リニア新幹線の見学。大人と子どもの未来社会見学 #285
今週は双子姉妹がアデノウイルスに感染してしまい、解熱後も保育園に登園できないというなかなかシビれる期間になっています。
熱も下がり元気になった双子姉妹が、アイスを食べたい!フルーツ食べたいということで、車で40分ほどのところにある、山梨県の都留市にある道の駅つるへ出掛けました。
せっかくですので、道の駅つるでアイスを食べる前に、リニア新幹線の見学センターに立ち寄り、あれこれ視察をしてきました。
超伝導リニアの技術は日本が世界をリードしているため、昨年に続き2回目の見学でしたが、改めて楽しむことができました。
子どもも大人も楽しみつつ学べる社会科見学旅でして、素晴らしい施設でしたので、リニア新幹線見学からの気づきをまとめたいと思います。
子どもと楽しめるリニア見学センター
山梨県立リニア見学センターは、山梨県都留市にある施設です。
最大の魅力は走行実験 とてつもなく速いことを体感
平日に見学に行くと空いていることに加えて、リニア新幹線の実験線を間近で見学することができます。
動画で観るだけでなく、近くで実際にそのスピードを観るとめちゃくちゃ速いです。
品川から大阪を67分、甲府から品川を約20分で移動できるのも納得できます。
とにかく一瞬で通り過ぎていくため、鉄の塊である鉄道車両がこのスピードで安全運行していることの凄さを体感できます。
こちらが撮影した動画です。
子どもはあまりの速さにビックリしてましたが、一瞬で通り過ぎるこのスピード感は一度観ておいて損はない技術だと思います。
日本として優位性を保てる領域
超伝導の技術は、工業技術の総合格闘技のような技術の結晶だと思います。
まず鉄の塊を高度に加工できる技術、工作機械、サプライチェーンなど、リニア新幹線を作り上げるために必要な工業インフラはすべての国が持てるものではありません。
東海道新幹線も凄い技術の塊ですが、リニア新幹線はさらに先を行っています。
そして、この超伝導技術は、これからの未来のコアテクノロジーである、核融合発電にも応用されていきます。
リニア新幹線の実装ができて、東海道新幹線と同様に、東京、中京、関西エリアを結ぶ大動脈として実装されると、技術体系としてのリニア新幹線は一大輸出品になると思います。
時速600キロで移動できる技術は大きな大陸にとっては移動手段として革新的ですし、核融合発電は先進国の取り合いになると思います。
どこの国も簡単には作れない技術にこそ、日本の競争優位性があります。
75年という時間の重み
今回の展示を観ていて、山梨に来る前は宮崎に実験線があったことを改めて学びました。
1962年から東京と大阪を1時間で走ることを目標としてリニア新幹線の実験が始まったということに衝撃を受けました。
東海道新幹線開通の2年後にはそういう未来を妄想して、未来投資を進めていたことも驚きですし、2037年の開通から75年前には、実験を開始していたというのが凄い歴史だなとその重みを感じました。
1962年に宮崎で実験をはじめ、1972年には浮動した走行に成功しているというのだから驚きです。
当初の開発に携わった技術者の多くは既にこの世を去っているかと思います。
75年間かけて連綿と技術を受け継いで、実験につぐ実験を重ねてやっと走行テストができるようになり、さらに実験を重ねてやっと走行ができるようになるのは本当に何世代かが真剣に探究を重ねないとできないレベルだと思います。
ワクワクする移動の自由度の高まり
実際にテスト走行を観てからリニア新幹線開通後の暮らしに想いを馳せると夢が広がりワクワクします。
あのスピードで甲府と品川が20分でつながると山梨県に住みながら、気軽に都内に仕事に行くことも容易にできます。
また、羽田空港、成田空港とリニア新幹線の駅がつながることで、インバウンド観光の移動もより便利になり大都市圏での観光がさらに面白くなります。
前静岡県知事により工事が遅れてしまいましたが、2037年の開通を楽しみにしながら、リニア新幹線による移動の利便性の向上、超伝導リニア技術の進展による無尽蔵のエネルギーの製造など、来たるべき近未来にワクワクしてくる素敵な機会となりました。
これから自分たちの生きる未来を少し先取りして体験できる、大人と子どもの未来社会科見学はとても楽しい体験になりました。
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