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大変うまい、棒について語りたい…語らせて?語るってばよ!!!

 どうも、どうもどうも。

 つい先日、ハロウィンというイベントがございましたね。
 ※注:小説家になろうに投稿した時11月だった※

 お菓子をくれないといたずらしちゃうぞという、あれです。

 私の住んでいる地域ではわりとハロウィンが積極的に楽しまれていまして、毎年十月の最終日曜日に子供たちにお菓子を配るというイベントが開かれております。
 しかしながら昨今の大騒ぎで、密を避けたいご時世、大人数でワイワイ集まって「トリック・オア・トリート!」をやるわけにはいきませんので、令和2年よりお菓子を袋に詰めて神社で手渡すだけのイベントになりましてですね。

 まあ、今年もお菓子を配らせていただいたんですよ。

 で。

 すぐに何でももらってくる家族がですね、余ったお菓子を、大量に持って帰ってきたんです。
 段ボールいっぱいに持ち帰ったのは、30円の袋菓子に20円のラムネ菓子、10円のおいしい棒、一口ゼリーに飴玉、その他もろもろ。

 私、駄菓子大好きなんですよ。

 大喜びで毎日食べていたんです、いやあ1ヶ月くらいおやつ買わないでいいやと大喜びしていたんですけど、1週間たたないうちに段ボールの中身がすっからかんに!!
 そしてなぜか毎日ウォーキングをしているというのに膨らんでいく体、おかしいな、どうしてこうなった。

 衣替えで冬服を出したらやけにきつくなっていたことはさておき、わりと久しぶりに、駄菓子を毎日食べたんですよ。

 私が子供の頃、自宅から歩いて1分の位置にお菓子屋さん、歩いて5分の所に駄菓子屋さん、歩いて10分の場所に駄菓子を売ってる怪しいタバコ屋があって、日替わりでおやつを買いに行ってたりしていました。

 毎週月曜に200円のお小遣いをもらって、計画しながらおやつを買ったものです。

 私はいつも棒のやつとラムネを必ず買い、あとは気まぐれでフワフワしたソフトクリームみたいなのとかペラペラのお金の形のチョコ、小袋のスナック菓子なんかを買う事が多かったです。

 ひろ子ちゃんはいつもヨーグルトの小さいのを買っていたし、かおりちゃんはいつもくじを引いてはランドセルにタイルシールを貼ってたな、まゆみちゃんは週に一度高級な5/8チップスを買っていた、ケンちゃんはいつもカビの生えたカステラを買っていたしマサキ君は棒ジュースをいつもちびちび飲んでいて……おお、ノスタルジック。

 駄菓子全般が大好きな私ですが、やはり一番好きなものといえば、…そう、あの10円で買える、うまい、棒です!!!

 10円という値段であの食べ応え!
 バラエティ豊かなフレーバーの数々!
 遠足の味方といえば、うまい、棒!
 金欠時の救世主といえば、うまい、棒!
 つまみが見当たらない時にかじるものといえば、うまい、棒!
 誕生日プレゼントに100本包んでも1000円、しかもボリュームパねえ!
 まさに駄菓子界…いや、菓子を、違うな、食品を代表する神!!

 あのサクサク感、歯にこびり付く根性、あっという間に口の中で溶けていく潔さ、食後ですら己の存在をきっちり知らしめてくる豊かな残り香…。

 「私はうまい棒としてあなたに食され、心行くまで味わっていただき、あなたの中に取り込まれ、あなたの中に溶け込むことができました、幸せでした、あなたのお口に残る私の面影を、最後まで…ご堪能…下さ……。」

 ……おお、なんという誇り高き自信に満ちあふれた駄菓子であることか!!!

 うまい、うますぎる、うまくてたまらない、うまい、うーまーいーぞ―!!!

 そもそもですね、あの棒はウマいんですよ。

 小さい時から食べてるから、もう身に沁み込んじゃってるんですよね。

 一体いつから食べてるんだろうと記憶をほじくり返してみますと……、恐らく、私が初めて駄菓子屋に買い物に行った未就学児の頃からと思われるんですよ。

 幼稚園に入る前に、10円を3枚握ってお菓子屋さんに出かけた記憶があるんですけど、その時は確かに棒を買っていたんです。

 ……いや、待てよ。

 いつも…、百点満点という、うまい棒の二本バージョンみたいなやつを買うか迷って葛藤していた覚えがある。
 思い起こせば、私は百点満点の方が好きだったような気がするぞ……。
 …そうだ、2本入りで20円、ピザ味でめちゃめちゃおいしくていつも買ってたんだけど、いつ頃からか見かけなくなって、完全にうまいほうの棒に移行したんだった。
 ピザ味の百点満点がなくなって、サラミ味とバーガー味とチーズ味を日替わりで買ってたんだ、確か。
 で、めんたい味がいつの間にか増えて、ぎょうざ味にはまって、たこ焼き味のテカテカした感じが気に入らなくて、なんでピザ味が出ないんだって憤慨してて、納豆味の衝撃を受けて初めて袋買いをして、やっと出たピザ味がなんか違うって意気消沈して、コンポタ味ブームに恐れ戦き、最近レモン味を食べてわりとうまいなって思ったんだった。

 子供時代毎日のようにおやつで食べ、遠足の時には20本買って持ち込み、部活帰りに鞄に仕込んでおいたものをこっそり食み、ずいぶん大きくなってからは資金に余裕ができたことをこれ幸いとまとめ買いするようになり、子供が生まれてからはおやつとして与えたり、誕生日の時にプレゼントされたり、いらないからあげると手渡されたり、子供会で余ったからといってもらったり、町内会のイベントで余ったと言われては買い取ったり、ストレス解消に全種類のうまい棒をお取り寄せしてみたり、新商品が出たと聞けば買いに行き、ご当地ものがあると聞けば旅行ついでに購入し……。

 なんという事でしょう、あの一本10円の棒は、私の人生のほとんどに付随しているではありませんか。

 なるほど、これはもう…私を構成している細胞の半分くらいは、あの棒でできているといっても過言では…冷静に考えれば過言だけど、まあ、気分的に、うん……。

 ……という事で!唐突過ぎる事はさておき、私の好きな美味しい棒の味ベスト5はこちらです。

 第一位:チーズ味

 年代によってボディの色が変わったという記憶があるんですけど、思い違いかなあ?
 白いチーズになったり、黄色いチーズになったり、オレンジ色のチーズになったり……。
 チーズの流行に合わせてリニューアルされてるんだと思うんですけど、いつどの時代で食べてもしっかり美味しい、安心安定の信頼感溢れるフレーバー!

 第二位:めんたい味

 魅惑のオレンジ色のボディ、パンチの効いた辛さと鼻に抜ける海洋生命体成分の芳醇な香りがたまらん!
 濃い味がアルコールとも相性がよく(個人的感想)駄菓子としてだけでなくつまみとしても非常に優秀。

 第三位:ぎょうざ味

 正式名称はギョTHE味、今は味わう事ができない、馥郁たる香りを纏いし幻の逸品。
 なんでなくなったどうして終売したはよ復活せんかいマジお願いしますようわあああ!!!

 第四位:とんかつソース味

 ボディに絡むソースパウダーがやけに個体により偏りがあるのがまたたまらない、無造作な風貌が魅力的なワイルドフレーバー。
 心地よいソースの酸味がサクサクとした本体を際立たせ、ついつい豪快に歯を立ててガブリといきたくなる一品。

 第五位:チョコレート

 まさに魔物、こいつのうまさに気がついたら最後、ワンカートン買ってしまった日には、その日のうちに30本すべてが胃袋の中に収納されてしまう事必至の危険な存在。
 こいつと向き合うには、類稀な自制心と忍耐力が求められる(個人的感想)。

 次点:なっとう味

 美味い、確かに美味い、ヌルつく食感がたまらない、しかし深く語ると些かいろんな意味で香ばしくなってしまう可能性があるのでこの位置に。
 まったりと舌に絡みつく芳醇な納豆の香りが実に大人のェ…やめておきます。

 最後になりましたが、私の好きなおつまみレシピも載せておきます。

 美味い酒が手に入って、ホットプレートでおうち焼肉やる時にボチボチ作るやつです。
 大昔にテレビで駄菓子屋さんが作ってるのを見て真似して以来、もう十年くらい作ってるという…。

 ……そう、うますぎるこの棒は、料理してもうまいのである!!!

 ただのお菓子というなかれ、立派な食材としてうまい棒は世界に君臨しているのである!!!

 ああ、ウマイ、うますぎる、棒!

 日本を、いや、世界を、地球を、宇宙を代表する駄菓子として永遠たれ!

 (おしまい)


 ~オサレ棒~

 材料

 1, 生卵
 2, ラード(または油各種)
 3, うますぎる棒(おすすめはめんたい)
 4, お好み焼きソースまたはたこ焼きソース
 5, マヨネーズ
 6, お好みでスライスチーズ、刻みねぎ

 作り方

 1→ホットプレートを熱する
 2→ ラードを1センチくらい絞って溶かす
 3→ 玉子を器に割って、かき混ぜたものを棒の幅に広げて焼く
 4→お好みでこの時スライスチーズ、ねぎをのせる
 5→ うますぎる棒を端っこに乗せて、くるくると巻いていく
 6→ 巻き終わったらソースとマヨネーズを塗って完成!

 玉子とソース&マヨでオシャレをしたうますぎる棒の美味、よろしければご賞味ください♡

 なお、私はかなりの貧乏舌で、なんでも美味くてたまらないタイプなので…美食家の皆様は少々お気に召さない可能性がございます、自己責任でお願いします、はい。


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