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「要するに」の効用

しばらく前に某大手企業で最年少部長になった大学時代の友人(悪友)と話す機会がありました。彼が部長を務めるその部署があまりにその友人の性格とはかけ離れた領域で(要は専門知識が必要そうな部門)、なぜその部門の部長になれたのかを聞いてみました。

彼は学生時代と変わらぬ軽口で「“要するに”ができちゃうんだよな」と言いました。

端から端まで覚える必要はなく「それはつまり…」と誰にでもわかるように「まとめ」られれば、組織では上に上がれるということで、あまりに彼らしい発言で笑ってしまいましたが(僕自身はそのスタンスはとりたくないとも思ってました)、マネジメントをしたり、内外の関係者が増えるようになってきて、ようやく友人の言っていたことの意味あいがわかってきたように思います。

わかったことは、「要するに」は、「上下」の関係にも有効で、「外側」で反響を呼ぶということです。ついでに言えば、常に「要するに」をすればいいわけでもないということと、「要するに」のそばにある「たとえば」を使えるようになれることがセットであるということです。

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確たる根拠はないけれど「そうかもしれない」と思うことは、日々の生活や仕事の中で結構あると思うんです。普段は通り過ぎてしまうそういう感覚が後々顔を出してはヒントを与えてくれることも。正解やノウハウばかりが並ぶSNSでは発言することに気が引けてしまう「なんとなく」を月に2回を目処に書き残していきます。読んだ方々にとって、日常の「小さな兆し」に気づくきっかけになれれば。

仮説の手前

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