パレスチナ紛争事案関連Web記事まとめ⑥

ここに来て、ネタニヤフがあと2~3日は戦闘を継続する(それ以降は戦闘中止?)のではないかという情報が出たようです。公式機関はまだ否定していますが、国際的な非難も高まる中、どこかで落し所を模索する必要があるのは事実でしょう。バイデンは当然即時停戦を訴えますが、米国大統領の立場上パレスチナの自衛権を支持せざるを得ないわけで、その理屈を上手く利用したネタニヤフに「あと二日だけだから!」とゴネられたら、黙認するしかないのでしょう。一刻も早く終わって欲しいのですが。

「アル=ジャジーラ」5/18の記事。


否定と肯定の間で……ネタニヤフがバイデンに停戦までの期限を要求する

イスラエル首相ベンヤミン・ネタニヤフは、アメリカ大統領ジョー・バイデンが「無辜の市民の生命が守られることを保証するために可能な全ての手段を取る」よう促す中、彼にガザでの軍事作戦の終結まで2日あるいは3日の猶予を認めるよう求めた。

トルコのアナドル通信社が報じたところでは、アメリカ当局がネタニヤフにガザにおける戦闘を止めるよう通告したところ、彼は、ガザにおける全ての標的を叩くためにはなお2日あるいは3日が必要だと答えたという。

同様に、イスラエルのニュースサイト「ワッラ」の政治記者がCNNに火曜日朝語ったところによると、イスラエルがガザにおける作戦を完了するまではあと24-48時間が必要であり、その後軍事行動は終了するだろうということである。

一方でアメリカのサイト”Axios”では、大統領府はイスラエルに停戦までの猶予を与えなかったという。同サイトによれば、イスラエルの担当者は「バイデンとネタニヤフの電話会談において伝えられた米国政府側のメッセージは、『米国政府はイスラエルを支援するが、ガザにおける軍事作戦の停止を望んでいる』というものだった。大統領府は、ガザでの軍事作戦に関しイスラエルに国際的な圧力をかけて作戦を中止に追い込むことが出来ると明らかにした」と語ったという。

『アル・ジャジーラ』のリポーターも、ネタニヤフは、確実に「勝利した」という明確な形をもって作戦を終わらせるために、あと2日あるいは3日を欲していると報じている。

拒絶と拒否

同様に、イスラエルの公式放送局は火曜日、停戦に向け進行中の各種会議を監視しているイスラエル側の情報筋が、「ガザでの軍事作戦が終わるのではないかという楽観論の兆しが表れだした」と述べていると報じた。同情報筋によれば「所要な会談は現在停戦を実現する方向に向かっている」とされている。しかし、公式機関は、イスラエル首相局は「それを否定している」と補足している。イスラエルエネルギー省のヨファール・シェタイニスも、火曜日にイスラエル公式放送局での談話の中でガザでの軍事作戦が無効数日で終わる可能性を否定した。

イスラエルへの支援

一方で、ホワイトハウスは、バイデンがネタニヤフとの電話会談の中で、イスラエル・パレスチナ間の停戦を支援する旨を伝えたと報じていた。バイデンは、「イスラエルの持つ自衛権」を強調し、また「ハマースからイスラエルの市外へ向けられた無差別なミサイル攻撃」への道徳的非難を行っている。しかし、バイデンは、「アメリカ大統領は停戦への支援を表明し、またその目標のためエジプトをはじめとする他の同盟国との連携を模索することを明らかにする」とも付け加えた。

イスラエル公式放送局によれば[それを受けて]ネタニヤフはバイデンに、「イスラエル市民の安全を回復するために、作戦目標を完遂することを決意している」と述べたという。

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