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変動金利が上がりやすいのはメガバンク?ネット銀行?

どうも、モゲ澤です! 私は「住宅ローンを借りるなら固定金利ではなく、変動金利!」とオススメしています。ですが、変動金利は将来に金利が上昇する可能性もあります(まだ先だと思いますが)。

このような変動金利の特徴を踏まえ、以前にご質問をいただきました。

いただいたご質問

長年、日本では金融緩和政策が続けられてきましたが、「円安やインフレなどの要因でそれが引き締めに向かい、今後は金利が上昇していく」という主張が最近は見られるようになりました。

そのため、変動金利で借りるなら金利が上がりづらい金融機関を選んでおきたいという思いを持つ方もいると思います。そこでこのnoteでは、検討する人の多いメガバンクとネット銀行について、金利の上がりやすさに違いがあるかどうかを解説していきます。

変動金利の上昇は基準金利の上昇によって起こる

ご存じの方もいると思いますが、変動金利における実際の金利(適用金利)は、「基準金利」と「引き下げ幅」(ディスカウント分)の2つで決まっています。具体的には、「適用金利=基準金利-引き下げ幅」という関係で、基準金利から引き下げ幅を引いた残りが、適用金利です。

例えば、基準金利が2.475%で引き下げ幅が2%の場合、適用金利は0.475%となります。

変動金利は基準金利と連動する

引き下げ幅は住宅ローンの完済まで一定です。そのため、基準金利の変動がそのまま適用金利の水準に反映されます。つまり、「変動金利の住宅ローンの金利の上昇」は、「基準金利の上昇」によって起こります

基準金利の決め方は2パターンある

その基準金利の決め方は銀行によって異なります。主に2つのパターンがあり、それをまとめたのが次の表です。

基準金利の決め方には2パターンがある

1つ目は、法人向け融資の金利をベースに決める銀行です。法人向け融資の金利を「短期プライムレート(短プラ)+●%」と決めており、住宅ローン向けにも同じ考え方で適用している銀行で、メガバンクはこのパターンです。

メガバンクの住宅ローンの商品概要

短プラは各銀行が独自に決定するものですが、短プラの決定における最も大きな要因は資金調達コストです。資金調達コストは日銀の金利政策の影響を大きく受けますので、日銀が利上げの判断をすれば短プラも上昇するという構造になります。

2つ目は、リテールビジネス(住宅ローンビジネス)の資金調達コスト・営業コストと収益を天秤にかけ、総合的に判断して基準金利を決定している銀行があります。主にネット銀行がこのやり方をとっています。

この方式では住宅ローンビジネスによる収益とかかるコストをもとに考えられているのですが、基準金利を決める最大の要因となるのが資金調達コストであると明記しているネット銀行もあります。明記していない銀行もありますが、ビジネスの構造が同じである以上、どのネット銀行でも共通と考えて良いと思います。

ネット銀行の住宅ローンの商品概要

どちらのパターンが上がりやすいのか・・・?

このように、メガバンクとネット銀行では基準金利を決める方式が異なるのですが、結局はどちらも資金調達コストが基準金利の主な決定要因になっています。そして、資金調達コストに大きな影響を及ぼすのは日銀の金利政策なのです。

ですので、日銀が利上げすればどの銀行でも基準金利が上がります。このことから個人的な見立てとしては、メガバンクでもネット銀行でも、金利上昇局面では上がりやすさに大きな違いはないと考えています。

変動金利はどの銀行であっても上がりやすさに差はない

もちろん、すべての銀行が同じように動くと言いたいわけではなく、例えば楽天銀行はこまめに基準金利を変更する傾向があるなど、独自の特徴がある場合もあります。

楽天銀行の基準金利

このように銀行によって考え方が異なる点はあるものの、メガバンク・ネット銀行を問わず、近年は金融機関の間での低金利競争が激化しています。仮に日銀が利上げして変動金利が上昇するとしても、特定の銀行がバンバン金利を上げていく・・・というのは考えにくいでしょう。銀行間で牽制しあっていますからね・・・。

万が一、返済中の住宅ローンの金利が他行よりも大きく上がるようなことになれば、そのときは借り換えという手段で対応することもできます。

なお、変動金利の上昇(基準金利の上昇)に直結する日銀の金利政策ですが、当面は急速な変更は考えにくいというのが私の見立てです。詳しく知りたい方は、このnoteもご覧ください!

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