-チームの羅針盤としてのE- 『THE TEAM』 第5章 Engagementの法則を読んで。
こんにちは、清原です。
今回は、
『THE TEAM 5つの法則』(麻野耕司)
第5章 Engagement(共感創造)の法則[力を出しきれ]
を読んで、私が考えたことについてnoteを書きました。
この本は、田端大学という、LINEやZOZOで要職を担ってきた田端さんのオンラインサロンの今月の課題図書です。
塾生は毎月、課題図書をたたき台に、田端さんやほかの塾生と双方向的に議論しつつ、アウトプットを出しています。
【目次】
■『THE TEAM』について
■モチベーションとエンゲージメント
■エンゲージメントは、チームのコンパス
■エンゲージメント低下の3つの原因
■どうすればエンゲージメントは上がる?
■リーダーは、意義目標を設定したら終わりではない
■『THE TEAM』について
『THE TEAM』は、チームを変える仕事をしている著者の麻野さんが、自分のチーム自体をコンサルティングした結果、劇的に良くなったという経験をもとに書いた本で、チームの在り方を「ABCDEの5つの法則」として体系的にまとめた本です。
「チームには絶対解ではなく、最適解しかない」という考えがこの本の根底に流れています。
一般的に正しいと思われていたり、目指すべきだと思われている状態は、チームのタイプによっては正しくなく、自分のチームに合った適切な状態を見つけるべきだと述べられています。
したがって、チームリーダーは、「チーム」への誤解に気付かされる本であり、チームメンバーも、チームとの付き合いかたを考えさせられる本になっています。
「チーム」という見えないものの「在り方」を、可視化している稀有な本です。
今回は『5つの法則』の最後の法則である、
Engagement(共感創造)の法則を読んで考えたことについてお話ししていきます。
■モチベーションとエンゲージメント
第5章 Engagement(共感創造)の法則では、
「プロはモチベーションに左右されない」という一般的な認識が誤りであることを指摘しています。
そして、エンゲージメントを、
『チームに貢献しようとするモチベーション』と定義し、
プロでさえ変化するエンゲージメントを、いかに高い状態のまま保つかが述べられています。
■エンゲージメントは、チームのコンパス
本書でエンゲージメントの公式が書かれています。
私は、この公式を見て、『THE TEAM』の第1章 Aimの法則で紹介されている、
OKRに似ていると感じました。
OKR(Objectives and Key Results)とは、
意義目標を決め(will)、
それを達成するために出すべき成果を逆算し(can)、とるべき行動を考える。
そして、それの達成度合いで評価する(must)ものですが、
これに非常に近いように感じました。
そして、意義目標、成果目標、行動目標が達成されることが、
チームのゴールだとしたら、
エンゲージメントは、
いまどれぐらいゴールに向かうことができているのか、
果たしてメンバー全員でゴールの方向を向いているのか
を測るためのものだと考えることもできるでしょう。
■エンゲージメント低下の3つの原因
チームのエンゲージメントは、メンバーのエンゲージメントの総量であるため、
チームのエンゲージメントは、個々のメンバーに原因を遡求できるでしょう。
個々のメンバーのエンゲージメントが低下した場合、その原因は何なのでしょうか。
公式から考えると、3つの現象の組み合わせで説明できます。
①報酬・目標の魅力の低下
②達成可能性の低下
③危機感の低下
この3つの組み合わせです。
■どうすればエンゲージメントは上がる?
エンゲージメントを上げるには、
上記の3つを解消すればいいのですが、具体的にどうすればいいのでしょうか。
③危機感の低下から考えます。
③は、単純に、目標の達成具合をきちんと管理して、何かしらの報酬に反映させるということでしょう。
本書では、ペナルティを課すという例が挙げられていました。
②達成可能性の低下はどうでしょう。
②は、達成可能な目標を設定してあげるか、手伝ったりヒントを与えるということがありそうです。
あまりに簡単に助けてしまうと、危機感の低下につながるので、バランス感覚は必要です。
問題は、①報酬・目標の魅力の低下です。
この場合取れる方法は3つあるように思われます。
①Aimの法則で、意義目標を設定し直す
②Boardingの法則で、その人をメンバーから外す
③Communicationの法則で、意義目標を伝え、改心してもらう
そしてこの3つの中からどの選択肢を選ぶかをDecisionの法則で決断しなければいけないのです。
■リーダーは、意義目標を設定したら終わりではない
このように考えて分かることは、リーダーもしくは、それに近い人は、
意義目標を一度設定してもそれで終わりではないということです。
乗員のエンゲージメントは常に変化していて、
Engagementの法則で、それをモニタリングをして改善しないと、
いつの間にかルートから外れてしまっていたという事態も起こり得るのです。
以上、第5章 Engagementの法則についてでした。
この本についての解説は今回で最後ですが、読めば読むほど味が染み出てくる、
とても良い本でした。
このnoteでは、本の内容の10%ぐらいしかお伝えできていないので、
ぜひ手にとって読んでみてください。
最後までお付き合いありがとうございました。
清原(@Takashi0Zo)
【本書紹介】
THE TEAM 5つの法則 (NewsPicks Book)
麻野耕司著
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