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どこいっても隈研吾

先日いった富山市のガラス美術館

富山に出張にいって、時間が半日ほど空いたのでどこかにいこうとおもったら紹介してもらったのでガラス美術館に訪れた。立派なガラス張りの建物が市の図書館になっていておしゃれに本を読める空間が広がっていた。隈研吾さんが設計した建物だという。

堺町が自慢する道の駅

関東でふるさと納税で一番儲かっている茨城県堺町。寄付金で道の駅を改修したとのこと。自慢の道の駅は木目調のおしゃれな建物。これも隈研吾さんが設計したそうだ。関係者が自慢げに、町に隈研吾の建物が6個つくったと。

三菱地所が手掛ける地域と都市のつながり

仕事をしていて教えてもらった取り組み。三豊の話も聞いていて、やっぱりこれも隈研吾。

今日話を聞いた東川町の取り組み

いろんな企業や自治体とパートナーシップをとっている独自の展開をしているみんなの憧れの町、北海道東川町。
家具のデザインコンペをやっている。その名も、「隈研吾&東川町」

ガチャポンにも隈研吾

隈研吾が悪いわけじゃない

同世代の建築家とこの前話したときにいっていた。
隈研吾事務所がすごいのは、人格ではなくブランドとしての建築家として名前が出ているが、事務所員は300人超え。
ほんとかどうかはわからないが、自治体が隈研吾事務所にしごとをお願いしやすいのは、自治体の要望にちゃんと答えてくれるからだそう。

僕が違和感を感じるのは、地域の建築の話をするときに、「だれが」「なにを」「どうして」作ったのかを語らず、「だれが」の建築家だけをブランドのような消費するアイコンとして使い、それを考えもせずにすごいと言ってしまう想像力のない消費者の僕たちで、建物は誰が作ったかよりも誰がどう使ってどういうコミュニティが生まれたかのほうが重要だよなと思う。

そして、その裏側には、隈研吾事務所にいる隈研吾さん以外の299人の建築家と、これからの時代をつくる若手の建築家がその影に隠れてしまっていることを自覚しなければならない。

前例主義、他自治体の成功事例ばかりを真似しがちな公共事業が、閉塞感と次世代の建築をつくれてない。この前行ってみて素敵な場所だなと思った蔵王の山の嶺を重ねたようなつくりの山形市の子どもたちの児童遊戯施設「コパル」だったり、僕が東京で住んでいる谷中の「HAGI荘」だったり、若手で新しい建築の価値を生み出している方こそ自治体は組んでいってほしい。

と偉そうなことを言っていてもしょうがないし、同世代で友人の建築家は、「コンペで勝って、評価されるようにひたむきに頑張るだけさ」といっていた。2025年大阪万博の休憩所にそんな彼の休憩所ができるらしい。
大阪まで休憩しにいかなくちゃな


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