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大企業からベンチャーに飛び込んでIPOまで辿り着いた話(の入り口)


はじめまして!株式会社グッドパッチ管理部 部長の瀬川貴之と申します。グッドパッチは9月から新年度、私自身も入社して3年半が経過しました。
入社1ヶ月のタイミングでインタビューしてもらった記事はこちら。今回はこの記事のその後という形でご覧ください。

2020年6月にマザーズに上場してから8月には初めての年度末というバタバタ感はあるものの、入社してからこれまでの道のりを振り返りたいと思い、初めてnoteを書きます。公の場で長文を書くことに慣れていないので読みづらい部分もあるかと思いますが、お付き合いいただけると嬉しいです。
(トップ画像は、コロナの影響で東証でのセレモニーが開催されなかったため、レンタルした鐘を社内セレモニーで鳴らしてお祝いした様子です。)

代表土屋がIPOへの想いやIPOセレモニーについて綴ったnoteはこちら

組織崩壊を告げられたカジュアル面談

さて、私がグッドパッチに入社したのは2017年2月です。初めて代表の土屋に会ったのが2016年12月26日。日本の会社が世界で勝負することに魅力を感じてWantedlyでカジュアル面談を申し込みました。「そこそこの規模の会社なのに、社長が最初からカジュアル面談に出てくることもあるんだなぁ」と呑気に渋谷鶯谷町のオフィスに向かいました(この時、渋谷にも鶯谷という地名があることを初めて知りました)。

今でも覚えているのですが、初めましての挨拶もそこそこに土屋から「瀬川さん、最初にお伝えしておくのですが、今の管理部ほぼ全員辞めるんですよね」と言われました。割りとサラッと言われたので、驚くこともなく聞いてました。たぶん土屋は面接で何回も言ってたんだろうな、と思います。記憶の中ではだいぶデフォルメされてて、土屋のキャラも相まって、今あらためて頭の中で当日の光景を思い浮かべるとこんな感じです。

「挑戦しがいがある」環境

今振り返ると、自分でもなぜそう思ったのかは分からないのですが、「ヤバそう」というよりは「挑戦しがいがありそう」というようなことを思った覚えがあります。

なお、6月に上場してから、有難いことに他社の管理部門の方からたくさんのお祝いの言葉を頂いたのですが、中には「あー、僕4年くらい前にエージェントにグッドパッチさん紹介されたんですけど、断りましたw よく行きましたね瀬川さんw」というようなメッセージも頂きましたw

ただ、ベンチャーを経験したことがなかった私は、事の重大さを当時は正しく認識できていなかったのかもしれません。前職・前々職とスポーツ業界にいたため、ベンチャーがなんたるかを分かってなかった時の私↓

懐が深い監査役との出会い

代表自身が自社の状況を包み隠さず話してくれる誠実さと、上場準備に向けての管理部門の重要性も話してくれたので(もちろん会社のビジョンも熱く語ってくれました!)、信頼できる方だなと思い帰りました。そしたら直後にWantedly経由でメッセージが「取締役と監査役に会ってほしい」と。私の前職は外資系で既にクリスマス休暇に入っていたので、「明日空いてますよ。朝10時でいかがですか?」と返し、2日連続で渋谷へ向かうことに。

翌日お会いした取締役と監査役とも良い面談が出来て、私の中ではちょっとずつグッドパッチに入社するイメージが出てきました。なお、この時お会いした監査役は目配り心配りが素晴らしい方で、この方が監査役でなかったら、今の管理部は全員辞めてたんじゃないかなぁと思うくらい大変お世話になりましたし今もなっています。ザ・好々爺。代表の土屋は「リアル・マイ・インターン」と言ってます(写真は弊社ウェブサイトから)。

海外オフィス独特の雰囲気を渋谷で感じる

そんなこんなで、年内には内々定を頂き、年明けに最終面接の約束。三度渋谷に向かうわけですが、土屋との最終面接の前に、ドイツ子会社から出張で渋谷オフィスに来てた現地トップのボリスとたまたま話す機会がありました。最終面接は金曜日の夜で、出張任務を終えたボリスは、オフィス2階のキッチンで何人かのメンバーとビール片手に談笑していました。

この時に it's gonna be tough interview, enjoy!! というような軽い冗談を交えて二言三言交わしたのですが、「あぁ、これこれこの感じ、好きなやつ」と思い、面接前に僕の気持ちは固まっていました。ボリスとグッドパッチベルリンの軌跡はこちらをご参照ください。

写真はドイツ出張時に行ったビアガーデンで現地メンバーと

孤軍奮闘するベンチャーバックオフィスのあなたへ

入社までの経緯はもっとシンプルに書こうと思っていたのですが、当時のことを思い出していたら長くなってしまいました。そして、ここまで書いてタイトルの末尾に(の入り口)と追記しましたw

入社後は、管理部の組織再構築や経理財務として決算・資金繰り、総務労務としてストックオプション手配やオフィス探しまで様々なことに挑戦しています。もちろん大変なことも多くありましたが、入社前に信じた「挑戦しがいがある」環境であったことは間違っていなかったですし、これからも変わらず挑戦し続けていくと思います。

また、前職までは管理職経験のなかった私に、マネージャーを任せてもらったことも有難いと感謝しています。この経験のお陰で、自分の将来ありたい姿が少しづつ見えてきました(ここについては、また別のnoteに書くつもりです!)。

周りのベンチャー企業を見れば、外資系証券会社出身CFOや、監査法人出身の堅実な管理部門管掌役員などと言った華々しい経歴の方がたくさんいらっしゃいます。私はそのいずれでもなく、たまたま機会に恵まれて、IPOという貴重な経験をさせて頂きました。そんな私の経験をシェアすることで、ベンチャーのバックオフィスで孤軍奮闘されている方の気持ちをスッと一瞬でも軽く出来たらなと思ってます。

ベンチャーのバックオフィスって、一人三役くらいが当たり前だと思います。経理担当でも電球交換することもあれば、法務担当として入社したけど労働法に知見があるから労務もお願い!なんてことはよくあることかなと思います(その状態が続くことがベストではないともちろん思ってます)。

業務が増えて多忙になると、入社前に思い描いてた想いが薄れ、暗い気持ちになることもあると思います。でも、あなたのやっていることは絶対にチームや会社にとって価値のあることです。たとえ電球交換であっても「私が電球を変えれば、皆がストレスなく働けて、業績が上向いて、なんなら離職率も下がって、上場に近づくんだ」と信じて行動していれば、そんなあなたの姿はきっと誰かが見てくれています。それがあなたの次のキャリアの礎になるのではないかと私は考えています。

ベンチャーの世界に飛び込みたいと考えている大企業のあなたへ

私は4年前に、古巣の大企業を退職する決意をしました。今でもとても良い会社だと思っていますし、その会社のプロダクトも社員の方も大好きです。でも、自分としては何かが物足りなくて、新しい環境にチャレンジしたかった。役職が欲しいとか、裁量が欲しいとかはこれっぽっちも考えていませんでした。ただ、自分が積上げてきた知識や経験がどれくらい通用するのかを試してみたかった(のと、土屋のビジョンに共感した)から、ベンチャーの世界に飛び込んできました。

これからも、意欲ある方がたくさんベンチャー企業に入ってきてほしいなと思います。チャレンジしたいという気持ちはありつつ迷っている方がいらっしゃれば、自分がベンチャーに来た時の考えや実際に飛び込んでみた後の経験をお伝えして、そんな方たちの背中をそっと押すことができたらいいなと考えています。

最後に手前味噌ですが、先日の社員総会でIPO準備チームとして社長賞を頂きました!Goodpatchの9周年オンライン総会当日のレポートはこちら。

コロナ禍でリモート出社が推奨になっている状況なのでたまたまオフィスにい合わせた管理部3人で記念撮影。この3人以外にもIPOに関わったたくさんのメンバーをチームとして表彰して頂きました!

入社してからの挑戦やIPOに向けて乗り越えた困難などは、これから少しづつ発信していけたらと思い、自己紹介も兼ねて初noteを書き、twitterも再開してみました。これから皆さんと色々なところでお話出来たら嬉しいです!宜しくお願いします!


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