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父のすごい歴史~闘病歴:完

2004年12月26日 肝臓がん摘出手術を終え退院する。

2005年新年、最後で過ごす家族での正月が叶った。

辛い体調をおして、母と暮らす私たちの元へ父は来てくれた。

体調を思うと本当にひやひやであったが、父も大変疲れやすくなっていて、休み休み、時折寝る等しながら温かい時間を過ごせた。

そして体調が悪化してすぐに緊急入院となってしまった。

父のノートには、

■2005年1月4日 歩行困難・食欲なし 入院。

と記されていてノート記録はここまでだった。


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この緊急入院後、ゆっくりゆっくり時間をかけて回復をし、なんと退院を果たす。更に1年もの歳月を生きる。

すごい生命力に、またもや周囲を驚かせた。

頑張る父の姿にいつも勇気をもらい、心から尊敬した。

毎日の父の努力で、少しづつ食べることもできる様に。

6月は父の日ということで、

母と近所の寿司やさんで寿司を買い、父の家へ。

ゴルファーの横峯さくらさんが優勝した時期で大好きなゴルフの話をたくさんしてくれたのを記憶している。

妹について「足も長いしあの子は体形からしてもゴルフをやらせたらピカイチなはずだよ」と嬉しそうに微笑んで話していた。


この日が父との最後の会話になったのだった。



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