やる気どころか
遅く寝て早く起きる休日。なぜもっとゆっくり寝ていられないのか。意味不明。
娘も起きてきたのでクスリ。なんか食べたそう。でもなにも作りたくないです。
「カレーは?」
レトルトを温めるぐらいなら今日の私にもできそうです。
違うのか。違うんだな。
「お茶漬けは?」
「お茶漬けで」
なぜエラそうなのか。本当に意味がわからない。(元)妻も意味なくエラそうなうえに私に対しては「下っ端感」などとレッテルを貼っていました。間違いなく娘は(元)妻に似ています。
お茶漬けの素に加えて海苔と細切り玉子と梅干しをトッピング。なんか色々足りない気もするけどこれで勘弁してくれ。
私の朝食はカレーピラフ。指を切った日に作ろうとしていたことを急に思い出したのです。「使いきりポリエチ手袋」があれば料理もできるじゃないか。玉ねぎを切る時は慎重に。大丈夫でした。
できあがったところで娘に声をかけました。
「カレーピラフ食べる?」
「食べる」
そうですか。半分ぐらい分けてあげました。
売上の数字をチェックしたりなんだりはできますが、それ以上は仕事も他のこともなにもできません。本当になにもできません。洗い物をしないといけないのにできません。風呂も掃除しないといけないのにできません。
SNSで「うつで何もできない時に『これじゃいけない』と思って資格の勉強を始めたりするヒトがいるがやめたほうがいい」みたいな投稿を見てしまいました。
え、もしかして自分が資格の勉強を始めたけどさっぱり進まないし頭にも入らないのもひょっとしてそういうことなの。考えたこともなかったけど、もしかして、これってうつなの。
いやあ、違うと思うな。やる気は昔からないし先延ばしも子供の頃から筋金入りだから。
などと自分に言い聞かせながら眠くてだるくてやる気もなくて。そのうち昼になりました。
「なんか食べたい」
さっき食べたじゃんと思いますがさっきは朝食で今度は昼食か。食ってばっかりだな。でももうパパじゃ今度こそ本当に何もやる気がないよ。
「カップ麺でいい?」
買い置きのカップ麺をテーブルに並べます。どれか選んでくれ。
「カレーメシ」
そうですか。お湯を沸かすぐらいなら今日のパパにもできますよ。
お湯を沸かして湯を入れて。
あー、娘はカレーメシでいいとして、自分はどうする。パスタでも茹でるか。なんかソースもあった気がする。どこかなあ。
なにか忘れた気がする。
タイマーをセットしていませんでした。
既に何分経ったかわからない。
なんとなく5分ぐらい経ったところでカレーメシのフタを取ってかき混ぜます。娘はカレーメシをかき混ぜられません。カレーメシに限った話ではなく、器の中の食べ物をかき混ぜるという行為が苦手というより出来ません。なぜだろう。不器用とかそういうのとも違うんだよな。本当に不思議。
私の昼食はパスタにしました。挽き肉と玉ねぎを炒めて味は買い置きのガーリックトマトソース。今回も出来上がったところで娘に声をかけます。
「ガーリックトマトソースのパスタ食べる?」
「食べる」
今日は玄関のすぐ外で工事をしているようです。工事が終わるまで外出はやめよう。買い物に行きたかったけど仕方ない。
ベランダでも工事をしているので音が気になり昼寝もできない感じです。もう本当に何もできない一日ですが、だからといって焦るとかそういうこともありません。受け入れている感。
夕方になってようやく手袋をして食器の予洗い。フライパンや鍋も洗いました。風呂掃除も完了。お湯を溜め始めます。やる気がなくてもこれぐらいはなんとかかんとか。
娘がやってきました。またなんか食いたいのか。そうか、夕食の時間か。
「今日はたくさん食べてるから食欲ないでしょ。作らないよ」
私がそう言うと娘は少し悲しそう。でも作らないよ。
クスリだけ飲んでもらいました。今日はもう私も夕食は抜きでいいや。
10時過ぎに急に買い物へ。ついでに駅まで歩いてグルっと散歩。歩くのに気持ちいいぐらいの気温かと思ったら途中から汗が。湿度だな。
歩いている途中、どこかで食べていくかという気になります。気になるだけで食べには行きません。なんかもう外食も面倒で。
五千歩歩いたので戻ることにします。ドラッグストアで買い物。娘が夜中になにか食べたくなった時のおやつなど。
買い物を終えて店を出て歩いている最中に家に帰る気も失くなっていることに気がつきました。帰りたくない、のではなく、なんか帰らなくてもよくないか、みたいな感情。帰ったところで娘が私を待っているわけでもなく、帰ったところで気持ちが落ち着いたりくつろいだりということもなく。それなら帰っても仕方なくないか。
でも他に帰るところもないので帰るのです。
そんなことを思うのもうつっぽいのかなあ。
やだなあ。
いただいたサポートは娘との暮らしに使わせていただきます。ありがとうございます。