闘病記①突然の発症
こんにちは。
たかし@短腸症候群です。
そろそろ闘病記を綴ろうと思います。
発症
大学を卒業し、就職して1年が経とうとし、
ようやく仕事にも慣れてきた冬のある日。
もともとお腹は弱く、お腹を下すことが多かったのですが、
大きな病気をすることもなく、比較的健康だったように思います。
その日は東京都内のホテルで、
同期が全員集合する人事部主催の研修に参加していました。
異変を感じたのは研修終了後。
じわりじわりと、数秒おきに、
お腹の内側から押されるような感触が出てきました。
その間隔が徐々に短くなっていき、
押される感触が「痛み」に変わってきました。
とりあえず出せるものを出せば痛みは治まるだろうと思い、
トイレに駆け込みましたが、何も出ず。
痛みはどんどん強くなり、呼吸ができなくなり、
トイレの床に倒れこみました。
たまたまトイレにいた同期に救出され、
救急車を呼んでもらい、病院に運ばれました。
運ばれている間も痛みは治まらず、救急車の中でもだえていました。
このあたりから記憶が曖昧になりますが、
もだえながら検査を受け、
実家に電話をし、
父が来てくれるのを待つ間、
上司が付き添ってくれたのはうっすらと覚えています。
夜遅くに仕事を終えて来てくれた父の姿を見て安心したのか、
その後のことはよく覚えていません。
目が覚める
気がついたのは1週間ほど経ってからだったと思います。
ベッドの横に母がいて、安心した記憶があります。
しかし、口には酸素マスクがつけられ、
腕には点滴、お腹からは管が何本も出ており、
動くことはできません。
混乱が治まらない状態で、
寝ている間に3回、開腹手術を行ったこと、
病名が「原発性小腸軸捻転症」、
突然小腸が捻れたために腹痛に襲われたことを聞きました。
事態はある程度理解できましたが、
身動きが取れず、高熱も続き、
ストレスが貯まり、ベッドの上で暴れまくっていました。
鼻に入った管を抜いたこともありました。
あまりにも辛くてずっと付き添ってくれた母に当たってばかりでした。
状態がよくなることはなく、
発症から約1ヶ月ほどの間、
ICUと一般病棟を行ったり来たりしていました。
次回に続きます。