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#エッセイ

『永遠に使われない菜箸』 日報:2022年5月31日

『永遠に使われない菜箸』 日報:2022年5月31日

100円ショップで買った菜箸を使っています。
3膳6本入りで100円。1膳あたり33円。お安いですね。
この値段なら躊躇せずに使い捨てられます。

しかしながら、菜箸を捨てるタイミングが難しく、未だに最初の1膳しか使っていません。

これがその菜箸です。
焦げて斑模様になっているのは、酔った際に「火で炙って黒くしたらかっこいいんじゃね?」と思いついて実践したら、焦げ臭さと煙がすごくて火災報知器が反

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『神ゲーは日常に宿る』 日報:2022年5月27日

『神ゲーは日常に宿る』 日報:2022年5月27日

私はプログラミングを専攻する理系の大学に通っていました。
我が大学も理系大学の多分に漏れずオタクが学生の9割を締めており、言わずもがなゲーム好きな学生も多かったのですが、私と学籍番号ひとつ違いの彼はオタクではありませんでした。

今でも思い出すのは入学式の会場。友人が欲しかった私は「この大学の人間なら大体オタクだろ」と決めつけ、隣の席の彼に「最近どんなゲームやってます?」と話しかけました。
「ゲー

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『風乾燥』 日報:2022年5月24日

『風乾燥』 日報:2022年5月24日

あなたは洗濯機に「風乾燥」という機能がついている事を知っていますか。

洗濯物をぶん回し、遠心力で水分を蒸発させる機能です。
時間が長い脱水みたいなもんですね。

風乾燥で洗濯物が乾くはずもなく、少しばかりちゃんと脱水できるくらいであまり意味はないのですが、その存在を知ってからというもの、私はしょっちゅう使っています。

洗濯物を干すのが面倒だからです。

洗濯が終わった衣類を洗濯機の中に放置する

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『餃子をうまく焼けない』 日報:2022年5月22日

『餃子をうまく焼けない』 日報:2022年5月22日

今日は一日中寝てました。

どれくらい寝ていたかと言うと、昨日の23時にベットに入って、起きたのが13時。「寝すぎたなー」と思いながらお昼ごはんにパスタを食べたら血糖値スパイクで眠気に襲われて15時に昼寝をしてしまい、起きたら18時半。計17時間半睡眠。すげーや。

予定では今日は仕事に関する本を読もうと思っていたのですが、何もかも嫌になったので飲酒。こういう自暴自棄に飲むべき酒はストロング9%と

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『唯一裏切らない香り』 日報:2022年5月21日

『唯一裏切らない香り』 日報:2022年5月21日

さきほど柔軟剤(ソフランアロマリッチ)の詰替をしていたら、パッケージにこんな宣伝文句が書いてありました。

どゆこと?

しかしながら、この宣伝を思いついた人は凄い。

まず、「裏切らない香り」という表現の詩的な美しさ。
おそらく「裏切りの香り」という言葉からインスピレーションを得た発想だと思いますが、「裏切りの香り」の場合は裏切りという行為自体を重視した言葉であり、「香り」という語彙は装飾、文字

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『あなたは人を心の底から心配することができますか?』 日報:2019年12月8日

『あなたは人を心の底から心配することができますか?』 日報:2019年12月8日

今日も一歩も外出しなかったから何にもネタがない。
ネタがないから昔書いたエッセイを貼り付けてお茶を濁そうと思う。
もはや日報でもなんでもないけど別に良いよね。私の人生は妥協で出来ている。アンリミテッド妥協ワークス。

2017年11月6日のエッセイで『あなたは人を心の底から心配することができますか?』です。

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「かわいそう」「お気の毒に」「不憫に思う」
人間は社会に生きる動物であるから、

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『中学の思い出』 日報:2019年12月1日

『中学の思い出』 日報:2019年12月1日

今日は地元で中学の同窓会がありました。懐かしい顔ぶれが元気そうにしていて私も少し元気が出ました。

旧友と話をしていると、初恋の女の子に遭遇。彼女は成人式後の同窓会にも顔を出していなかったので、中学の卒業依頼の再会。

当時から仲の良かったあの子。好きでたまらなくて、第一志望の高校に合格できたら告白しようと勝手に高ぶって勉強を頑張って、見事に第一志望の高校に合格できたにも関わらず結局告白が出来なか

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『地下鉄の工作』 日報:2019年11月26日

『地下鉄の工作』 日報:2019年11月26日

地下鉄は凄い。
地上に十分な土地を失った都市の人間は、地下を掘り進め、線路を開通してしまった。そして、日に何十万という人間が、地下の深い所を恐るべき速さで移動している。

仕事終わりに最寄り駅で下車したら、こんなものが設置してあった。

雨漏りを貯めるためのチューブとペットボトル。
科学技術の塊としての地下鉄とは対象的にアナログな工作物。
雨漏りという欠陥を緩やかに悪化させるだけの存在。
雨水が乗

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