子どもから学んだこと~難しくない!

今日は、2時間半も歩き回って、1冊の参考書を買い求めた次男の話。。

その話を聞いた時、耳を疑った。信じられない思いだった。参考書が欲しいのはわかる。
そして、家から二駅向こうの駅まではJR定期券で行って、そこのお店に参考書がなかった。だから、次のお店へ行くのに道に迷ったらしい。挙げ句の果て、彷徨い歩き、結局、自宅から歩いて30分の所にある書店で参考書をゲットできたらしい。合計2時間半歩いたらしい。

塾へ行ったのかと思っていたら、まさか、合計2時間半雨の中を彷徨い歩き、その間、出会ったのは傷ついたカラスとヤンキーだけだったと言っていた。そりゃそうだろう、、
雨だし。
国道だし。

信じられなかった。
面白い子だなぁと思った。
一つのことしか見えないのかなと思った。
なんて非効率的なんだろうと思った。
なんでGoogleマップを使わない??
なんで頼んでくれないんだろう、車出すのにと思った。
しかし、すごい根性だなあと思った。
そんなに歩けるんだと思った。
それだけ歩いて買った参考書はさぞかし重みのあるものだろうと思った。

子育てとは実は難しくない、子供が伸びていきたい方向に伸ばしてやればいい、逆に言えば伸びたい方向に伸びていくのを邪魔しないこと、親の思いを押し付けないこと
小林正観 著「淡々と生きる」

わたしは、良かれと思い、自分の価値観を子どもに押し付けてきた。こうした方がいいよ。こうあるべきだ。それが、世間の常識なんだから。

コントロールしようとしていた。
それは、自分のエゴだった。子どもを立派に育て一人前に導かなければ!と気負っていた。それは、自分自身の承認欲求かもしれないし、自己満足だった。
自分の思い通りににならないことを受けいれ、子どもは違う人生であり、人格なんだと理解するまで最近までかかった。

だから、わたしにとって子育ては難しかった。戸惑いっぱなしだった。真面目に向き合い、なんとかしようとしてきた。

しかし、実はそれを手放すことが学びだったと思う。

なんとかしなくていい。

掴んでいたものを離すのは怖い。手放してみたとき、お互いに、力が抜ける。
ただ、信じて見守って、子どもがワクワクしてることを応援していけばいい。しかも、楽しんで応援する。
難しくないのだ。

この子はおもしろい。
根性のある子だな。
欲しいもの(参考書)を手に入れてよかった!
遠回りでも大丈夫。

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