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俳句を始めて間もない頃、クオと名乗っていました。 当時近所の林をねぐらにしていたカラスが、私がコォと呼びかけるとクォと返してくれてそれはもうかわいかった。鳴き声をそのまま俳号に拝借しました。 最初の数年間はクオの名であちこちの句会へ出向いて武者修行。俳人の大木あまりさんと吟行で野山へご一緒する機会も何度かあり、私は幸運な駆け出し俳人だった。 初夏のある日、あまりさんから連絡が。 「クオさん、吾亦紅の句があったら出しなさい」 ワレモコウ。 秋の野山で見られる
散りゆく桜の季節を俳句と動画でお楽しみください。 花 見 人 空 を た つ ぷ り 見 て 帰 る 季語:花見人 はなみびとそらをたっぷりみてかえる 前世が見えるチャネラーの人に「マキさんは昔、お江戸の遊び人でしたね」と言われました。そういえば私、若い頃から「花見は歩きながらするもの」と思ってたんですよ。お江戸の花見がまさにそうだったらしい。(前世の記憶…?) 一 揆 衆 め き て 小 声 の 花 の 宴 季語:花の宴 いっきしゅうめきてこごえのはなのえん 夜桜
母が入院。面会できない規則らしいので、代わりに宅配便でこいつを送りこみます。枕元で元気づけてやってくれぃ。 ・ ・ ・ さて、お待たせしました。 皆さんのタテの一行詩をひきつづきご紹介します。 余白の白さ、その静けさ。 だいすーけさんの一行詩に読み手はさまざまな色を投影したくなります。皆さんの夏は何色でしたか。テキスタイルどっぷりの夏だった私は、紺色かな。 タテナガ絵本作家の【かかと】さんのゆらめく一行詩。スクロールすると見覚えのある一本のかたちが見えてき
ア ス フ ァ ル ト ソ フ ト ク リ | ム レ ク イ エ ム あ〜あ、もったいない。 舗道に落ちていたクリームはじんわり溶けかかっていました。西暦2000年夏。場所は外苑東通り沿いのとあるバス停。 詩ってすごいなぁ。 20年前の些細なできごとを今も鮮やかに再生してくれます。句自体に記されている情報はごくわずかなのに、作者の私は読み返しただけで時期や天候、位置情報まで思い出せてしまう。 俳句はある意味、超記憶術なのかも。 一瞬のきらめきをビー玉の気
私20年以上俳句をやってまして、長い付き合いの句友たちとたまにメールでこういうことをやってます。 作った一句を見せ合う時、一文字ずつ改行して タ テ 書 き に す る ん で す 俳句はやっぱりタテに読みくだすのが自然ですよね。文字間がゆったりする感じも俳句の鑑賞にはうってつけです。 そういえば、テレビの俳句番組が句を三行に分割して見せるでしょ。 詩 ム ノ み ス ス た の ト い 予 ラ に 言 ダ あれ、今ひとつですよね。