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あいまいな時代を生き抜くには、観察力は必須科目です。『観察力の鍛え方 一流のクリエイターは世界をどう見ているのか』

『観察力の鍛え方 一流のクリエイターは世界をどう見ているのか』は、問いと仮説をくり返す観察の力を有効活用するためのビジネス書です。
「観察:問いと仮説の無限のループを生み出すもの」「過去:更新できない事実の積み重ね×/現在から観察され、意味が更新され続ける〇」「感情:反応時間を短縮するために使われている」など、目に見えない感情すら観察することができる技術を学べます。
特に「少年マンガ:情動の変化を中心に物語が動く/青年マンガ:混合感情を描く」は、複雑な感情を分解することで、感情の本質を捉えることができます。
「感情の概念:“情動”と“混合感情”という概念に分けられる」とあるように、「情動:本能に由来する心の動き/例)喜び」と「混合感情:複数の基本的な感情を同時に感じている状態/例)愛=信頼×喜び」の違いを教えてくれます。
昨年882冊のマンガを読んだ前山も、この事実に気づかず、新しい発見でした。
物語をビジネスに活かしたいサラリーマンにオススメです。

「仮説:頭の中のモヤモヤしたものが、やっと言葉になったもの」「データという抽象から具体を観察して、仮説を立てるのだ」「物語=物語の型×自分の記憶(体験)」などを通して、抽象概念を具体に落とし込む仕組みを教えてくれます。
特に「惑わず:“わからないこと”“あいまいなこと”を受け入れる」は、多様性を有効活用するための方法です。
学校教育は、「わかる:知っている=作業の手順」と、工場のような昭和の会社には価値を持ちました。
しかし、「わからない状態に身を置き続けるとは、思考を停止しないということだ」とあるように、「観察をし、仮説を立て、問いを見つける」ために、今はあえて「わからないこと」に価値があるのです。
ネットによって「知る」ことの価値が下がった現代を生き抜くためにも、一度多様性を実践してみてはいかがでしょうか。

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