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海外にいて日本人で良かったと思うこと!

Buongiorno ! 平成元年からイタリアのミラノに住んでいるtakaoです。イタリア情報をブログで発信しています。

結論から言うと、海外に長い間住んで来て、日本人で良かったと思ったことは何度もありました。それは、我々の先輩がこれまで残してくれた実績と信用のおかげだと思っています。

正直な話、一般的なイタリア人は日本のことをそれほどは良く知っているわけではありません。しかし、グローバルな仕事をしていたり、ある程度の社会的ポジションがある人、それに日本のことが好きな人はよく日本のことを知っていて、贔屓目に見なくても日本の評価は高いです。ですので、何かをするときの信用もあり、スタートする位置が他の国の人よりも上位にあると思います。

アニメ、日本料理、最近は弱いですが電化製品、自動車、アート、作家、ファッションなど、イタリアでもよく知られている日本の文化や、産業は多いですが、これらはいきなりその地位を築けたわけではなく、これまで長い時間をかけて信用を得たものばかりです。

私がイタリアに来た頃、もうミラノには日本食レストランが3、4軒ありましたが、まだ一般のイタリア人はその頃日本食を食べていませんでした。イタリアで有名なコメディアンのパオロ・ヴィッラッジョのファントッツィと言うお笑い映画でも、当時は日本人は変わったものを食べる、とやっていたのを思い出します。それから少しずつ日本食のクオリティーの高さと美味しさ、そしてその文化の高さがイタリアにも浸透して行きました。

仕事でイタリアの展示会の中でのジャパンブースのお手伝いをすることが多いですが、その時のスタッフは大体私が探すのですが、日本を知らなかったイタリア人でも展示会が終わって日本のことをよく思ってくれる様になった人はたくさんいます。

以前ミラノのファッションウィーク中に、現地の新人のデザイナーを集めて小さな展示会をやっていたことがあるのですが、イタリア人に「あなたは外国人だから、何かを始めるのに、私たちよりやり易くていいね」と言われたことがあります。その人に言わせると、イタリア人が何かやろうと思うと、多くの知り合いを持っていないとやりにくいことが多く、外国人の場合は自分たちとは違ったことをやってくれるのでは無いかと期待してくれる人が多いと言っていました。また日本のマーケットをあてにしているブランドも多いです。

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展示会の受付で、なぜだかいつもにこやかで絵になるイタリア人
家などを借りるときにも、イタリア人は結構家賃を延滞したり、騒がしくしたり、近所と問題を起こしたりする人もいる様なのですが、一般的には日本人は家賃もちゃんと払うし、きちんと家を使ってくれるので、それを知っているイタリア人は日本人に家を貸したい、と言う人も多いみたいです。

他の国から来た人にとっては難しいことかもしれませんが、日本人の場合は、イタリアと日本との間で仕事を結びつけることもそれほど難しくはありません。

日本人は仕事がいちいちとても細かく、最近では私の関係するファッション業界では以前よりもかなり購入金額が少なくなってきてはいますが、それでもこれまで長い間お世話になってきた日本と商売がしたいと言うメーカーは多いです。

また、イタリアよりも日本のサービスの方が良いところもいくつかあるので、イタリアか日本かどちらか良い方でサービスを受けるという選択もできます。例えばこの前にもブログに書きました医療関係、イタリアで歯医者に行こうと思ったらかなり長い間待たされるか、プライベートのクリニックに行って高いお金を払うしかありません。多くの人はクリニックに行っている様です。私はイタリアに住んでいるので日本で100%の診察料を払ったとしても、まだイタリアのクリニックに行ってみてもらうよりも日本の方が安いです。なので、私は歯医者は日本で行っています。

と言うことで、日本人であって良かったと思っています。

Ciao !

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