中之島的備忘録 10月26日月曜日
にわかに、足の裏があたたかい。
立ち止まって足の裏を確認してみたけれど、とくになんの変哲もない足の裏だった。
もしかすると地面に何か仕掛けでもあるのかと目を凝らしてみる。
何も見える様子はない。
だけど、何年も目を離さず見続けていれば、そのうちきっとわかるのだろうということが、わかった。
橋には無数の蠢くものがいて、橋を支えていて、その橋が私を支えているわけだから。
今、そう。まさに今。
そして、その蠢くものに対して想いを馳せたとき、
途端に、回路がショートし崩壊した。
私は、私の屑を拾い上げて、ほんとうに爽やかな今朝に透かしてみる。
翳りはすっかりとなくなっていた。
私は私のゆく道に向かって歩きはじめる。向こう側にあるザラザラとした無数の蠢く場所へと。
それは不確かな未来だけれど。
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