PART3 株式会社TDK「M&Aを成功させ続ける手腕」

M&Aで「変化し続ける」ことは日本企業がもっとも不得意とするところ。日本一のM&A巧者はカリスマ経営者、永守重信氏ひきいる日本電産だろう。コロナ禍にもかかわらず21年3月期決算は増収増益になるというのだからおそれいる。
日本電産とまではいかないが、TDKも日本企業には珍しいM&Aで変化し続けてきた企業である。
成功の秘訣はどこにあるのか?
「買収先は長年のパートナーであったり、同じ業界にあって補完関係にあったりなど、土地勘のあるところばかり。飛び地のM&Aはやってはいけない」
石黒成直社長の言葉だが、TDKの凄いところは買うばかりではなく「事業の切り離し」も頻繁に繰り返していることだ。
目をひかれるのは「事業切り離し」基準である。
「相手が幸せになれるかどうかです」
まさに共感経営!

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