賭ケグルイ 双（Twin）

2年前に劇場版の1作目が公開された時は直前に地上波でドラマ版のseason2が放送されていた（通常より半分ほどのエピソード数しかなかったが）。
そして、今回の「双」は2作目の劇場版の公開にあわせて発表されたものなのだから、いくらスピンオフとはいえ、これまでのドラマや劇場版に登場しているキャラも多数出てくるわけだし、配信オンリーではなく地上波で放送しても良かったのではないかと個人的には思っている。
まぁ、金を出してくるからアマプラの独占配信という形にはしたんだろうけれどね。だとしても、キー局系の配信ドラマでよくあるパターンの、配信先行でちょっと遅れて地上波放送というパターンでやればいいのにとも思った。

配信ドラマやアニメの中には、地上波放送に先行して配信するタイプのものだと毎週1話ずつ配信というものが多いけれど、地上波放送の予定がないものだと、何話かまとめて配信とか、全話一挙配信なんてものも多い。そうなると個人的にはなかなか追いつかなくなってしまうので困ってしまうのだが、本作は毎週2話ずつ配信なので、何とか追いつくことができた。

そして見終えて思った。以前に見たドラマ版のseason2や劇場版の1作目より面白いと。というか、芽亜里というキャラクターを主人公にしたおかげで面白さが増したのだと思う。
このキャラを演じる森川葵という女優はどちらかといえば、アンチの多いイメージだが、この「双」を見ると、いかに彼女が優れた女優であるかが実感できる。表情も豊かだし、汚れ役のようでいて可愛いところもあるし、決める時は決めるしね。

それから、日経エンタで浜辺美波が連載しているエッセーで彼女がこの「双」にも出演していることは公式アナウンスがある前からネタバレしていたが、まさか、毎話出てくるとは思わなかった。そして思う。浜辺美波って、やっぱり、演技うまいよね。コミック原作ものが多いせいかあまりそういうイメージは持たれないけれどね。
いかにもコスプレな格好をしているのに、他のコミック・アニメの実写化作品ほどダサく見えないのは、森川葵や浜辺美波の演技力のおかげなんだろうね。

そして、演技力といえば、坂道シリーズのメンバーもこの「賭ケグルイ」シリーズに貢献していると思う。season2や劇場版に出演している乃木坂46の松村沙友理は個人的には乃木坂メンバー随一の演技力だと思うが、今回の「双」にも乃木坂の演技派メンバーが出演している。生田絵梨花はさすがミュージカルなど舞台で活躍している女優といった感じの演技を披露していた。
また、日向坂46の佐々木美玲が今回、奴隷のような存在（家畜）を演じていたが、演技力は絶賛するレベルではないかもしれないが、妙な可愛いさは評価に値すると思った。

それにしても、主題歌の「一か八か」って、めちゃくちゃアガる曲だよね。そして、今回の「双」では毎回この曲が流れるオープニング映像が違うことにも感心した。
それから、配信ドラマやアニメって、1話でも多く見させるために、オープニングやエンディングの飛ばし見を推奨する傾向があるけれど、本作は「まだネクストボタンを押しちゃダメ！」と演者がアピールしていたので好感が持てた。

ということで、GW公開の劇場版第2弾が待ち遠しい！