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【メタ勉18】「メタバース2.0」のビジネス機会について解説します(後編)〜「3Dホームページ」という新しいジャンル

記事執筆日 2022/10/14

このコラムの結論から先に言うと、
「メタバースとは3Dインターネット時代の幕開けの合図である」
「メタバースという定義が曖昧なバズワードは使われなくなる」
3Dホームページがチャンスですよ皆さん!」
と言うところです。

→はじめにITの歴史のおさらいから

まずは現在、ネットビジネスのトレンドとして何が起こっているのか?という点を添付の「メタバース歴史年表」からおさらいしますと。

一番上がモバイルやWi-Fiなどの「通信環境の進化=通信容量拡大」のレーンでして、その下は「デバイスの進化と普及」のレーンです。ここで言いたいのは通信容量は着実に拡大して、処理能力の高いデバイスも着実に普及しているという点です。

前編で定義した[メタバース=3Dソーシャルネットワーク]を語る場合の大前提として「通信の大容量化」を左の車輪として、再生能力が高まった「デバイス(VRデバイス/パソコン/スマホ)の普及」を右の車輪として、両方の車輪が整って初めてそのクルマに乗れる「サービス=コンテンツ」が生まれて来るという点です。

実際に、VRchatもClusterもThe SANDBOXも2017年を前後にサービスが始まっていますよね。インフラが整ったからこそ、その上でサービス実施できるんですね。

セカンドライフが普及しなかったのはこのインフラが未整備だった2003年頃に始まっており、体験できるユーザー母数が少なかったからに他なりません。シンプルな理由ですね。

ちなみに現在では当たり前になったスターバックスでのWI-FI利用って2012年に始まったんですね。確実に日本のネットカルチャーに影響を与えたと思います。

<3Dインターネットが始まっている>

この「通信容量の拡大」と「デバイスの進化と普及」により3D表現が一般的になります。

ちなみに3D(3次元=縦、横、奥行き)のデータとは、現在の縦と横の2次元表現に「奥行き」表現が追加されることです。現在のテキストと画像を中心とした一般的な2Dインターネットのデータに比較すると3Dインターネットはデータ容量が20倍以上になると言われています。

この大容量化するデータはサーバーとの「通信」とデバイスの「再生」能力に大きく影響します。またデバイスのディスプレイの「同時表示」能力にも影響しますのでデータ処理を少なくするためにキューブ型のアバターになったり、1つのルーム(サーバー)の入場数の制限を行うと言った工夫が行われています。

つまり「メタバース=3Dソーシャルネットワーク」の実現こそ「通信」と「デバイス」の進化に加えて、「SNSの成熟」という3つの進化に支えられている構造をはじめに理解しておきましょう。

そして今後起こることは

「メタバース=3Dソーシャルネットワーク」の「多様化」です。VRデバイスで行うメタバースもデバイスの高機能化により深い体験を実現します。

同時にROBLOXやZEPETOといったスマホメタバースはすでに数億人の単位で利用されています。またTheSANDBOXのようにWeb3領域でも活用されていきます。

このようにいろんな種類のメタバースの発展により「メタバース」という定義の曖昧なバズワードは早晩使われなくなると思っています。

図を見ていただければわかりますが、すでにメタバースと言われるものは対象デバイス(スマホ、PC、VRデバイス)に加えて提供方法(アプリとブラウザ)と多くの種類がありますが、共通する構造は「3D空間」と「アバター交流」です。

その中でも注目すべきはURLをクリックするだけでスマホやPCから誰でも簡単に利用できるWebブラウザ型メタバースであるという点を前編で解説しました。

ではこれが「どういうビジネスになるのか?」という点ですが「3Dホームページ」という新ジャンルが生まれると思っています。

<なぜ「3Dホームページ」が有望なのか!?>

ClusterやZEPETOといった大きな資本でメディア型メタバースを展開する企業を除いて、アーリーステージ段階におけるネットビジネスはほぼ対企業向けです。いわゆるBtoBtoCですね。

メタバースといえど基本構造は「ネットビジネス」です。現時点でホームページを持っていない企業はないと思います。つまり「ネットビジネス」の中心利用は広告や販促活動や採用活動です。この時、ほとんどの企業はウェブマーケティング予算をもって販促活動をおこなっています。

つまり、「3Dホームページ」というスタンスであれば既存のウェブマーケティング(2Dインターネット上の)の延長線上に置けるのです。

なぜならば既存のホームページにリンクが貼れるからであり、メタバースに取り組む際の最大の課題である「集客」とセットで活動できるからです。これ以外の取り組み方法だと「集客」課題の解決は至難の業です。ここがポイントなんですね。

反対に企業に提案する時「メタバース」で提案してしまうと、新規事業やR&D(研究開発スタンス)となって「新たな予算」を取りに行くという効率の悪い状況に陥ってしまうんですね。

そのことを表にしたのが資料の「「メタバース」と「3Dホームページ」=クライアントサイドにおける予算分類」です。

要は2Dホームページにメタバース機能(3D空間での表示とアバター接客機能)を追加するというスタンスをイメージしてください。以下に従来のホームページに3Dホームページ=メタバース機能を追加した好例をいくつか紹介しますのでぜひアクセスしてみてください。

ここがポイント!

3Dホームページのメタバース機能
・ポイント① アバター接客
・ポイント② コンセプトに合った「3D空間」表現
・ポイント③ 360度視点からの商品プレゼンテーション
・ポイント④ 音、動画、音声ビデオカメラ、チャット全てを活用可能

<3Dホームページサンプル>
立体パズル教材「つくるんです」を販売する会社のホームページですが、組み立てた完成イメージを公園に見立てた屋外ギャラリー(3D空間)で展示しています。この3D空間からクリック1つで購入サイトにリンクしていますのでECサイトということもできます。この中で個別にユーザーとアバターで会話することもできます。

立体パズル教材「つくるんです」商品紹介サイト
にパソコンからアクセスして、「VRコーナー」をクリックしてみてください。*青印の「ルームに入る」で中に入って十字キーで前に進みます。

https://www.tukurundesu.com/...

<Mozilla Hubsという同じ仕組み使った弊社のサービス>
・新宿ゴールデン街をモチーフにしたメタバース「宝島」ゲートウェイhttps://plus-field.link/yk7R5Mr

<その他の仕組みの3Dホームページの事例>
・菓子メーカー「ブルボン」の3Dホームページ
https://virtual-bourbon-web.com/

・年商1億を超える「まんだらけ」の3Dホームページhttps://www.mandarake.co.jp/ariaru/

<まとめ>
このように多様化するメタバースの一例であるWebブラウザ型メタバースを「3Dホームページ」と言い換えて、すでに顕在化している「ウェブマーケティング」という市場にフィットさせる定義と方法を提案させていただきました。

ここがこの2~3年の足の速いビジネス機会だと思っています。従来のホームページ制作の延長線にあるので誰でも取り組める点も大きなポイントです。

ではまた次回のコラムで

PS 以下は若干PRっぽくなってしまうのですが、3Dホームページを弊社で作成・運用する場合の諸条件です。ここまで安く手軽になっているので参考までに。

<参考資料>
3D ホームページ作成/運用パッケージ
「ワールドリンク」のご案内〜時代はメタバース2.0へ〜

<3D ホームページとは>
3D ホームページとはネット上に構築される「3D空間」と、その3D空間で存在する「アバター」による交流、つまり「メタバース」の機能を簡単に貴社ホームページに追加できるようになりました。

<「ワールドリンク」の説明>
「ワールドリンク」とは従来のホームページに「空間」と「アバター交流」というメタバース機能を追加できるサービスです。

<「ワールドリンク」4つの特徴>

【新しいネットマーケティング】
御社のドメインおよび既存のホームページからリンクが可能なのでウェブマーケティングの予算で新しい機能を追加・提供できます。

【独自の空間作成】
貴社店舗やコンセプトショップなどあらゆる空間を作成可能です。建築3D-CADでコンセプトに合った3D空間を製作いたします。

【アバター表現】
ワールドリンク内ではアバターで交流(声やチャット)が可能です。アバターは[顔]含め[全身]どのようなデザインも可能です。

【対応端末】
ワールドリンクはマルチデバイス(スマホ、PC、VRデバイス)対応です。

【見込み客との新しい交流を実現】
見込み客は「匿名アバター」となり3Dホームページ内で質問や会話での交流が可能になります。新しいユーザー体験を提供可能です。

(システム利用料)
初期費用 25万円

月費用/サーバーホスティング
・1ヶ月契約の場合/月支払い10万
・3ヶ月契約の場合/月支払い6万
・6ヶ月契約の場合/月支払い5万
・12ヶ月契約の場合/月支払い4万

(製作料/参考価格)
内容及びボリュームにより上下します。
・空間設計 10~30万
・アバター 無料~10万
・企画 5万~100万

アバターはReady Player Meで無料作成可能です。解説はこちらhttps://takarajima-avatar-create.net/

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https://metaverse.hp.peraichi.com/?fbclid=IwAR2LAwm4MBYIV0vWucHXj1H8RClDLbeXKdlvgGHs7fmQ-NUQMiuVx6b-Ffs

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