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ひかり


 しっかりと、前を向いて、歩く。

 ……目にうつるのは、いなかの風景。

 のどかな景色、かがやく太陽の光。

 ああ、平凡な、日常だ。

 私は、学校へと、向かった。

 

 やや急ぎつつ、足もとを見つめながら、歩く。

 ……目に映るのは、街の風景。

 煌びやかな景色、輝くネオン。

 ああ、いつもの、日常だ。

 私は、職場へと、向かった。


 のんびりと、子供の手を引いて、歩く。

 ……目に映るのは、緑の多い住宅街の風景。

 緑の多い遊歩道、街路樹の木漏れ日。

 ああ、穏やかな、日常だ。

 私は、公園へと、向かった。


 ぽてぽてと、町内会会議の資料を片手に、歩く。

 ……目に映るのは、余分なものが浮かぶ風景。

 晴れ渡る空に、キラキラと輝く飛蚊症の欠片。

 ああ、老いが忍び寄る、日常だ。

 私は、公民館へと、向かった。


 ぼんやりと、孫に手を引かれながら、歩く。

 ……目に映るのは、少しぼやけた風景。

 建物の外には、明るい光が溢れている。

 ああ、眩しすぎる、日常だ。

 私は、施設へと、向かった。


 ぼんやりとしたまま、誰かに車いすを押されて、移動する。

 ……目に映るのは、なんの風景だろう。

 私には、なにが光っているのか、わからない。


 ああ、眩しい、眩しすぎて、なにも、見えない。


 私は、目を、そらすことなく。


 光の中に、とけて、いった。


遮光眼鏡をかけたらわりと快適に過ごせるようになったんですよ(*'ω'*)
現代は色々と眩しすぎるのだ…。


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