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マジでオワコンになりつつあるAKBグループ

6月16日発売のNMB48の最新シングル「シダレヤナギ」はオリコン初登場2位に終わった。
これで、AKB48姉妹グループのCDシングルは2月17日発売のSTU48「独り言で語るくらいなら」、5月12日発売のHKT48「君とどこかへ行きたい」に続いて3作連続で初登場2位に終わったことになる。つまり、首位を逃している。
6月23日発売のNGT48「Awesome」は関ジャニ∞の新曲と同日発売だから、AKBグループが首位を逃すのは間違いなく4作連続となる。

ちなみに、3月3日にリリースされた柏木由紀のソロ・シングル「CAN YOU WALK WITH ME??」は4位止まりで首位争いもしていない。ゆきりんの過去のソロ・シングル2作はいずれも最高位2位と一応、首位争いをしていたことを考えれば、姉妹グループに限らず、本店(AKB48)の知名度の高い主要メンバーですら、人気が下降していることが分かる。

姉妹グループの話に戻るが、2月のSTUはSixTONESに、5月のHKTはHey! Say! JUMPに敗れた。今週発売のNGTは関ジャニ∞に敗れると思われる。
この3組はいずれもジャニーズだ。これまでは、秋元系アイドルとジャニーズは発売日を調整して、双方が1位を取れるようにしていたケースが多いと見られるが、そうではなくなったということか。

ジャニーズに関していえば、ここ数年、King & PrinceやSixTONES、Snow Manといった新しいグループがデビューしているし、数年ぶり前までは首位を逃すことも多かったジャニーズWESTも最近は連続首位獲得を義務付けられるグループになっている。

一方でAKBグループは、それぞれの姉妹グループごとに運営が変わってしまった。つまり、以前のグループで一括してやっていた頃に比べれば、各グループの運営は規模が小さくなってしまったから、ジャニーズと発売日を調整できるほどのパワーがなくなったということなのだと思う。

また、AKBグループはコロナ禍になって、握手会など接触系イベントの参加券を封入することにより、CDの売り上げを伸ばすという“ドーピング”ができなくなってしまっている。

姉妹グループでも最盛期であれば50万枚程度。コロナ前でも20〜30万枚くらいは売っていたが、コロナ禍になってからは20万枚行くのが難しくなっている。
となれば、ジャニーズ側からすれば、その程度の売り上げで調整してくださいなんて言ってくるのは何様のつもりってなるからね(そんな言い方はしないと思うが)。

そして、一番問題なのは、NMBだ。運営はジャニーズと並ぶ大権力である吉本の系列の事務所やレーベルに所属しているのだから、ジャニーズとの調整は他の姉妹グループよりは容易なはず。
実際、今回敗れた相手はジャニーズではない。米津玄師だ。
しかも、この曲、CDシングルのリリースより半月ほど前にダウンロード販売がスタートしているのに、NMBはそれに負けてしまったのだ。

今回の新曲「シダレヤナギ」はCD発売日になるまで、MVのフル・バージョンをYouTubeで公開しないというセコい手を使っていた。
フラゲ日(発売日前日)の時点ではMVをフルで見られないということだから、それは、MV収録のCDシングルを買え。ダウンロードや安い劇場盤だけで済ますなという運営・レーベル側からのメッセージなんだと思う。そういう、いまだにフィジカル至上主義な売り方はどうかと思うけれどね。

さらに、これまでのCDシングルでは、表題曲以外にタイプ別カップリング曲と共通カップリング曲を収録していたが、今回はタイプ別カップリング曲しか収録されていない。つまり、これまでのCDシングルよりも収録内容が薄いということだ。

また、これまでの付属DVDでは、どのタイプでも、表題曲MV以外に、表題曲MVのダンシングバージョンを各タイプ共通で収録し、さらに、タイプ別にカップリング曲などのMVやメイキングなどを収録していた。
しかし、今回はダンシングバージョンは1つのタイプにしか収録されていない。それは、接触系イベントに参加できなくても複数枚買えよという運営・レーベル側からのメッセージなんだと思う。重ね重ね言うが、そういうフィジカル至上主義をいまだにやっていたのではオワコン化が加速するだけだと思う。
たとえ、握手会がなくても、義理で1枚くらいはCDを買ってあげているファンにも感謝すべきだとは思うけれどね。

各グループの歌うまメンバーを集めたユニット、Nona DiamondsのCDシングルが6月30日に出るが、これはオリコンのトップ10内に入ることも難しそうだな。
そして、9月には1年半ぶりとなるAKB本店のCDシングルもリリースされるが、下手すると、これも首位獲得は難しいかもという気がしてきた…。


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