「さ~ゆ~Ready? ~さゆりんご軍団ライブ/松村沙友理 卒業コンサート~@横浜アリーナ公演」(1日目)
果たして、自分が乃木坂46のメンバー(卒業者含む)の中で最初に推しメンになったのは誰かと聞かれると、あまり自身はないが、さゆりんごだったような気がする。
多分、七瀬を意識し出したのは、「気づいたら片想い」がリリースされたあたりだと思うが、それより前から、乃木坂が出る音楽番組はチェックしていたので、多分、“肩重い”以前はさゆりんご目当てで乃木坂をチェックしていたのではないかと思う。
そして、はっきりとさゆりんご推しと言いにくくなったのは言うまでもなく、2014年に発覚した既婚男性と路上キスしているところをスクープされた“ふりんご”騒動のせいだと思う。
それから約7年が経ち、遂にさゆりんごが卒業することになった。その不倫イメージのせいで、CDシングル表題曲のセンターを務めることはなく、音楽番組でも探すのに苦労することも多かった。それでも彼女は腐ることなく(まぁ、選抜から外されることはなかったけれどね)、活動を続けてこられたタフさには感心する。
自分は、世間が彼女に対して不倫イメージを持っていることから、さゆりんご推しと言うのが恥ずかしいという気持ちがあってか、“ふりんご”騒動のあたりから彼女を2推しにし、1推しは七瀬ということにしていた。
そして、「裸足でSummer」のあたりからだと思うが、飛鳥が3推しになった。
七瀬が2018年いっぱいで卒業(卒コンは翌年2月)してからは、本来であれば、さゆりんごを繰り上げて1推しにすべきなのに、知り合いなどに対しては飛鳥を1推しと公言するようになったのも、依然として、さゆりんご推しと言うとバカにされそうというイメージがまとわりついていたからだと思う。
でも、世間に対しては2推しということにしていたが、実は乃木坂メンバー(卒業者も含む)の中で女優としての1推しはずっと彼女だった。
カップスターの「乃木坂毎月劇場」の実食コーナー(とんねるずのせいで“実食”という変な日本語が定着してしまい、今では“試食”という従来の言葉が追いやられてしまったが…)で、さゆりんごは“みんな仲良くしようよ〜”といった人類皆きょうだいみたいなことを表向きで言っておきながら、裏ではメンバーをシメているというか、操っているというか、そういう影のボスみたいな存在だとバラされていた。
そうした両面性のある彼女のキャラクターがそのまま活かされていたのが、深夜ドラマ(映画化もされた)「賭ケグルイ」で演じた裏表のあるアイドル、ユメミ役だと思う。
まぁ、ぶりっ子しながら不倫していたり、大食いだったりという、そういう元々備わっていた多面性が演技に活かされているのだとは思う。
1話完結のオムニバスドラマ「乃木坂シネマズ」はハチャメチャな話が多かったが、一番良くできていたのはさゆりんご主演の回だったと思う。それは、彼女がぶっ飛んだ演技と自然な演技をうまくミックスして演じていたからだと思う。
映画でも彼女は好演していた。主演作「東京ワイン会ピープル」なんて小規模公開の地味な作品だが、普通によくいる女子社員をナチュラルに演じていたと思う。
また、彼女は声優としても活躍した。「クリオネの灯り」でいじめられっ子を演じた時は、いかにもアニオタとか声豚と呼ばれる声優オタクが“本業じゃない奴に声優をやらすな!”とわめきそうな棒演技だったが、「SNSポリス」では頭の悪いお嬢様キャラを見事に演じていた。
つまり、「クリオネ」の棒演技ってのは、いじめの標的になりそうな台詞回しを意図的にやっていたってことなんだろうね。
つまり、さゆりんごは意外と幅広い演技力を持っているということなんだよね。だから、舞台でも存在感を放つことができる。
これまで、彼女が出演した舞台は、「すべての犬は天国へ行く」、「FILL-IN」、「雨の塔」と3作見ている。
「すべての犬〜」は乃木坂メンバー複数出演のいわゆる“村内”作品だが、他の2作品は、共演者に乃木坂メンバーがいない、いわば他流試合だ。
そして、作品としての出来も、彼女の演技の印象も圧倒的に他流試合作品の方が良い。
なので、乃木坂卒業後のさゆりんごは、女優として安定した活動を続けていけると個人的には思っている。
ただ、同じ乃木坂出身の女優でも、七瀬やまいやんは、乃木坂在籍時から非オタにも知名度があったが、さゆりんごはドルオタ以外の間では認知度が低い。だから、しばらくは地道な活動が必要なのではないかなと思う。
でも、さゆりんごの一番の魅力といえば、それは何といっても、可愛いことだと思う。つまり、アイドルとして魅力があったということ。卒業時点では2番目の高齢メンバーってのが信じられないよね…。
そういえば、さゆりんごの卒業により、CDシングル表題曲全てで選抜されているのは、あとは高山先生だけになるんだよな…。彼女に関しては完全に大人の女性って感じだな。
それにしても、アイドル系のライブや舞台の現場に行くたびに思う。
システム的に全然使えない不具合だらけのアプリであることが明らかになったCOCOAのダウンロードを入場の条件とかにしているのは意味ないでしょ!
しかも、実際に要請反応が出た人のほとんどが登録していないんだしね。
ダウンロードを推奨している映画館もそうだけれど、こんなので感染症対策しているフリをするんじゃないよって思う!
それから、この無意味なCOCOA画面の確認で入場列が進まないわけだしね。
客にCOCOAのダウンロードをすすめれば金でももらえる仕組みでもあるのか?
あと、コロナ禍なのにスタッフが客に対して隙間を作らずに並べとか指示しているのも意味不明!全然、感染症対策する気ないだろ!
そのくせ、退場時にまで手指消毒させるってのは、観客をバイ菌扱いしているとしか思えないな…。
それにしても乃木坂のライブを見るのは超久しぶりだ!
どう考えても、女性観客を優遇して当選させているとしか思えない時期があったしね。
それに、コロナ禍になってからは無観客ライブも多かった。
結局、東京ドーム公演とか、神宮2会場同時開催でメンバーが両会場を移動するライブとか、キャパが大きい時しか当選させてもらえなかったから、今回は3年近くぶりの乃木坂ライブ参戦になったんだよね。
今回は、一応、モバイルで2推しにさゆりんごを入れていたから、お情けでスタンド席だけれど、当選させてくれたのかな?
それにしても、アリーナ公演なのにキャパはほぼフルだし、センターステージやサブステージ、花道が用意され、大勢のメンバーがそれらの場所を移動するし、観客はスタンディングでの鑑賞OKだし、もう、オタがコールなど発声しない、マスクをしなくてはいけないというのを除けば、ほぼ通常モードだな…。飲み物も普通に売っているしね。
AKBグループやイコノイだけだよね。頑なに観客は着席、メンバーはメインステージから移動しないってのを守っているのって…。
ところで、発声させないかわりにと、観客にはスティックバルーンが配られていたが、スティックバルーンを観客に叩かせるのを演出の一部とするなら、もっと丈夫なものを配れよって思った。
ペアで配られたもののうち1本は2曲目の時に空気が抜けてしまったし、もう1本もアンコールも含めた全体の3分の1ほどが終わった時点で萎んでしまったしね…。
公演内容については、まず、秋元系アイドルとしては異例の卒業コンサートを2日連続で行うという開催形式に驚いた。
七瀬の場合は4日連続で開催されたライブの最終日のみを卒コンとしていたし、HKT48指原莉乃の場合は横浜で卒コンを開催した後に福岡でもコンサートを開いたが、それは感謝祭と呼び方を変えていた。
また、AKBグループのメンバーの卒コンでは、昼の部として普通のコンサートをやった後、夜の部として卒コンをやるパターンが多い。
でも、今回のさゆりんごのパターンはかなり例外的だ!
しかも、コンサート自体の構成は、1部がユニットのさゆりんご軍団としてのコンサートで、5分間の休憩を挟んだ後半の2部が卒業コンサートという形だった。
先述した指原莉乃を例に出せば、1部で既に卒業している大島優子を引っ張りだしてNot yetとしてのコンサートを行い、2部でHKTメンバーとしての卒コンをやるって構成だからね。いかに、異例なものかが分かる。
本当は横アリをおさえている2日間のうち、1日目をさゆりんご軍団のコンサート、2日目を卒コンみたいにしたかったのだろうが、さゆりんごも言っていたように、色々と大人の事情があったんだろうね。
コロナ禍になってから乃木坂の有観客ライブは数えるほどしか開催されていない。しかも、1期生が出る有観客ライブなんて、コロナ禍に入りはじめた頃のどさくさで強引に開催した2020年2月のナゴヤドーム以来、開催されていない。
そりゃ、チケット売り上げのことを考えれば、尺は短くなっても2日とも1期生を含めたさゆりんご軍団以外のメンバーも出そうってなるよね。
とりあえず、さゆりんご軍団パートでは、さゆりんご軍団+真夏さんリスペクト軍団として発表した楽曲「大嫌いなはずだった。」を聞けたのが良かった。
やっぱり、HoneyWorks楽曲って、秋元楽曲よりも質が高いな…。
でも、オタの反応はイマイチだった…。ドルオタは秋元曲の方が好きなんだろうね。
自分はどっちもやっているが、相変わらず、ドルオタってアニオタ嫌いが多いのかな?
さゆりんご軍団だけでコンサートはできなかったとはいえ、卒コンパートもりんごワールド炸裂だった。2部構成だから卒コンパートの尺も通常より短くなっているし、間に寸劇なども挟まれているから、ワンハーフ歌唱の曲も多いが、これだけ色々なことができるさゆりんごがドルオタ以外にはあまり知名度が広がっていないってのは、やっぱり“ふりんご”騒動で表に立たせにくい感じになってしまったせいなのかな?
ゆきりんのようにスキャンダルをスルーするのも、峯岸のように行き過ぎた懺悔をするのもどうかとは思うが、表立った罰則はないが、ポジションは落とすという微妙な処分のせいで、どっちつかずな印象になってしまったってのはあるかな。
でも、間違いなく、さゆりんごはクリエイティブな才能はある人だと思うから、今後、女優業をメインにするかどうかは分からないけれど、活躍はできるのではないだろうかと期待している。
そういえば、会場の横浜アリーナに行くために久々に新幹線に乗った。
下町民にとっては、品川から1駅だけ新幹線に乗って、新横浜でおりるってのが、横アリへ行く最短ルートなんだよな…。
東京駅に一回出たのでは遠回りだしね。
それから、品川までのルートも、自宅最寄り駅から京成・都営浅草線・京急の直通で品川まで行くよりも、この直通列車の途中の新橋でおりて、JRに乗り換えて品川まで行く方が時間がかからないんだよね。本数は少ないけれど、総武線快速(横須賀線)のタイミングとあった時なんかは尚更、このルートの方がはやいって感じ。