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AKB48 Team8「KISS 8」5/13(金)18:00公演

ここ最近、アイドルが出演する舞台の公演が増えている。
一般の俳優に混じって人気アイドルグループのメンバーが出演するというものも多いが、最近目立つのは、アイドルグループのメンバー全員もしくは選抜された複数のメンバーが出演するというタイプの舞台だ。
ジャニーズなんて昔からそういうことをやっていたし、アニメやゲーム、特撮、声優といったジャンルと親和性の高い、いわゆる2.5次元舞台もそれに近いのかもしれないと考えれば、そういう舞台というのは昔から提供されていたとは思う。

なので本稿では主に女性アイドルグループが出演する舞台が増えたという趣旨で語っていくことにする。

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勿論、AKB48だって、乃木坂46だって以前からメンバーが出演する舞台を上演してきた。

でも、最近はコンサート活動よりも舞台上演の方が積極的なのではないかと思えてくるほどだ。

AKBでいえば、自分は去年、「マジムリ学園」シリーズの「マジムリ学園 蕾-RAI-」と「マジムリ学園 -LOUDNESS-」、さらに、純粋な舞台ではないが、演劇要素とコンサート要素を混ぜたイベント「AKB48 THE AUDISHOW」の3作品を鑑賞している。

今年になってからは、「いわかける! -Sport Climbing Girls-」と馬嘉伶が出演した朗読劇「海辺の街でもう一度、あの日の彼女に会えたなら」を既に見ている。

これら5作品のうち、「海辺の街でもう一度、あの日の彼女に会えたなら」以外は全て個々のメンバーではなくグループとして出演している舞台だ。

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何故、アイドルグループ出演舞台が目立つようになったのかといえば理由は明白だ。

コンサートだと、観客が立ち上がったりするから、色々と感染症対策をしなくてはならないし、地下アイドルのライブのように観客の声出しを解禁してしまったら、メンバーやファンでコロナ感染が広がった時に世間から叩かれてしまう。

地下アイドルの現場が何故、声出し解禁の方向に行っているかといえば、解禁しないと客が来ないからだと思う。基本的に地下アイドルの現場なんて騒ぎたいだけの奴か、アイドルにガチ恋している奴しか来ないからね。

地上アイドルの現場だって、コンサートに来るファン、特に男の観客の大半は騒ぎたいだけの奴がほとんどだ。

でも、舞台という名目でやれば、観客を着席させて黙らせて鑑賞させることができる。

それに、演目にもよるが、基本的にはアイドルグループの舞台は学園ものが多いから、セットや衣装にもそんなに金がかからない。

それに、演歌歌手のお芝居と歌の2部構成のショーではないが、オマケにミニライブコーナーをつければ、声出しはできなくても、推しのアイドルのパフォーマンスを見られるということでオタクも多少は満足できるというのもあるのだとは思う。

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上記に言及した5作品のうち、朗読劇を除いた4作品は全て、演劇パートとミニライブコーナーという2部構成だった。「AUDISHOW」は演劇パートにもちょくちょく歌が入ってきてはいたが。

それにしても、本公演のチケットの売り方は酷かったね。あくまで、チーム8主演舞台として売っているのに、日替わりゲストメンバーや観客をお見送りするメンバーがチーム8メンバーではなく、AKBに新たに加わった17期生に変更されてしまったんだからね。
体調不良とか、あってはならないがスケジュールのバッティングで出演メンバーを変更するとしても、日替わりゲストメンバーやお見送りメンバーはチーム8メンバーにすべきでは?
AKB出演舞台ではなく、チーム8出演舞台なんだしね。別に前座的なパートに17期生が出てくるのはいいけれどさ…。

というか、マジでダブルブッキングだったんだな…。
録画していたMステを見たら、ゅぃゅぃが出ていて呆れてしまった…。直接金を払ってくれるオタクを軽視して、テレビ番組出演を優先するって、なめてんじゃねぇよ!

それから、本公演に出演できないメンバーも含むチーム8メンバーによるスペシャルライブを実施するのが土日の公演のみで、しかも、そのスペシャルライブのある日とない日のチケット料金が同じというのも意味不明。

結局、アイドルグループ出演舞台って、低予算で準備できて、尚且つ、手っ取り早くオタクから金を巻き上げられるイベントとしてしか考えていないってことなんだろうね。

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中途半端な演技を披露する演劇パートと短いライブパートの構成で、普通のコンサートよりチケット代が高いことが多いんだからね…。

というわけで本公演もスペシャルライブではないものの、演劇パートとミニライブの2本立てになっていた。

ミニライブ自体は、思ったより演者の顔が判別しやすい席だったので、ゅぃゅぃをすぐに見つけることができた。なので、ミニライブコーナーに関しては、そんなに不満はない。

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まぁ、AKBの新曲“元カレです”は明らかに口パクっぽかったのに、それで息を切らしているようじゃダメでしょとは思ったけれどね。

演劇パートに関しては全然ノレなかった。

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いかにも、いまだに昭和から抜け出せない老害が書いた台本って感じだった。

まぁ、AKBグループのオタクなんて、オッサン、オバハンだらけだから、マーケティング的には間違っていないのかもしれないが…。

いきなり、演者がマスクをつけて登場したので、アイドル出演舞台で、リアルにコロナ禍を描くの?それって、アイドルの舞台でやる必要ある?アイドルの顔を見せないのは意味ないよね?と思ったが、唐突にコロナは風邪論者やノーマスクテロリストみたいな主張をはじめ、しかも、恋の病とコロナ感染を同じようなレベルのウイルスとして語り出したので呆れてしまった。

それ以外にも、インド人蔑視や韓流スター・ジャニーズなどをバカにしたような要素も含まれていたし、アイドルに“セックス”という単語を言わせたりもするし、正直言って、見ていて気分が悪くなった。

セクハラ・パワハラ・人種差別を何とも思っていないネトウヨ老害の書いた台本としか思えなかった。

それから、明らかにおかしな言い回しも目立った。
七夕の日に晴天になったのは3年ぶりと言った後に、3年続けて雨が降ったみたいな台詞を言ったりとか、七夕の日がもうすぐ終わる頃に彦星と織姫が次に会うのは364日後とか言っているしね。
まだ、七夕の日が終わっていないんだから、365日後なのにね。

あと、チーム8メンバーは台詞を噛みまくりすぎる!明らかに、本読みや練習、リハが足りていない!

脚本・演出がそう指示したのか、それとも、メンバーが間違えたのかは知らないが、直電を“じきでん”って読むのは意味不明だよ!
直接電話する、もしくは、直(じか)に電話するの省略形なんだから、“ちょくでん”もしくは、“じかでん”と読むべきでしょ!
“じきでん”では、直(じき)に電話するになってしまうから、意味が違ってくるでしょ!

あと、構成自体もなんだかなって感じ。
いくつかのシチュエーションを用意し、それが交互に出てくるパターンかと思ったが(HKT48が大人のカフェとやっているコント劇シリーズはこのパターン)、繰り返し出てくるシチュエーションって、“ロミオとジュリエット”ネタと“ストリートミュージシャン”ネタだけだった。

ロミジュリに関しては、ナイフによる決闘という、ロミジュリを翻案した“ウエスト・サイド物語”ネタまで取り入れていたのに、ロミオが自殺ではなく殺されるというのも意味不明。
さらに、いかにもとってつけてような現在のウクライナ情勢に重ね合わせた世界平和メッセージで最後をしめているけれど、さんざん、セクハラ・パワハラ・人種差別をしておいて、それはないだろ!としか思えなかった。

唯一楽しめたエピソードは働きバチの下克上エピソードかな。新米働きバチが自分のことを“働きバチさん”と言った際に、先輩働きバチが“さんはいらない”って注意していたが、その先輩の発言には同意してしまった。
世の中には多いんだよね、自分の属する集団に“さん付け”する人ってね。
女優が“女優さん”とか、声優が“声優さん”って言っているの、おかしくて仕方ないしね。
まぁ、彼女たち・彼等は先輩を呼び捨てにしている気分になるから、自分が就いている職種に“さん付け”しているんだろうが、それって、一般企業でいえば、外部からかかってきた電話に“うちの〇〇さんはいらっしゃいません”って言うようなものだからね…。
もっとも、最近の若者は外部に対して、身内を呼び捨てにするのが嫌いらしいが…。
芸能記者でもなんでもないのに、一般人がSNSで芸能人に“さん付け”しているのもその思想から来ているんだろうね。

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ところで、本公演のタイトルが「KISS 8」であるということもあって、キスがオチになっているエピソードも多いんだけれど、していないエピソードもあるのはなんなんだ?やるなら、とことんやれよ!本当、酷い台本だ!

そういえば、最近、キスを迫る芸で人気を集めた芸人の自殺が大きなニュースとなった。
彼はこれ以外にも、アツいおでんを吐き出すネタや、熱湯に入るネタで人気を集めていた。
でも、キスを迫ることも食べ物を吐き出すことも人前で熱湯に入ることも、感染症対策を考えれば敬遠されるのは当たり前だから、そりゃ、コロナ禍になって、彼の需要=仕事=収入が減り、彼が悩むのは当然といえば当然なんだよね。

というか、コロナに関係なく、キスを迫るのは相手が同性であろうと、セクハラや性暴行だし、おでんを吐き出すのはフードロスだし、熱湯風呂はいくら本人が入るといっても、パワハラだから、遅かれ早かれ、彼の芸はテレビではNGになっていたと思う。

彼に先立って、肉体派イメージの俳優も自殺したが、結局、2人とも、バブルの恩恵を受けた世代だから、昭和のやり方から抜け出せないんだよね。だから、これまでのやり方ができなくなったコロナ禍になって、精神的に病んでしまったんだろうね。

生まれた時から競争社会で人生なんて思い通りに行かないと悟っている団塊ジュニアを含む氷河期世代というのは、結構、割り切っているところがあるが、バブル世代というのは、大成功の体験があるだけに、その時の感覚から抜け出せないんだろうね。

そういえば、バブル世代の連中って、オンライン飲み会(懇親会・歓送迎会など)のたびに、誰かしらが、若手女性に対して、“マスク取った姿を初めて見た”とか言うけれど、気持ち悪いからやめてくれ!

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《追記》
雨の中、外に入場待機列を作らせるって、バカなんじゃないのか!
大雨の恐れもあるのに!
それに、雨の中、外に並ばせたら免疫が落ちるんだから、感染症対策的にもダメダメだろ!

それで、入口付近の共用ロビーには近寄るなって、何言ってんだ?結局、銀河劇場と同じ建物に入っている他の店舗などから銀河劇場が嫌われているってことでしょ?
というか、他の店舗などに来る客と銀河劇場に来るオタク客のイメージがかけ離れているから嫌われているってことでしょ!他の店舗からしたら景観を破壊しているって思うだろうしね。
こんな所にオタクが集まる劇場なんか作るなよ!

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それから、グッズを買わせるためかなんか知らないけれど、アイドル系の舞台ってロビー開場って好きだよね(場内には入れるものの座席にはつけないってやつ)。ロビーに客を密集させておいて、何が感染症対策だよ!
ふざけんな!

というか、オタクも感染症対策がなっていない奴だらけだ。上演中に何か食っている奴はいるし、飲食すらしていないのにマスクをちょくちょく外している奴もいるし。
やっぱり、ドルオタって世間知らずだと思われても仕方ないよね。

それから、プレゼントの当選者発表はツイッターもしくはロビーに掲示してある貼り紙で確認しろと言っているけれど、場内はネットのつながりが悪いからツイッターの確認なんてできないし、結局、貼り紙をみんなが見に行くからロビーか混雑してしまい。整列退場が意味のないものになってしまっているんだよね。

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《さらに追記》
スマホのカメラでライブや舞台を撮影するって無理あるよな…。結局、カメコ席という金払った客に広報活動をさせる意味不明なシステムを導入しているライブで(本公演は違うが)、機材はスマホ不可と言っている腹立つレギュレーションがあるのは、スマホのカメラじゃ、宣材にならないってことでしょ。本当、腹立つな。それにのせられて喜んで撮っているオタクもバカだよね。本来ならギャラもらっていい案件だからね!

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