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❨394❩1972.9.29.金.雨→晴/→トレスマリア→サンフランシスコ川(→Tres. Maria→:Brazil)

明け方から雨、走るにはもってこいだが、自 転車が言う事をきかなので、レストランの中でノンビリ考えた。

助け舟が来た。
ピンガとタバコを売り歩く、兄さんの車(フォード)がきた。
もう乗せてくれなくても乗るつもりで話をした。
車にビシを積み、Tres. Mariaまで100kmのドライブ。
言葉はあまり通じないが、こういう人達と一時を過ごす事は楽しい。

途中の村でパンクを修す。
なんと悪かったのは、チューブで空気入れのもとの締めゴムが、はずれていた。


Tres. Mariaを二時半頃出る。陽が強かった。
小さな峠を越すと、S.フランシスコ川が出た。
デッカイ、グリーンのスバラシク美れいな、静かな川だった。飛び込んでしばらく泳ぐ。

陽射しが弱まった頃走り出し、20km進む。
長い坂があった。ポストにダウン。

木陰で、スープを作り、パン・トマト・サラメで夕食。
テントを張らず、その場に寝る。

ホタルが飛んでおり、日本の夏を想い出させた。

今日見た夕陽。
今日まで旅をして来て、目に映った中で最も美れいだった。
神が俺に授けてくれた、俺の労をねぎらった、心(?)からのプレゼントだったと思う。
それは一分となかった。
あくまでも澄んだ夕日の色。
紅燃ゆるという言葉が、そのままといった感じ。
俺は忘れない。
イヤ!忘れる事が出来ないだろう。

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