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耳鼻咽喉科小児抗菌剤適正使用加算

なんとも長い名前の加算手当が、2022年春の診療報酬から始まります。400超えベット数の病院なので、耳処置や鼻処置は基本診療料に含まれて算定できません。この加算を取るには、なにか処置をしなくてはいけないのです。しかし、耳垢除去(複雑)処置は、大病院でも算定できます。耳垢除去+新しい適正使用加算で基準をみたします。コロナで経営が大変な耳鼻科クリニックへの、国のサービスと思ったのですが、違いました。ふつう、6歳未満の子供の鼓膜を見るときは、耳垢を丁寧に取るものです。よく鼓膜を観察して、軽症の中耳炎ならこの加算、中等なら抗生剤ら処方、重症なら鼓膜切開と、分かりやすく分けられます。

加算点数が高いのは、国が本気でAMR対策に乗り出した証です。いくらプロモーションしても、ウイルス感染や感冒への抗生剤処方が減らないので、「抗生剤を出さなければ、医者は儲かるよ」と餌で釣った訳ですね。

中耳炎の他に、副鼻腔自然口開大処置でも加算がとれると記載がありました。しかし、これは、現場を見たことがないお役人の仕事です。6歳未満の子供に、鼻にガーゼをつめる処置など、痛くてしません。黄色い鼻水への抗生剤の処方は、減らないと思います。

ただ処方しないだけでは、患者は納得しないので、文書による説明が必要です。まだ、だれも医師会も、文書を作っていないので、自分で作りました。以下のリンクに貼っておきました。

https://byouki.stores.jp

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