片岡資侑

元理学療法士/現AFP📖 このnoteでは、『知っていたらやっていたのに、 もったい…

片岡資侑

元理学療法士/現AFP📖 このnoteでは、『知っていたらやっていたのに、 もったいないことをした』という、お金に関する機会損失を減らす!を目的に情報発信をしてます👍

マガジン

  • 知っておきたい投資の基本

    「知っておきたい投資の基本」では、初心者から中級者まで、賢く資産を増やすための投資戦略について解説します。投資の世界に初めて足を踏み入れる方々にも理解しやすいよう、基本的な投資用語の説明から始め、リスク管理の重要性、さまざまな投資手法、そしてそれぞれの投資クラスのメリットとデメリットを詳しく解説します。また、現代の市場で活用できる具体的な例とともに、長期的な資産形成に役立つ知識とツールを提供します。この記事を通じて、読者の皆様が自信を持って投資判断を下せるよう支援することを目指しています。

  • お金の基本

    お金の基本的な事項について書いてみました。

  • 知ってほしい経済編③

    広まってほしい経済の概念や貨幣観についてまとめています。

  • 投資のいろいろ

    投資に関する話題をほそぼそ書いてます。

  • 日本経済の天動説から地動説

    日本経済について天動説から地動説となるような転換となる記事を作成してまとめていこうと思っています。

最近の記事

日本における老後の安心:セーフティーネットとしての公的保険制度の真価

日本での老後に対する不安は、しばしば議論の的になりますが、実際には多くの公的セーフティーネットが備わっているため、必要以上の心配をする必要はありません。日本の医療制度は国民皆保険を採用しており、全ての市民が比較的低コストで医療サービスを受けることができます。これは、特にアメリカのような高医療費社会と比較すると、極めて羨ましいシステムと言えるでしょう。 高額療養費制度は、医療費が一定額を超えた場合に超過分を補助する制度であり、これにより、高額な医療費がかかったとしても患者の自

    • 金を稼ぐことは真の幸福への道か?日本と世界の価値観の違い

      日本においては、金銭に関する議論がタブー視されがちです。子どものころから、多くのフィクションを通じて「金持ちは悪」というステレオタイプに影響されています。たとえば、「ドラえもん」のスネ夫や昔話の地主キャラクターは、金持ちでありながら負の役割を担っています。これらのストーリーは、裕福な人々が不正を働くという一面的なイメージを強化しています。 しかし、西洋文化では、富はしばしば成功の象徴と見なされ、金持ちのキャラクターがヒーローとして描かれることも珍しくありません。例えば、「ア

      • 新自由主義の反省から始まる新しい資本主義への道

        新自由主義は、1980年代から日本を含む世界各国で主流となった経済政策で、自由市場の原理に基づいた規制緩和や民営化、自由化を推進してきました。この考え方は、個々の市場効率を最大化し、政府の介入を最小限に抑えることを目指しています。しかし、これが原因で生じた問題も少なくありません。格差の拡大、貧困の増加、そして環境問題など、市場に任せることの限界が次第に明らかになってきました。 日本では、新自由主義の影響で非正規雇用が増加し、賃金が停滞する一方で所得格差が拡大。また、農業の自

        • 現代貨幣の本質とその機能

          現代の経済において貨幣は、一見すると単なる紙片にすぎないように感じられますが、その実態は遥かに複雑です。経済学の教科書、例えば「マンキューマクロ経済学」では、貨幣が物自体には価値がなくとも、人々が貨幣として認識し使用することによって価値を持つ「フィアット・マネー(不換紙幣)」と定義しています。これは、ジョージ・ワシントンの肖像が描かれた1ドル紙幣が商品やサービスと交換可能であることから明らかです。 歴史的に見れば、日本を含む多くの国ではかつて金や銀などの物質的価値を持つ「商

        日本における老後の安心:セーフティーネットとしての公的保険制度の真価

        マガジン

        • 知っておきたい投資の基本
          128本
          ¥1,000
        • お金の基本
          8本
        • 知ってほしい経済編③
          39本
        • 投資のいろいろ
          51本
        • 日本経済の天動説から地動説
          5本
          ¥300
        • 知って欲しい経済編!!!
          28本

        記事

          「黄金の呪い」:ミダス王の教訓

          ギリシャ神話に登場するミダス王の物語は、富の追求がいかに危険であるかを教えてくれます。ディオニソス神から「触れたものすべてを黄金に変える力」を授かったミダス王は、初めはその力を喜びます。しかし、食べ物や飲み物までもが黄金に変わってしまうことで、生命の危機に瀕することに気づきます。 この話は、物質的な富がもたらす可能性の陥穽を浮き彫りにしています。金銭や財産がいくらあっても、基本的な生存のニーズが満たされなければ、それは無価値です。ミダス王は最終的に、愚かな願いがもたらした結

          「黄金の呪い」:ミダス王の教訓

          デフレの呪縛:日本経済とお金の価値の誤解を解く

          日本が直面する長期デフレーションは、ただの経済現象ではなく、深刻な社会問題でもあります。物価が下がり続けるデフレの状況では、現金や預金の価値が上がることから、多くの日本人が将来の不安からお金を貯め込む選択をします。しかし、この行動が経済全体に与える影響は計り知れないものがあります。 経済学では、お金の本質的な価値は物やサービスと交換できる能力に由来します。言い換えれば、お金自体に固有の価値はなく、それを使って何が買えるかが重要です。デフレのもとで価値が「上がる」と捉えられが

          デフレの呪縛:日本経済とお金の価値の誤解を解く

          税金はなぜ必要なのか?現代貨幣理論(MMT)による解説

          MMT(現代貨幣理論)は、経済学の伝統的な考え方に一石を投じています。特に税金の役割に関して、従来の経済学が税収を政府の財源として捉えていたのに対し、MMTでは税金はその必要がないと主張します。なぜなら、政府はデジタル通貨を生成する能力を持っており、実質的に無制限に貨幣を供給できるからです。この理論によれば、税金の主な目的は貨幣の価値を維持し、国内でのその流通を促進することにあります。 日本のような主権通貨を持つ国で、税金は円の需要を創出し、円の価値と流通を保証します。これ

          税金はなぜ必要なのか?現代貨幣理論(MMT)による解説

          日本の資金循環:資産と負債の現状分析

          日本銀行が発表している資金循環統計によると、家計、企業、政府、海外といった経済主体の資金状況には特徴的なパターンが見て取れます。私たち家計は、国内の主要な純資産保有者であり、政府や企業、さらには海外といった他の主要経済主体は純負債を抱えています。 興味深いのは、家計の純資産と政府や企業、海外の純債務の総額がほぼ同額であり、これが時間とともに増加している点です。これは、家計が金融資産を持っていることが、他の経済主体の債務を許容している証拠であるかもしれません。逆に、政府や企業

          日本の資金循環:資産と負債の現状分析

          為替相場の理解とその日常生活への影響

          為替相場とは、異なる国の通貨を交換する際の価格比率です。 この比率は、通貨ごとの需要と供給によって日々変動しています。 例えば、 円とドルなどの通貨がどのように交換されるかにより、 それぞれの通貨の価値が決まります。 これを簡単に言うと、 スーパーマーケットでの特売日にみるようなものです。 特売日には商品の価格が下がり、 より多くの商品が求められるように、 為替市場でも通貨の価値が変わることで、 その通貨がより求められたり、そうでなくなったりします。 例えば、ドルに対し

          為替相場の理解とその日常生活への影響

          葬儀費用の支払いに役立つ「預貯金の仮払い制度」

          人生の終わりには避けられない経済的負担が伴います。特に葬儀は、その内容や規模によって100万円から200万円の出費が発生することが一般的です。さらに、お墓の建立には150万円から300万円が必要になることも少なくありません。家庭を支えていた故人の収入が途絶えると、遺族は当面の生活費にも困窮する可能性が高まります。 故人名義の預貯金を利用してこれらの費用を賄いたい場合、故人の死によりその資金は遺産とみなされ、通常は遺産分割が完了するまで引き出すことができませんでした。しかし、

          葬儀費用の支払いに役立つ「預貯金の仮払い制度」

          フリーランスにおける労災保険の今後

          春の訪れと共に、新しい社会人が職場に加わる時期が到来しました。特に注目されるのが、Z世代の若者たちです。彼らは将来について真剣に考え、どのような生き方が最適かを探求しています。この世代に対しては、先入観を持たずに支援と理解を示すことが重要です。 また、フリーランスとして働くことを選ぶ人々も増えています。彼らにとっての社会保障、特に労災保険の現状と今後について、改めて考察する必要があります。 昨年、フリーランスの荷物配達員が業務中の事故で労災認定を受けた事例があります。この

          フリーランスにおける労災保険の今後

          老後資金の効率的な準備:20代からの確定拠出年金活用法

          はじめに 20代の若さで老後の資金計画を立てることは、少々気が早いように思えるかもしれません。一般的に、教育費や住宅購入のための資金準備が優先されがちです。しかしながら、確定拠出年金(以下、DC)を利用した老後資金の準備は、早期から始めるほどそのメリットは大きいと言えます。 確定拠出年金のメリット DCを20代から開始する最大の利点は、その節税効果にあります。例えば、毎月2万円を拠出した場合、年間24万円が所得から控除され、税負担が軽減されます。この制度を利用することで

          老後資金の効率的な準備:20代からの確定拠出年金活用法

          円安の背後にある真実:日本の緊縮財政と国際的なドル高の影響

          日本の財政政策についての議論は、 しばしば情熱的な意見交換を引き起こしますが、 事実に基づく分析が欠かせません。 特に、コロナウイルス感染症の流行期間中の政府の対応は、 多くの議論の的となっています。 日本と他のG7諸国の財政対策の違い G7諸国の中で、 日本はコロナ対策として比較的控えめな 財政出動に留まった国の一つです。 データによれば、 2021年までの政府債務の増加率は日本が1.1倍にとどまり、 これはカナダ(1.4倍)、アメリカ(1.34倍)、イギリス(1.3

          円安の背後にある真実:日本の緊縮財政と国際的なドル高の影響

          政府の債務残高と実質GDP成長率の関係

          政府の財政状況と経済成長の関係を示す際、適切なデータ表示は極めて重要です。しかし、財務省が提示した「政府の債務対GDP比率」をX軸に設定したグラフは、この議論において誤解を招く可能性があります。正確な分析のため、X軸には「政府の債務残高」、Y軸には「実質GDP成長率」を配置することが本来求められるべきです。 過去四半世紀にわたる日本のデフレ状態を考慮すると、政府の債務対GDP比率が上昇するのは自然な流れです。この点を誤って解釈すると、政府の債務増加が経済成長に貢献しないかの

          政府の債務残高と実質GDP成長率の関係

          金融リテラシーの増大が求められる新時代

          私たちは、日本経済において重大な変動期に立ち会っています。特に2024年には日本の株価がバブル期を上回る歴史的高値を記録し、日本銀行がマイナス金利政策の終了を発表するなど、金融環境は大きく変化しています。このコラムでは、これからの時代において個人がどのように金融リテラシーを身につけ、賢く資産管理を行うべきかを探求していきます。 株価の急騰とその背景分析 2024年の日本の株価は、円安の影響を受けた大企業の業績向上、中国経済の減速、新NISAの導入など複数の要因によって高騰

          金融リテラシーの増大が求められる新時代

          年収と心の豊かさの関係:一体どこまで影響するのか?

          心の豊かさとは何か 「心の豊かさ」という言葉を耳にすると、多くの人は幸福や満足感を想像するかもしれません。それは金銭的な成功だけでなく、人生の多方面にわたる成果や充実感から来るものです。では、実際のところ、年収が心の豊かさにどれほど影響を与えるのでしょうか? 年収と心の豊かさの直接的な関係 金融広報中央委員会が実施した「家計の金融行動に関する世論調査」によると、年収が高いほど「心の豊かさ」を感じている家庭が多いことが明らかになっています。これは一見すると直感にも合致しま

          年収と心の豊かさの関係:一体どこまで影響するのか?