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この1冊を読むだけで、健康を維持する確率を上げることができます。『健康になる技術大全』

『健康になる技術大全』は、健康に関するエビデンスを集めたビジネス書です。

「エビデンス:一つひとつの研究の結果から出てきた情報をまとめたもの→科学的な証拠の集合体」「日本人の死因リスク:たばこ/食事/運動/アルコール/ストレスに関連するもの」「個人の健康や健康に影響する生活習慣は、その人が置かれている社会・経済的な環境や、一人ひとりが所属する組織に大きく影響されます」など、健康になるために必要な事例や技術をこれでもかと教えてくれます。

特に「エビデンス:集合体のエビデンス/エビデンスではない:個々の研究の結果」は、エビデンスではないモノをエビデンスと称して売りまくる健康食品業者に警告を与えます。

エビデンスは、上から「複数の研究の総合的なレビュー(メタアナリシス・系統的レビュー)」「無作為に割りつけた研究(ランダム化比較実験)」「前後比較・準実験(対照群のあるもの)・観察研究」「事例やケース」「専門家個人の意見・動物実験・試験管での研究」の順番で重要です。

逆を言えば、「専門家個人」が一人研究するだけではエビデンスとは呼ばれないのです。

怪しい健康食品のCMに騙されたくない方は、エビデンスの概念から知る必要があるでしょう。

 

「やめたい習慣は、その習慣が起きやすい状況をできるだけ丸ごと避けましょう」「ストレスを感じる時、塩・油・砂糖の味が欲しくなるといわれています」「野菜と果物は、量でいうと約80g食べるごとに、5~6%ほど死亡率が低くなる」などを通して、運動の習慣と野菜の量が健康への近道だということがわかります。

特に「血液中のコレステロールと食べ物由来のコレステロールを混同しない」は、同じ言葉なのに違う意味があり、みんな誤解していることを教えてくれます。

「(食品中のコレステロールが高いといわれる)卵を食べても、極端な量を食べない限り、血中のコレステロール値にはそれほど影響を与えない」と、コレステロールの食品を食べても、直接体内のコレステロールの値に影響がないことを示しています。

食事の基本的な事柄を知らない方は、まずはこの1冊を読むことです。

 

オタクの視点から言うと、「たくさん体を動かす人としない人を比べても、毎日のエネルギー消費量は、ほぼ同じ」に刺さりました。

オタクは、運動を極端に嫌います。

ただ、エネルギー消費量が同じであっても、運動をしなくていいわけではありません。

「体を動かす量が多いと、全く体を動かさない人に比べて、死亡リスクが20~39%低い」「座っている時間が長いと、様々な病気のリスクや、死亡の危険性を増やす」と、運動をしなければ死亡する確率が高くなってしまうからです。

運動嫌いな前山のようなオタクは、強制的に運動の習慣を作らないと、早死してしまうでしょう。

 

#健康になる技術大全 #林英恵 #ダイヤモンド社

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