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夫が自分を取り戻すまでepisode3〜妻からの視点

TakaRisaのRisaです。
今日は夫の変化をずっと見てきた私の視点から過去を振り返り綴りたいと思います。

③19年間勤めた会社の退職
 ヨガの道を進むことに決めたこと
(妻からの視点)

帰国までの思い

帰国が決まったことで少し肩の荷がおりたように見えた夫。
タイ生活を充実させようとスリランカ旅行や夫の会社の現地スタッフたちとチェンマイ旅行に行ったり、楽しい思い出作り。
北海道の親元でしか住んだことがなく、私にとって初めての名古屋。
日本の生活に対して不安も大きかったのですが、日本に戻れば夫の状態は良くなると一筋の光が見えていたと思います。

新しい環境での生活

新しい環境での生活が始まり、娘の幼稚園のつながりで知り合った方を中心にヨガを教えることになり、ヨガの輪がどんどん広がっていきました。
ヨガウェアの販売店もすることになり人脈も広がり楽しく仕事をしていました。
夫の稼ぎがあるので経済的に困ることもなく、娘も日本でバレエを始めたり、やりたいことはある程度自由にできる生活。
帰国して10か月後にマイホームも手に入れました。
夫の状態は波があり辛そうな時もありましたが、週末に開催していた家族ヨガや出勤前に一緒に散歩に行き、朝日に向かってヨガのポーズをしたりしていました。
その時本人がどう感じていたかわからないですが、積極的ではなくてもいつもヨガは身近にあったのです。

決定的に足りなかったこと

日本での生活が満足すればするほどに一つ決定的に足りないことがありました。
それは夫の笑顔が減っていること。
その状態は常に私の心の中で引っかかっていました。
夫婦は見えない糸で繋がっていて、相手の苦しみは自分にも反映されると感じました。
解決したくても解決できない夫が抱える問題。
どうしてこんなに幸せなのに?と同情から次第に失望に変化していました。
「夫の笑顔さえあれば…」ずっとそう思っていました。

夫の状態、夫婦の関係

経済的に大変になっても健康な身体と心があれば何とかなる!とも思っていました。
辞めたい…と口にするものの一行に行動に移せない状態を見てもどかしい気持ちでいました。
夫の状態を見ていると今にも落ちそうな細い橋を渡ってるかのように何度も感じ、このままの状態が続けば夫は生きる希望を失い、健康面に更なるダメージを受けることになると危機感を感じることもありました。
夫婦のコミュニケーションもギスギスし互いに気をつかうことも多く、私は自分自身を守るためにも必死で、心の中で夫と距離を置くこともありました。
そんな風にして問題を少しずつ切り離すようにしていたのです。

ある日の出来事

そんなある日のこと。
夫がこぼした「あきらめで生きていく」という言葉に何も答えることができませんでした。 
家族に対しての責任。
自分を犠牲にして生きる?
一度きりの人生。
自分の命を輝かせて精一杯生きてほしい。
人生を終える時に後悔してほしくない。
自分自身も同様に後悔したくない。
色々な思いが込み上げてきました。
今でもその光景は胸に焼き付いています。
「全て手放さないと何も掴めない。」夫は翌日会社にやめることを伝えました。
この時の行動力は予想をはるかに上回り正直言って驚きました…これまでの全てと言っていいほどの仕事、キャリアを手放した夫に、まずヨガをすることを勧めました。
これから何をするにしてもヨガで鍛えた体と心は必ず夫の助けになると思ったからです。

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