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分散投資について考える!

分散投資とは?

分散投資とは、
投資対象や購入時期を
分散することでリスクを
抑え安定した運用成績を
目指す運用方法になります。

リスクと聞くと
損失であったり危険であったり、
マイナスのイメージを
持っている人も多いのでは
ないでしょうか。

しかし、
金融商品におけるリスクとは、
運用成績がマイナスになること
ではありません。

例えば、
リスクが大きいとは、
大きく収益が得られたり
大きく損失が出たりする可能性があるという
意味になります。

つまりリスクとは、
振れ幅のこと。

投資初心者や以前運用で
失敗して投資を休止していた人は、
リスクを抑えて安定的に運用したい
という気持ちが強いと思われます。

そんな人にとって
分散投資は、
おすすめの運用方法といえます。

ただ、
投資初心者の方にとっては、
分散投資のポートフォリオを
自分で組み立てることは
難しいといえます。

そこで、
分散投資でリスクを抑えて
安定的な運用を目指すうえで、
投資信託を
活用することもおすすめです。

ただ、
分散投資によってリスクを
抑えることが期待できますが、
ゼロになるわけではありません。

元本保証されていない
金融商品を保有する以上は、
分散投資を実行しても
元本割れの可能性があることは
しっかりと押さえておく必要があります。

分散投資の種類は?

資産の分散:特性が異なる複数の資産を組み合わせる
地域の分散:複数の国・地域への投資を組み合わせる
時間の分散:投資タイミングを複数に分ける

資産の分散とは

資産の分散とは、
特性が異なる複数の資産を
組み合わせることになります。

同じようなリターンであったり
値動き、リスク特性を
持つ投資対象群のことを
アセットクラスと呼びます。

例えば
・株式
・債券
・不動産
などになります。

資産の分散は、
これらアセットクラスの分散を
指すことが一般的です。

同じ投資家が株式にも投資し、
債券にも投資しているといった場合は
違うアセットクラスに分散投資をしている、
つまりアセットクラスの分散を
おこなっていることになります。

同じアセットクラスでも分散効果は期待できる

同じアセットクラスであっても
特徴が異なれば分散効果を
発揮できる場合があります。

例えば
代表的なアセットクラスである
株式で考えてみましょう。

株式と
一口にいっても銘柄の種類は
さまざまです。

例えば、
・大型株
・中型株
・小型株
が挙げられます。

東京証券取引所、
市場第一部に上場している銘柄の中でも、
時価総額と流動性が高い
上位100位までの銘柄を大型株、
400位までの銘柄を中型株、
それ以外の銘柄を小型株と
分類することができます。

時価総額は、
企業の規模を示すもので、
株価×発行済株式数
で計算されます。

流動性とは、
売買が成立しやすい状態にあるかどうかを
判断する指標です。

一般的に
取引量が多ければ売買が成立しやすく、
流動性が高いと言えます。

逆に、
取引量が少なければ、
流動性は低くなります。

大型株は、
経営状態が安定した企業が多く、
発行済株式数が多いため、
売買が活発で、
株価の値動きは
比較的穏やかな傾向があります。

一方、
中型株、小型株は、
大型株に比べ
発行済株式数が少なく、
流動性が低いことから、
ひとたび注目が集まると
株価が大きく変動しやすい傾向にあります。

そのため、
短期間で大きなリターンを
得ることができる可能性はありますが、
その反面で、
大きな損失を被る可能性も大きくなります。

このように、
同じ株式というアセットクラスでも
・大型株
・中型株
・小型株
に分散することで
一定の分散効果が期待できます。

もちろん、
同じアセットクラスのため、
アセットクラスを分ける場合に比べると
資産の分散の効果が
薄くなりやすいところがあります。

地域の分散って?

地域の分散とは、
複数の
・国
・地域
への投資を組み合わせることです。

例として、
投資先を
・米国
・日本
・欧州
など地域別に分散させることが
挙げられます。

他にも
・先進国
・新興国
といった分け方で
分散することも選択肢の一つになります。

一般的に、
国や地域によって
経済状況や景気動向は
異なるものになります。

例えば
米国経済が好調でも
欧州経済は低迷していると
いうことがあるかもしれません。

地域の分散は、
経済状況や景気動向が異なる
複数の国・地域に分散することで
リスクを低減する考え方になります。

世界では、
中国やインドなどのように、
経済発展が急速に進み、
高い経済成長率を誇っている
国や地域が少なくありません。

そのため、
そのような国や地域に
資産の一部を分散させることによって
経済成長の恩恵を受けることも期待できます。

複数の地域の
株式や債券を保有することで
地域の分散を実践できることから、
世界の株式や債券が組み込まれている
投資信託への投資は、
地域の分散の一つの方法であると言えます。

その国の通貨に投資を

一般的に、
地域の分散を実践することは、
為替変動リスクをヘッジ
(為替変動の影響を抑えること)
していない限りは、
その国の通貨に投資を
していることになります。

例えば
米国株式を購入する場合は、
日本円を米ドルに交換して
米ドルで米国株式を
購入するのが一般的です。

そのため、
地域の分散を実践すると
購入した資産の変動だけでなく
為替レートの影響も受けることになります。

そのため、
為替変動リスクがある点は、
しっかりと押さえておく必要があります。

時間の分散って?

時間の分散とは、
投資タイミングを複数に分けることになります。

資産の分散と地域の分散は、
どのような金融商品を買うかという視点の話でした。

しかし
時間の分散はいつ買うか
という視点になります。

時間の分散の代表例としては、
積立投資が上げられます。

積立投資には、主に以下の3つのメリットがあります。
・高値掴みを避けることが可能
・小額から投資が可能
・市場の動きに左右されにくい

などが上げられます。

ただ、
一方で以下の2点には注意が必要です。
・一貫した値上がりでは一括投資の方が効率が良い
・短期投資には向かない
事です。

積立投資でなくても
時間の分散は実践できます。

例えば
100万円の余裕資金を
日本株式に投資する予定とします。

一度に、
100万円を投資しても良いですが、
25万円ずつ4回に分けたり
10万円を10回に分けたりして
投資することも、
立派な時間の分散を
実践していると言えます。

分散投資を組み合わせると効果的

ここまで3つの
分散投資について解説しましたが、
3つの分散投資を上手に
組み合わせることで
さらに分散効果が高まります。

そこで、
活用したいのが
少額から分散投資できる
投資信託です。

投資信託を活用すれば
一つの投資信託で
多岐にわたる資産や地域へ
分散することができます。

例えば、
2021年時点で
東京証券取引所、
市場第一部に
上場している日本の会社は
2,000社以上になります。

米国にも、
欧州にもたくさんの上場銘柄があり、
債券・不動産にも様々な
投資候補があります。

それらに
分散すればするほど
資産の分散や地域の分散の
効果が高まるというわけです。

ただし、
個別の株式や債券、
不動産などを
たくさん保有するには、
たくさんのお金が必要になります。

そのため、
例えばどれも少額から
購入できる以下の3つを
同時に保有したらどうでしょうか。

  • 世界中の株式に投資する投資信託

  • 世界中の債券に投資する投資信託

  • 世界中の不動産に投資する投資信託

世界中に投資するため、
地域の分散は達成することになります。

また
株式や債券、不動産という
異なるアセットクラスの
投資信託を同時に保有することになるため
資産の分散も達成できます。

さらに
3つの投資信託を積立投資すれば
時間の分散も達成可能です。

投資信託は、
ファンドマネージャーが
自分に代わって運用してくれるため、
深い金融知識がなかったとしても
分散投資を行うことが可能です。

投資信託を
活用すれば投資初心者でも手軽に
・資産の分散
・地域の分散
・時間の分散
を実現することが可能になります。

世界中の資産に自動で積立投資できるものも!

時間の分散を
実現する積立投資は、
自分で定期的に
積み立てをしても良いかもしれません。

ただ
投資信託の中には、
最初にまとまった金額を投資して、
その後はファンドマネージャーが
世界中の株式や債券への
投資比率を変えることで、
自動で積立投資するのと
同じ効果を得られるものもあることから、
そのような投資信託を
活用することも方法の一つになります。


投資初心者や
以前運用で失敗してしばらく
投資を休止していた人にとって、
分散投資はおすすめの運用方法になります。

投資信託を活用することで、
・資産の分散
・地域の分散
・時間の分散
の3つを考えてみては
いかがでしょうか。

※投資は自己責任でお願いします。

一緒に学んでいきましょう!


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