーピラフにしようと思います。まず玉ねぎを切るかアッ。

やっちまった。

包丁で玉ねぎを押さえていた左手の人差し指をざっくり切ってしまいました。

これは久しぶりに。

とか思っていたら血がドバドバ溢れてきて。

慌ててシンクの上に指を移動。あっという間にシンクが真っ赤に。

ティッシュの箱に手を伸ばそうとします。届きません。消毒薬を置いてある棚にも届かない。絆創膏にも届かない。

血が止まるのを待ってから処置するか。

そんなことを思っている間も噴き出し続ける血。

ダメ元で娘を呼んでみました。

「ちょっと、ちょっとこっち来て、ティッシュ取って、ティッシュ取って」

私の必死さは伝わっていないようで娘はゆっくりとやってきました。

「パパ指切って血まみれだからティッシュ取って」

ゆっくりと動いてティッシュを箱ごと渡そうとする娘。

「一枚取って、一枚取って」

ゆっくり取り出す娘。急いで受け取る私。

「ありがとう、いいヒトだ」

ティッシュで傷の周りの血を拭き取ろうとします。無理です。溢れ出てきて止まらない。

ここでようやく傷口を心臓より上に持ち上げることに気がつきました。血の勢いが止まりました。

「消毒薬取って、あれ、どこ? 消毒薬取って、お願い」

娘はふらーっと和室に移動していました。ふら~っと戻ってきて消毒薬のあたりを見回します。間違いなく見えているはずなのに見つけられない。そうです、娘は探しものがものすごく苦手なのです。苦手というか無理というか。

「それ、それ、その小さい青いフタの白いのが消毒薬」

そこまで言ってもまだたどり着きません。あ、やっと見つけた。

ゆっくり手渡されました。

とりあえず消毒して、と思ったら中身が空です。マジか。あー、洗面所の下にオキシフルあるけど見つけられないだろうなあ。しょうがない。

「今のところの近くにオロナインあるから取って」

これは意外とすぐに見つけられました。

「ありがとう、いいヒトだ。フタ取って中身出して。パパの指に。そうそう。もっと出して。ありがとう、いいヒトだ。その隣に絆創膏もあるから取って。箱ごとじゃなくて一枚だけ。そうそう、紙の中から取り出して。そうそう。渡して。ありがとう、いいヒトだ。絆創膏ひとりで貼れないから手伝って。こっち持ってて。そうそう。ありがとう、いいヒトだ」

娘の夕飯は玉子かけご飯に変更しました。

「ありがとう。本当に助かったよ。でも指切ったの手洗いの後で良かったよ。前に切ってたら手洗いできなかったからね」

そのあと、ドラッグストアに消毒薬を買いに行きました。

いただいたサポートは娘との暮らしに使わせていただきます。ありがとうございます。