2021 年 9 月頃の私 ~聖域の読書感想を添えて~
購入履歴を振り返ると私が「聖域 written by コムドット やまと」を読んだのは、2021 年 9 月だったようだ。
このころ私が何をしていて、何を考えていたのかを振り返りたい。
2021 年 9 月
2021 年 9 月、私は社会人 3 年目であり、依然として新卒で入社した SIer で働いていた。
先々月 (7月) までは、PL として案件をリードしていたが、8 月から正式に PM となった。
PM となった私の仕事には、以下が追加された。なおこれまで通り、チームの管理、海外ベンダ―管理、顧客向け技術課題管理は継続している。
・社内マネジメント層への月 1 回の PJ 状況報告
・顧客定例会での工程管理、工程についての顧客折衝
後にこれらの業務も日常と化し、あまりやりがいを感じず、ただこなすだけという感覚になるのだが、このころはまだ新鮮味を感じていたと思う。
・顧客向けに PJ を全て自分で進めているという感覚
・社内マネジメント層 (案件詳しくないがリスク感度高い人) への話し方
こういう部分は、これまで経験していなかったので新鮮だと感じていたはずだ。
仕事以外では、英検 1 級の合格を目指し勉強していたようだ。
自分と英検 1 級との歴史は2021 年 5 月に始まった。この時は突発的に受けた 英検 1 級。1次試験で落ちた。準備期間が短かったからだ。
むしろ、困難さを知りながら、とりあえず突っ込んでみた自分の行動力を褒めたい。この時は、落ちることを予期しながら、「受けてみて敵を知り、次で合格する」ということを考えていた。戦略的に正しいと思う。挑戦してみて失敗するのが、一番敵をよく知れるし、学習効果が高い。
9月あたりの話に戻ると、おそらく毎日英作文やら単語やらを学習していたはずだ。
目標が明確だったので、迷わずに突っ走っていたと思う。
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有言実行のかっこよさ
話は変わり、この私がなぜ、コムドットという Youtuber の本を読むことに至ったのだろうか。
私には、コムドットやまとの有言実行する姿が、とてもかっこよく映っていた。なぜなら、これまでの私は、不言実行の人だったからだ。
人に目標を宣言することなく、黙々と実行していく。そういう一見スマートな人生をおくってきた。元来控えめな性格であるのも不言実行に拍車をかけているのだろう。
学生時代の頃はある程度これでよかった。なぜなら、目標や次の人生のステップへのレールが何本か引かれていて、自分に都合の良いものを選べばよかったし、周りに同じ方向を目指す仲間もいたから自然と競い合えた。高校では難関大学合格、大学では有名企業内定。あえて目標を宣言せずとも、受験に落ちたり、良い企業に内定できなければ、仲間から格好悪く映る。それが嫌なのもあって努力する。こういうサイクルができていたのだと思う。
だが社会人は違う。大学受験や就活など、半受動的に訪れてくれる次のステップなんてものはない。自分の人生や目標は自分自身で見つけなければいけない。
自分で見つけた目標は宣言しなければ、失敗してもダサく映ることはない。でも、それだと達成する確率も下がる。私は弱いし、怠け者だからだ。努力できない日があっても、まあいいかと簡単になるような弱い人間だ。これを自覚していても、見栄っ張りな自分はやはり不言実行だった。2021 年 5 月に英検 1 級を受けたり、落ちた話はしていなかった。
だからこそ、コムドットやまとの「有言実行」スタイルは格好良く映った。
ものすごく高い目標を掲げ、不断の努力を実行し、常に強気前向きな言葉で
自分をチームを奮い立たせ進んでいく。
いや、すごすぎるだろと。
自分を律する力と、自分を信じる力が凄まじい。
こういう自分には持っていないものをもっているから、その筆者が書いた本に興味を持ち手に取った。自分にはない考え方やノウハウを知りたいと思った。
ここまでが「聖域」を読んだ経緯だ。
以下には、読んだ感想を書きたい。
聖域を読んだ感想
まずは何といっても 言葉が熱い、熱すぎて火傷を負う。私は松岡修造を筆頭にアツい人が好きなのだが、この人も類にもれず松岡修造型人間である。現代の松岡修造をこの本の中で見れる。
熱いだけでなくクスっと笑える。行き過ぎたポジティブ、ナルシストをエンタメ要素、突っ込みどころとして、本の中に散りばめている。0-100 まで熱い話ばかりだと、人は飽きてしまうし、おなか一杯、食っても食っても終わらない二郎ラーメンのようなくどさを覚えてしまう。この本は、それを防ぐため、ラーメン屋になぜか置いてあるお酢、お寿司の脇に添えてあるガリのように、休憩所を用意している。憎いわ。ちなみに私は無類の二郎好きだ。
堅苦しくない。言葉が口語体だし、本音をそのまま話してる感じがしてとっつきやすい。ただ休憩所としてのナルシスト発言、ジョーク、ポジティブ過ぎる発言が受け付けれられない人は、その過剰さに吐いてしまうだろう。モヤモヤしてるが活力はあるときに読むのがオススメだ。
本の中で良いなと思った言葉を列挙し終わりたいと思う。
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