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フィレンツェでグッチとフェラガモの展覧会に行ってきた!

Buongiorno !

ちょっと時間が空いてしまいましたが、先日行ったフィレンツェのブログの続きです。

1年半ぶりにメンズファッションの展示会PITTI UOMO開催!

平成元年からイタリアのミラノに住んでいるtakaoです。イタリアの生の情報をブログで発信しています。

フィレンツェで行われたメンズファッションの展示会のPITTI UOMOは出展ブランドも少なかったので、2日とも展示会には行きましたが、早めに切り上げフィレンツェの観光をすることにしました。

フィレンツェはアシスタントデザイナーをしていた頃、そのブランドのライセンスを持っていた会社の工場があり、月に2、3度サンプルチェックに来ていたので、その時のデザイナーの住んでいたコモと同様、ミラノの次によく知っている街なのと、フィレンツェのあるトスカーナ州はイタリアで一番好きな州なのでとても親近感があります。

ただ、ここ数年、年に2度は来ていているものの、展示会出展のためなので、残念ながらゆっくり観光をする時間も取れませんでした…

しかし、幸いな事にフィレンツェは小さな街なので、少し歩けばポンテ・ヴェッキオやドゥオーモ、そしてシニョリア広場を見ることができ、レストランに行く途中などにちょっと寄ってみることもできます。

イタリアではコロナの影響で長い間美術館などは閉まっていて、見ることができませんでしたが、6月の後半にはもう入ることができるようになっていたので、PITTI UOMOを見終わった後、二つの展覧会に行ってきました。

一つ目はシニョリア広場にあるGUCCI GARDEN ARCHETYPES、そしてもう一つはMUSEO SALVATORE FERRAGAMOでやっていたMOSTRA DELLA SETA (シルクの展覧会)です。

二つの展覧会のことを書くと長くなってしまうので、今回は私が気に入った方、SALVATORE FERRAGAMO MOSTRA DELLA SETA について紹介しようと思います。

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展覧会に入ってすぐ、動物の剥製がみんなをお迎え

まずはブランドSALVATORE FERRAGAMOについて、
1950年までSALVATORE FERRAGAMOはレディースシューズブランドの代名詞として世に知られていました。しかし創設者のサルヴァトーレは、彼のブランドを靴だけにとどめず、足から頭までドレスアップすることのできるブランドにしたいと願っていました。

その願いは彼の生前に果たすことはできませんでしたが、彼の死後、70年代初頭に、彼の娘フラーヴィア(Flavia)が女性と男性のためにシルクを使った雑貨を始めたことによってその目的を果たすことができました。
高級シルクの産地として世界でも有名なコモで作られた花やエキゾチックな動物のプリントなどがこのコレクションの特徴です(私のよく知っている2つの街がたまたまリンクされていました)。

彼女のコレクションは、東洋の芸術から20世紀の絵画、多くの美術館に保存されている芸術作品から昔の植物学や自然科学の本など、たくさんの図書館の珍しい資料もしくはそれらの資料の最新版を利用し、それらが数え切れないほどのインスピレーションソースとなり利用されました。

それらのモチーフからシーズンごとにテーマを決め、動物、花などのモチーフをコラージュして発表されました。

これらの資料は膨大で、後にサルヴァトーレ・フェラガモ・アーカイブに1000冊以上もの資料として保管されています。

このコレクションを見て私が気に入ったのは、動物、鳥、植物などのモチーフの選択のセンスの良さ、これらの作品が作られてからかなりの年数がたちまずが、今でも全く古さを感じません、いや、今でも通用するモチーフです。

プリントには何色にも及ぶ色が使用され、そのカラーコーディネイトの美しさと一緒になって、非常に奥の深いプリントとなっているということです。
実際に展覧会では入ってすぐのところに野生動物の剥製が、続いての部屋にはアジア、特に日本のアート、そして兜や鎧も展示されていました。

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日本にも多くのインスピレーションを受けていたのが感じられた

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鎧と兜

奥に進むにつれ、動物や昆虫、そして植物などを中心としたとても美しいモチーフと色の配色が使われたスカーフが紹介され、最後にいくつかの洋服も紹介されています。

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色鮮やかなオウムのモチーフ

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普段はブランドの名前だけで評価されたりしますが、こう言った展覧会を見ることによってブランドの本来のコンセプトがもっとはっきりわかってきて、そのブランドの世界観がもっと伝わってきます。

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SALVATORE FERRAGAMOのアイコン靴の展示もありました。

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SALVATORE FERRAGAMOファンだけでなく、誰がみても見る価値はあると思いますので、もしもこの展覧会が終わる来年の4月18日までにイタリアに来る機会がありましたらぜひ足を運んでみてください!

旅行の最中、観光地や一般的な美術館に見飽きたらこう言った展覧会を見るのもいつもとは違った楽しみ方ができると思います。

展覧会の情報はネットなどでも探せますが、私の場合、インスタグラムに上がっているのを控えておいたり、地元に住んでいる人で趣味が合いそうな人から情報を得るようにしています。そうすると結構自分でも好きな展覧会などに出会えると思います。

Ciao !

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