【ヤバイよ病院】病院のデジタル化も見えざる子育て支援になる #246
今週半ばから娘が体調を崩し、キッズドクターを活用してオンラインサービスのありがたさを感じていました。
残念ながらその後に、咳がひどくなり熱も下がらないため、血液検査が必要になり、かかりつけの小児科に診察をしていただきました。
そこからさらに点滴、精密検査の結果、肺炎と脱水症状も進行しているため、大学病院に入院となってしまいました。
点滴による治療で早期に回復できそうですが、先日まで元気に走り回っていたことを思うと、子どもの身体の繊細さを感じる出来事でした。
このドタバタの最中、キッズドクターのオンライン診療の利便性に比べて、かかりつけの小児科、大学病院のアナログ度合いが凄まじく、何度も何度も同じ情報を手書きしまくる必要がありヘトヘトになりました。
母子手帳のデータを書き込む作業が何度もあるのですが、マジでこれなんなん?と怒りながら書いておりました。
1日このストレスを感じ続けた結果、小児医療のデジタル化は、見えざる子育て支援につながる重要な施策だと見えてきましたので、この点について考えをまとめたいと思います。
母子手帳のデジタル化は良い流れ
双子育児をしていると、1ヶ月検診、6ヶ月検診、予防接種などで毎回毎回、出生時の体重、週数、これまでのワクチン接種履歴などを書かされて、イライラします。
子育て世帯のブチギレが伝わったのか、政府としても、母子手帳のデジタル化に動き出しています。
これ自体はいい流れなので、全速力で進めてほしいと思います。
マイナンバーカードも物理カードからスマホに入れ込み、母子手帳もスマホにデータを入れ込むことで、スマホ1つで簡単に問診票も記録でき、便利です。
病院側の手間も削減でき、人手不足社会に対応した仕組みに変えていけます。
病院のローカルシステムが問題
母子手帳のデジタル化を進めていく流れは良いことですが、病院の受け手側のローカルな情報管理がデジタル化しないと、結局はスマホに入ってる母子手帳データを書き写すだけという謎のサイクルになることが容易に想像できます。
特に予防接種の記録については、ワクチンの箱に付いてるシールを母子手帳に貼り付けて記録するという、日本古来のミクロアナログマネジメントが美しく確立しているため、
医薬品のバーコードをスキャンして、子どものマイナンバーに記録するという、デジタル化のワークフローを医療現場に埋め込む必要があります。
デジタル化を拒絶する医療機関のオプトイン文明に対しての切り込みが不可欠になる改革です。
大学病院のアナログの嵐
今回の入院手続きを通して、最新の機材と医療技術を持つ大学病院でも、患者データの記録についてはアナログの嵐に震えました。
そもそも1月に入院した経験があるため、再診なのですが、初回の入院時に書いた内容がデータ化されていないのか、もう一度すべての患者データを書き込む作業が発生しました。謎すぎる。。
患者データの記録による効率化ではなく、1回あたりの入院単位で必要な資料だけを現場レベルでアナログで使ってるため、データを蓄積して、引き継ぐことができていないようでした。
看護師さんもただでさえめちゃくちゃ忙しいのに、書類記入の管理など、本来の医療行為以外の事務が膨大にあり、とても負担になっている様子でした。
ごちゃごちゃしすぎて、入院申し込み書類を私がクリアファイルから探してあげるというわけのわからない動きもありました(笑)
支出見直しは大きな項目から!
医療費の支出は日本の財政を圧迫しまくってますが、デジタル化による効率化でかなりの無駄を削減しまくれる領域だと感じます。
家計管理においても、企業会計においても大きな支出項目の見直しからスタートすることが改善の効果を高めます。
病院現場で書きまくった紙は、当然管理、処理コストも高くなるため、ヤバい病院のアナログ化を改善していくことで、年間45兆点も使ってる医療費の適正化にもつながると感じました。
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-iryohi/21/dl/data.pdf
母子手帳のデジタル化とともに、受け手側の病院側のデータ管理、マイナンバーアプリ連携を強力に進めることが、子育て世帯の負担を減らし、医療費の効率化にも貢献するため、厚生労働省、子ども家庭庁、デジタル庁が横断して対応してもらいたい案件だと思います。
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