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櫻坂46「2nd TOUR 2022“As you know?”」ツアーファイナル・東京ドーム公演 11月8日(火)

櫻坂46の東京ドーム公演は欅坂46時代をカウントしないとデビュー(1stシングルのCDリリース)から1年11ヵ月で実現したことになる(欅坂時代にもドーム公演は行っているが)。

坂道シリーズでは、乃木坂46は初のドーム公演までは5年9ヵ月もかかっている。2度目のドーム公演はコロナの影響で、ドームでやるはずだった白石麻衣の卒コンが無観客配信ライブに変更されたこともあり、さらに、それから4年も待たされることになった。

日向坂46は欅坂の事実上の2軍だったけやき坂46時代をカウントしないと、ドーム公演の実現までには3年かかっている。もっとも、コロナの影響がなければ、これより1年3ヵ月も前に実現していたはずなので、改名して再スタートしてからの櫻坂より勢いはあるということなのだろうか。

ちなみに、欅坂のドーム公演は、日向坂の独立後に実現しているので、今春のドーム公演は初のドーム公演と呼んでいいのだろうが、櫻坂は欅坂がリニューアルしたものと考えると、前回から3年2ヵ月ぶりのドーム公演という言い方もできるんだよね。

乃木坂の2度目のドーム公演は“お前はターゲットではない”扱いされて見ることはできなかった。
欅坂のドーム公演は仕事のスケジュールを考慮しチケットを取らなかった。

というわけで自分が見た坂道のドーム公演は、乃木坂の最初のものと、日向坂のもの、そして、今回の櫻坂ということになる。

座席の良さで言えば、日向坂>乃木坂>櫻坂といった感じだ。ちなみに、アリーナ席だったのは日向坂だけ。

そんなわけで決して満足のできるライブ体験ではなかった。

そして、ネット上で噂されていたようにチケットが売れていなかったのではと言わざるを得ないほど、アリーナ席にしろ、スタンド席にしろ、客席として使っていない部分が目立った。
まぁ、それを良くも悪くも利用して、アリーナ席の先頭から最後列までを貫く花道を作ったり、アリーナ席を横に移動するステージを設けたりというアイデアは評価できるとは思う。

ただ、ライブ開始から最初のMCに入るまで、ペンライト使用禁止というのは意味不明だ。あんたら、公式グッズとしてペンライトを売っているよね?百歩譲って、TWICEがやっているような運営側で点灯をコントロールできる公式ペンライトのみ使用可能とかするなら分かるが、公式グッズ、一般のペンライトを問わず使用禁止というのは理解できない。

それに、東京ドームのような大会場でグループアイドルのダンスパフォーマンスを延々と見せられても盛り上がらないんだよね。櫻坂の楽曲というのはフリコピするようなタイプのものではないから、コロナ禍による声出し禁止は仕方ないにしても、それに加えてペンライトまで禁止したら会場はシーンとしてしまうのは当然だよねと思う。

アイドルは何かと言うと、東京ドームでライブをやりたいと言うけれど、それって、決してファンが求めているものではないと思うんだよね。
やっぱり、ファンは推しているアイドルを少しでも近くで見たいと思うわけだからね。ソロ歌手やバンドなら天空席でも何となく、そのアーティストのやっていることを肉眼で確認できるけれど、坂道シリーズのような大所帯アイドルグループではそれは無理だからね。

ただ、ちょっと懐かしいトロピカルハウスっぽい要素を含む“摩擦係数”とか大会場向きの曲もあることにはあるから、決してつまらないライブというわけではないんだけれどね。

そして、アンコールでは、まさかでもない(というか、多くのファンが予想していた通り)欅坂時代の楽曲が解禁となった。
今回の東京ドーム2夜公演は、欅坂および櫻坂で合わせて約6年間、キャプテンを務めた菅井友香の卒コンも兼ねているわけだから、櫻坂に改名後封印していた欅坂楽曲を歌うというのは理解できる。ただ、これに味をしめて、今後の櫻坂のライブで欅坂時代の楽曲が頻繁にセトリに組み込まれるようなことはやめてもらいたいと思う。

まぁ、今回披露した“世界には愛しかない”は改めて良い曲だと思った。ポエトリーリーディングのパートとこの曲が主題歌となっている欅坂出演の意味不明なドラマ「徳山大五郎を誰が殺したか?」のせいで、ネタ曲みたいなイメージが強くなってしまったけれどね。

それにしても、厄介なケヤキッズって櫻坂オタに扮して生き延びていたんだね。ルールを破って、声出ししやがった!
というか、隣にいる20代の男2人組がそうだった。マジで○んでくれと思ってしまった。

そして、最後の曲と言っていた“世界には愛しかない”でステージは幕を閉じることなく、ダブルアンコールへと突入した。

まぁ、平日開催の東京ドーム公演なのに18:00開演の時点で、通常のツアーのセトリではないなというのは予想できたけれどね。これまでのツアーのセトリでいけば、2時間、グダグダとMCをやっても2時間半でできる内容だから、19時とか18時半開演でいいわけだしね。

だから、ダブルアンコールをやるだろうなという雰囲気は何となく感じていた。というか、普通に考えても、欅坂時代の曲、しかも、欅坂時代に既に脱退している平手のセンター曲で終わるなんてありえないからね。

ただ、そのダブルアンコールで、卒業する菅井友香が全メンバー1人1人に感謝の言葉を述べるとは思わなかった。てっきり、そういうのは卒コン最終公演である2日目でやるものだと思っていた。

というか、最近、自分は集中力がないから、長いMCは勿論のこと、卒業コンサートとか解散コンサートの際の別れの挨拶でもじっと聞いていられないんだよね…。メンタルがやられているのかも…。

そして、本当の最後の曲として歌われたのが、菅井友香卒業ソングとして発表された彼女がセンターを務める新曲“その日まで”だ。
秋元系アイドルの卒業ソングって、ソロ曲だとありきたりなバラードばかりだし、グループ曲でも合唱曲みたいなものが目立つけれど、これはなかなかの良曲だと思う。ちょっと、ロックな感じだしね。秋元康は菅井友香に思い入れがあったってことなのかな?基本、あてがきすると良い曲になるからね、秋元康楽曲は。

それはさておき、ちょっと気になったことを一つ。この日も歌った“なぜ 恋をして来なかったんだろう?”の歌詞には、“クリスマス”と“バレンタインデー”と“誕生日”について言及されているが、秋元康は乃木坂の“気づいたら片想い”でも、この3つをセットにしているんだよね。
そして、この2曲もそうだけれど、毎年2月になると耳にする国生さゆり“バレンタイン・キッス”もタイトルでは省略しているけれど、歌詞の中ではきちんと、“バレンタインデー”と言っているんだよね。
最近は、ニュース番組や新聞でも平気で“バレンタイン”と言っているけれど、単に“バレンタイン”と言った場合は聖人の名前だからね。
贈り物をしたりする記念日のことを言いたいなら、ちゃんと、“バレンタインデー”と言わないといけないんだよね。
秋元康は政治経済用語を歌詞にすぐ入れたがることもあるくらいだから、他の作詞家より一般常識的な意味での知識があるんだろうね(決して、彼が常識人と言っているわけではない)。

まぁ、細かいことを言えば、日本で“バレンタインデー”と呼んでいるのも間違いなんだけれどね。
本来の英語に準拠すれば、“バレンタインズデー”だしね。


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