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2-2 銀行の成り立ちとお金ができるまで

今回は、
銀行の成り立ちについて、
書いてみます。

世界で初めてできた銀行は、
1694年のイギリスにできた
イングランド銀行と言われています。

ただ、
いきなり銀行業となったのではなく、
金細工職人のグループが
商売の過程で、
こうした業務を行えば良いかな
というような形で、
最終的に今の銀行制度のような
会社ができました。

この商業グループが
ゴールドスミスです。

元々のイギリスは、
現在と違って金本位制度でした。

金かがお金として
世の中に流れ、
その金貨の中に金がどれだけ
含まれているかの
基準によってお金の価値が決まっていました。

その時代の、
お金持ちは
その金貨を大量に持っていましたが、
ここで問題があります。

それはなんでしょうか??

・・・

・・・

・・・

・・・

・・・

大量に持つと、
保管に困るという点でした。

そこで、
ゴールドスミスは、
金細工職人であり、
保管する金庫を持っていたので、
金貨を預かるサービスを始めました。

その金貨を預かった
ゴールドスミスは、
代わりとして、
預かり証を手渡しました。

「〇〇枚金貨を預かっています」
というようなものですね。

世の中の買い物は、
金貨でのやりとりです。

そうなると、
このような場面があります。

「金貨500枚で買い物をしたい。
ただ、持ってくるのが面倒くさい。」

この場合、
皆さんはどうしますか?

・・・

・・・

・・・

そうです!
金貨500枚預かっている証書を渡して
これを持っていけば
500枚受け取れるよ!

となります。

このように、
預かり証自体が
次第に人々の間で
使用されるようになったわけです。

これが現代における
紙幣の始まりとも言われています。

ここまでで重要な点は
預けられている金貨の
枚数に応じた預かり証が
流通し出した。
という点ですね。

では、
この預かり証の仕組みが
その後、どうなったかを
確認してみます。

先程、500枚の預かり証で商品を売った
証人は金貨を手元に
持ってくるでしょうか?

保管が困って生まれた
預かり証ですから、
おそらく多くの人は
預かり証のままで保管しておくのでは
ないでしょうか?

ゴールドスミスは、
自らが発行した預かり証が
・お金として流通していること
・預かり証を金貨に戻す人がそこまでいないこと
から、
次第に金貨を持っていない人にも
預かり証を発行するようになりました

ここ非常に重要なポイントです!

借りる人
『将来、必ず金貨を稼いで返すので、
今預かり証を貸して下さい!』

ゴールドスミス
『じゃあ、預かり証を書くけど、
返すときに、少し多めに返してね』

では、
この流れを何というでしょうか?

・・・

・・・

・・・

・・・

・・・

そうです!
借金です。

預かり証は、
ゴールドスミスが
紙に書けばいくらでも作り出せます。

貸し出すときに、
預かっている金貨は
減りもしません。

現在では、
紙から銀行預金データに
なりましたが、
銀行がお金を生み出す仕組みが
この形です。

つまり、
信用創造と同じことです。

最重要ポイントとしては、
元手もなしに預かり証を発行することで、
それが新たなお金となって、
紙幣を世の中に広めた
という点になります!

次回もお楽しみに!


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