8月の喧騒の中で。

迷いの中にいた7月がやっと終わり、ワークショップが目白押しの8月が始まった。前の日記は7月の後半、仙台へ向かう前に終わっているがぎりぎりの状態で日々を過ごしていたことがわかる。それでもその後仙台での撮影は終えることができた。やっぱり落ち込んだこともあったが初めて撮影が「楽しい」と思えたのは、今回の及第点クリアだ。周りに迷惑はかけたけど7月をとにかく終えられた。

8月に入ったら急に別の仕事が始まったが、しばらくの間はふわふわと体だけ動かしているような感覚が続いた。7月はスケジュールがきついわけではなかったから、体力的につらいということはなく8月に疲れが抜けないということもなかった。とはいえ気持ち的には久しぶりの静けさが戻ってきて、その無音状態に慣れていない感じが体の中にしばらくあったのだ。

7月にあれだけ天気予報とにらめっこしていた曇り空は仙台の帰りには晴れ渡り、1週間もすれば夏が自分の体温を急に思い出したかのように、暑苦しい日々になっている。家の中にずっといるような状態であれば別だが、基本的に家にいるのはとても快適で気持ちが落ち着く。1週間くらい経った時にまたふと落ちて行って思考の悪循環にはまった。またかと思いながら結局その数日はやっと暇ができた時期でもあった。思考が始まった、とも言えるのかもしれない。思考停止ではなく、”思考しない”ということをもう少し考える必要がある。思考しないことで日々の時間の流れから一時的に脱却できる気がしている。

ワークショップをやることに慣れたのか、全てのワークショップに緊張がない。プレッシャーもない。最低限にやらなければならないことや言葉は出てくるが常にリラックスしている。これが良い状態なのかもはやわからないが、その状態になったのも7月の1ヶ月があったからであることも確かだ。

演出部をやらないと決めてから、急にカメラ周辺の機材を揃えたいと思うようになった。撮影の仕事なら少しはやれると思うのだがどうだろう。

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