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ヨモギの薬草茶

 野山を歩いていると色々な香りに出合う。

 土や、空気に含まれる湿り気の香り。

 獣が残した野生の匂い。

 そして木々や野草が発する緑の香り。中でもヨモギの放つ爽やかな香りは、あの草餅をほおばる瞬間の、食欲をそそる清々しい香りとして、多くの人の心に記憶されていることだろう。

 そんなヨモギを手軽に利用する方法が、薬草茶である。作り方はとても簡単。

  1.  ヨモギの若葉を適量刻む。

  2.  刻んだヨモギを急須に入れ、湯を注いで数分待って出来上がり。

 薬草茶の淹れ方は様々あるが”これが正解”というのはない。ぼくはよく洗った葉を生のまま使うが、アクを抜いたり乾燥させたりする方法もあるし、そこは自由に楽しめばよいのだ。

 現代人は食べ過ぎの栄養不足などと言われているが、誰に世話されることなく大地に生きる野草には、現代人にこそ必要なビタミンやミネラルが豊富に含まれている。ヨモギの薬草茶をひと口含むと、まるで体の中をそよ風が吹き抜けたかのような感覚のその後、強烈なパンチをお見舞いされることになる。この”苦味”や"エグ味"こそがヨモギが持つ生きるパワーなのだとぼくは思うのだ。

 ちなみに、ヨモギには止血や優れた保温作用があるとされ、出血や腰痛、神経痛などに効果が期待できる。

 ただしここで述べたことは、ぼく個人の見解にすぎないことも付け加えておきたい。

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