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パレスチナ紛争事案関連Web記事まとめ⑩

一日空いちゃいました。アル=アラビーヤ24日付の記事抄訳です。アメリカがガザへの援助を強調しています。ブリンケン国務長官は中東に爆速外遊するみたいですね。アメリカとしては失点を取り戻したい所なのかも……ガザの写真を見ると本当に痛ましい(過去の爆撃の時と比べても物凄い)様子なので、一刻も早い復興を願うばかりです。それだけでは抜本的な解決には何にもならないのですが。


バイデン:我々はガザに対し援助を送る。ハマースではなく、ガザの人々の利益となるような形で

ブリンケンはパレスチナ指導者たちとの関係再建に努める

イスラエル・ハマース間で停戦が発表されてから数日、アメリカ大統領ジョー・バイデンは「合衆国はガザに対し援助を行うだろう。ただし、ハマースではなくガザの人々に資する形で」と述べた。更にバイデンは月曜日このように述べた。「合衆国はガザ復興のため中東における諸同盟国と連携し努力する」。

ホワイトハウスが出した声明では、国務長官アントニー・ブリンケンが月曜日ワシントンを発ち、イェルサレムでイスラエル首相ネタニヤフと、ラーマッラーでパレスチナ大統領マフムード・アッバースに会い、またエジプトとヨルダンも訪問するという。つまり、彼は木曜日までの外遊でイェルサレム・ラーマッラー、カイロ、アンマンを訪れる。「ブリンケンは紛争の再開の防止とアメリカとパレスチナ指導者たちの関係の再構築に努めるだろう。さらに、中東訪問中にアメリカがイスラエルの安定に義務を負うことを強調する筈だ」とされている。

パレスチナ当局と諸独立機関

ブリンケンはそれに先立ち、アメリカ当局はガザ復興を支援するため務めるだろうと述べていた、とされている。ただし、彼は昨日日曜日、”ABCニュース”との会見で、「その支援はパレスチナ当局と独立した機関を通して行われるだろう。しかし、ガザ地区を破壊した当事者であるハマースを通して行われるものではない」と明らかにしている。彼は声明を通して、「二国間の問題解決はイスラエルに安定を、パレスチナ人に然るべき国家を与える唯一の方策だ」と強調している。

ハマースは資金に固執している

”ウォールストリートジャーナル”誌の記者によれば、ハマースは複数のルートを通ってパレスチナ外部から送られてくる援助の全てを操作しようとし、資金の入手に固執しているとされている。一方で、ハマース高官の一人で、外国における活動のリーダーであるハリード・マシャアアルは以前このように述べている。「我々はガザの復興支援が諸外国から直接の[≒ハマースを介さない]ルートで行われることを望ましく思う」。

「人道的に危険な状況」

パレスチナにおける人権問題調整官は、イスラエル・ハマース間に起こった直近の軍事的緊張は「ガザにおいて人道的に危険な状況を引き起こした」と述べている。彼女が昨日記者会見で語ったところでは、「ガザの人々は厳しい苦痛にあえいでおり、多くの家族が被害を受けた。ガザ地区の人々は衝撃を受け、暴力が吹き荒れた後で悲惨な状態にある。

国際連合パレスチナ難民救済事業機関は、以下のように発表している。「ガザの苦しみは、問題の根元を治療する手段が無いために一層増している。我々は地区にいる140万人を支援する。支援のため、既に国際社会に緊急の呼びかけを行った」。更に、ガザへ向け実際の支援を開始したことも明らかにした。

停戦

ガザにおける停戦がエジプトの仲介により金曜未明に行われた。イスラエルが住民でいっぱいの同地区に対し激しい攻撃――住宅、商業ビル、ハマースの拠点、地下トンネル目標だった――を行ってから11日後である。一方でイスラエル軍の発表によれば、アルカサーム旅団はイスラエルの諸都市に向け数千のロケットを放った。この紛争を通してパレスチナには子供を含む248人の死者、イスラエルには13人の死者が出ている。

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