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1-12 国の借金を返済するとどうなる?

前回までの記事で、
国の借金を税金で返済しなければいけない
国があることを説明しました。

今回の記事では、
国の借金と言われるものを返済した国が
その後、どうなったかを見ていきます。

ただ、まずは確認のために、
政府が黒字になると、
民間が赤字になるんでしたね。

よほど輸出がよくない限りは、
マクロの主体の
民間が赤字になります。

赤字になった民間は、
合理的に節約方向に動きます。

ただ、これは
マクロ経済にとっては、
合成の誤謬で良くない影響を及ぼす
ということでした。

好景気とは、
人々がお金をたくさん使うことで、
お金が流れ、
その分だけ財やサービスが
生産されることになります。

民間が赤字になり、
節約の意識が増えると
景気は停滞します。

ではこの流れを整理した上で、
ギリシャが実際にどうなったのか?
というと、
2009年に最も大きな赤字を記録し、
その後、赤字額を減少させていきました。

2016〜19年にかけては黒字。

2020年には、
コロナウイルスの影響で
・失業、倒産が増加
・医療体制の確保
などで財政支出が膨らんだためとされています。

ここまでは、
政府の財政がどうなったかの話でしたが、
ではギリシャの国自体の経済は
どうなったのでしょうか?

実際に経済の発展を表す
GDPを見てみると、
名目GDPのピークは2008年であり、
2010年に財政破綻が認定されてからは、
2016年まで名目GDPは下降の一途を辿っています。

財政の赤字を減少させた時期と
経済が停滞している時期が
見事に一致しているのがわかります。

次回もお楽しみに!

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