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【ケセラセラなおっさん物語】第二話 「離婚。よくある話」

前回のあらすじ↓

今では能天気に暮らしているおじさんは、
幼いころは母親から捨てられる夢ばかり見て、泣きながら目を覚ましていた。


離婚。よくある話

1969年。大阪万博が開かれたひとつ前の年に、ぼくは生まれた。
結構やんちゃ坊主だったらしい。
だいたい子供はそんなものだろうと思うけど。

ひとりで放っておくと、畳部屋の畳一面にクレヨンでラクガキしていたらしい。
てか、そんな記憶はある、すまん。


さて、やんちゃなことが原因でなければいいんだけど、
ぼくが4歳のころ両親が離婚した

「離婚なんてよくある話」なんだけど、だからってなんだ?
よくある話だろうが、
一つしかない話だろうが、
そいつにとっては,それが「世界のすべて」なんだ。

最初は父親に引き取られ、父親の実家に住んだり、父親の兄弟の家に住んだりしていた。

そのたびに苗字が変化する。
ポケモンの「アローラのすがた」とか「ガラルのすがた」みたいなもんだ。

・父の母方の苗字
・父の父方の苗字
・母の母方の苗字
・母の父方の苗字

どれがホントかわからなかった 。
どうでもよかったけど。

駄菓子屋のおばちゃんが
「あ、〇〇君。いや、〇〇君やった、かな・・」と困っていたなぁ。。

そうやって、るろうにみたいな生活をしていると
あんまり心が穏やかではいられなくなる。

そんな生活が積み重なって

積み重なって

積み重なって。

・・

ある家に引き取られていた時。

ついに、

ぼくはある事件を引き起こしてしまうことになる。。。


つづく

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