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パレスチナ紛争事案関連Web記事まとめ④

5月17日の記事抄訳です。戦闘は二週目に入りましたが、イスラエルは戦闘を継続する考えを改める様子は無さそうです。

イスラエルは空と陸からガザへの攻撃を継続……戦闘は二週目に入る

ガザからイスラエル入植地へ向けてロケット攻撃が続く……イスラエル軍は空爆によって排除したハマースの高官らの情報と写真を公開した

パレスチナにおける軍事的衝突が二週目に入る中で、月曜日の朝イスラエルは砲撃を伴う一連の空爆をガザ地区の複数の地域に向けて行った。「アル=アラビーヤ」の特派員の報告によると、パレスチナ側の組織がイスラエルの諸都市に向けて撃ち込んだロケットへの報復だという。

イスラエル軍は、昨晩航空機によってハマースの「地下トンネル」に再度爆撃を加え、ガザ地区北部で15㎞にわたってトンネルに被害を与えたという。パレスチナのメディアによれば、[ガザ中部]ディール・アル=バラフのワーディ・サルカやトゥファーフ、地区北部のジュバリヤ難民キャンプを標的にした空爆により複数の負傷者が出ている。

イスラエル軍によれば、日曜日夜七時から翌月曜日朝九時にかけて、ガザから60発のロケットが発射されたが、うちおよそ10は地区内に落ち、「アイアン・ドーム」迎撃システムが数十を迎撃したという。

パレスチナ保健相はガザ地区の被害者数を死者197人(内58人が子供、34人が女性)、重傷者1235人と報告した。一方で、ヨルダン川西岸地区の死者は21人(内子供一人)、負傷者は4369名となっている。

「アル=アラビーヤ」特派員は、イスラエル側の70回以上の空爆が、地区の内務省および治安維持軍のオフィスが入っている建物の近傍に集中したと述べる。さらに、イスラエル側の空爆は近傍の街路と病院、政府委員会等にも及んだ。空爆がパレスチナ側組織の軍事拠点を標的にしていることは明らかであり、ガザの複数の地区から爆撃による濃い煙と爆発音が観測されている。また、それら空爆に先立ってイスラエルは地区内のウスター県とハーン・ユーニス県を標的にした砲撃も行っている。

イスラエル国防相ベニー・ガンツは、イスラエル軍がハマースに強力に対応していることを強調しつつ、ハマースの軍事力を排除したと述べたが、ハマースはガザの人々を人質にしていると述べ、ガザにおけるイスラエルの軍事作戦を継続することを明らかにした

イスラエル保安閣僚会議は、停戦を提案することはせず、ガザにおけるパレスチナ側組織に対して行う軍事作戦を継続すると決定した。”Times of Israel"誌の記者は、軍の高級指揮官の発言を受けて次のように報道している。「ハマースの二人の指揮官、ムハンマド・ダイフとヤフヤー・シンワールは既にイスラエルの空爆の標的にされた。」同記者は、「軍事目標を確定するためにイスラエル軍に与えられる時間を延ばしてくれる要素はなんであれ好ましい」というガザ方面軍の作戦指揮官の言葉も紹介している。昨日の声明でイスラエル軍が述べたところによると、数日前の空爆で、ハーン・ユーニス県にあるヤフヤー・シンワールの家とハマースのオフィスが狙われている。

イスラエル軍は日曜日空爆によって排除したハマースの高官らの情報と写真を公開している。イスラエル軍は同声明で、シンワールの家を標的としたことに加え、他のハマース指揮官らの自宅や拠点も標的となっており、その中にはハマース政策局の計画・発展担当相や、ガザのハマース部隊「ザイトゥーン(オリーブ)大隊)」の指揮官、密輸・軍事諜報活動の担当者などがいると述べた。

イスラエル軍のスポークスマンは、軍の航空機は過去二十四時間のうちにハマースおよび「イスラーム聖戦(パレスチナの武装組織)」に属する90以上の標的を空爆したと述べている。また、数十の兵器生産・保管拠点を標的にした。また、対戦車兵器の発射ユニットや電子戦ユニットへの攻撃も行われたという。

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