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東京都議会議員選挙の結果に思うこと

都議選の焦点は、都知事である小池百合子が特別顧問を務める都民ファーストの会が議席を守れるか否かのはずだ。

だから、主要メディアがこの都議選を秋までに必ず開催される衆院選の前哨戦という枕詞をつけて報道することには違和感しかない。

それって、主語が自民・公明になっているよね。
都議会目線ではないよね。

別に小池の肩を持つ気は全くないし、コロナ対策にしろ、五輪対策にしろ、何かやったふりをしているだけで、実際は何もしていない。
それなのに、何故か、自民を批判するような人たち、さらにいえば、フェミとかリベラルとかパヨクとカテゴライズされるような人たちまでが、“小池さんは頑張っている”みたいなことを言うのは理解できない。

でも、都議選を衆院選の前哨戦とするなら、都ファは関係ないよね。

まぁ、マスコミも一般都民も都議会に興味がないってことなんだろうね。
都民の半分は東京生まれではないって言われているから、都議会や区市町村議会なんて興味ないんだろうね。
国政や都知事選の時は騒ぐのに、都議選や区市町村議会選挙の時はおとなしいのが多いのはその証拠だよね。

在京マスコミなんて、東京生まれどころか、都民すら少ないしね。
自分が担当している番組では、現在、6人でチームを組んでいるが、都内在住は自分を含めた2人しかいない。23区内在住に限定すれば自分だけだ。

前に担当していた番組では、5人でチームを組んでいたが、この時は、都内全域、23区内限定を問わず、都民は自分しかいなかった。

つまり、在京マスコミには非都民が多いから、都議会や都内区市町村の議会に興味を持っていない奴が多いということ。だから、国政レベルでしか話ができないんだろうね。

もっとも、小池が真剣に都知事をやっているとは思えないし、彼女に国政の場で活躍したいという志向があるのはミエミエだけれどね。

そして、都ファの代表ではなく特別顧問という肩書きにしているのは自分と都ファの議員の主義主張が異なったり、今回の都議選で惨敗したりしても、自分が責任を取らなくても済むための逃げでしかないと思う。

本当、都議選告示前から東京五輪開催を巡る小池と都ファ議員の主張は合致していなかったしね。

だから、体調不良を起こして入院したのも、スキャンダルを起こした政治家や企業トップが突然入院するのと同じにしか思えなかったんだよね。

都議選や五輪を巡る対応に対する批判から逃げているのは明らかだと思う。

東京の新型コロナウイルスの感染者数は確実に増加傾向だ。普通の感覚なら、東京五輪は東京都知事として中止を宣言すべきだと思う。最低でも無観客開催だ。
でも、そういう決断をしたくない。開催するにしろ、しないにしろ、責任は国や組織委などに押し付けたいというのがミエミエだ。

また、緊急事態宣言下では、ライブや舞台の開催は認めるのに、映画館の営業は認めないという意味不明な方針を打ち立てた。
これには、さすがに小池を容認していた連中もぶち切れてしまった。

だから、五輪開催を巡る対応を間違えれば、一気に小池に対する批判は高まるのは明白だ。なので、決断から逃げ、責任を別の人間に転嫁しようとしているのだと思う。

何で、こんなのを支持する人間がいるのか、本当、理解できない。女性なのに頑張っているとか、老害どもと戦っているというイメージに騙されているのが多すぎるんだよね。

まぁ、都民の半分はネイティブではないから、都議会に興味がない。そういう連中が選ぶ都知事ってのは、結局、名の通っている人で、尚且つ、左に寄っていない人になるから、そりゃ、こんなのが支持されてしまうわけだよね…。

それにしても、自分が住む墨田区は今回、選択の余地がなかった。
正直言って、全候補クソだ。

まず、2020年代になっても、相変わらず選挙カーで名前の連呼をしている連中ばかりで腹が立つ。
結局、下町の若い新興住民は都議会に興味がない。興味があるのは高齢者ばかり。だから、こういう古くさいやり方を続けているんだろうね。世間的には批判の声が年々高まっているのにね。
40代の候補でもやっているんだから、党の上層部から下町ではそのやり方でいけって言われているのでは?

選挙期間中、名前を聞かなかったのは、都ファの候補と、公明の候補くらいかな。
都ファの連中は下町に興味がないから、選挙カー攻勢を仕掛けなかったって感じだろうと思う。
また、公明は創価学会の連中の個別訪問攻撃があるから、選挙カーは不要なんだろうし、そもそも、信者は無条件で公明候補に入れるしね。

個人的には、選挙カーで名前を連呼する古くさい選挙をやる連中には投票をしたくないし、何があっても、カルト宗教集団の政党である公明には入れたくない。そして、五輪対応を巡れば、いくら、個々の議員が開催に否定的なことを言おうと、特別顧問の小池が中止にする気がない以上は何を言っても変わらないのだから、都ファに投票する意味もない。

そうすると、投票する候補が誰もいなくなってしまうんだよね。
だから、選挙カーで名前を連呼している自民、国民、共産の中から選ばざるを得ない。拷問だよね。
しかも、自民のうちの一人は限りなくネトウヨに近いしね。

でも、選挙に行かない人間、選挙に行っても白紙投票する人間には、政治を批判する資格はない。

だから、苦渋の決断で候補者名を記入した…。
泡沫候補がいる自治体をこれほど羨ましいと思ったことはない…。

結果は、第1党の座は逃したものの、まさかの都ファ大善戦となった。しかも、自公の過半数獲得をストップさせたんだからね。
(どこまで本当か分からないが)小池の体調不良に同情して投票するアホが多いんだなというのを実感した。

それから、小池とは違うことを言っているにもかかわらず、都ファの議員が五輪に否定的なことを言っているのを本気にして、都ファに投票すれば、五輪が無観客開催もしくは中止になると思ったお気楽思考の人も多かったんだろうね。どう考えても、都知事である小池の意見が優先されるんだから、個々の議員の主張なんて通るわけないのに。

だから、小池の体調不良というのは、どう考えても小池と党の方針が矛盾しているのに、それを突かれたくないから、選挙戦になるべく関わらないようにしたとしか見えないんだけれどね。
あと、五輪対応を巡って何もやっていないことに対する批判から逃げたというのもあると思う。

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そして、我等が墨田区の投票結果はというと、まさかの都ファの成清がトップ当選となった。


「は?」って感じだ。

全候補者の中で一番、区内で選挙戦をやっている雰囲気を感じなかった候補なのに…。
というか、選挙カーにしろ、駅前やスーパー前などでの演説にしろ、関係者の個別訪問や電話攻勢にしろ、自分は全候補の中で、この人の選挙戦をやっている場を全く見かけなかったのだが。

つまり、最近、墨田区に増えている新興住民=ネイティブでない都民は、この人に投票したってことだよね。

2番手で当選したのが、テレ朝アナウンサー出身の自民・川松。つまり、タレント候補だ。
結局、ネイティブでない都民って、有名人ってだけで投票するアホが多いってことだよね。
同じ自民候補なら、川松よりも桜井の方が信頼感や実績はあるんだけれどね。
まぁ、ネイティブ都民は世襲議員を嫌うから、タレント候補の方を選んだんだろうね。

3番手に入った公明・加藤に関しては創価学会の組織票で当選できたのだから何も言うことはない。でも、告示前にコロナ禍であるにもかかわらず、同級生の信者の母親が、我が家を訪れ、うちの母親に“ちょっと、外で話せないか”と、非常識なことをやろうとしていたので、何をしてでも当選しなくてはという危機感は信者の連中にはあったのだと思う。

墨田区のコロナ対策やワクチン対策が他の自治体より迅速だと評価される理由というのは、地元に根ざした活動をしている政治家のおかげだと思う。
ぶっちゃけて言ってしまえば、パヨクやリベラルからは嫌われる自民の世襲議員や、ネトウヨからは嫌われる共産のおかげだ。

でも、今回の都議選では墨田区では自民の世襲候補である桜井と共産候補の伊藤が落選している。
いかに、新興住民って住んでいる自治体に興味がないかが分かるよね。
こういう人たちのおかげで、墨田区のコロナ対策やワクチン対策が迅速に進んでいたのにね。

立民とか国民、維新みたいな口だけ番長の存在が薄いから。つまり、実質、自公と共産しかいないから、墨田区の区政はうまく進んでいたんだよね。その延長線上に都議選の墨田区の候補もいるんだから、桜井と伊藤が落選というのはありえないんだよ。
でも、この2人が落ちるということは、いかにネイティブでない墨田区民によって、投票結果が左右されているかがよく分かるよね。

伊藤に関しては、立民・木村が応援していることが敗因だと思う。

木村は地元民からはコロコロ政党を変えた上に区議会を捨てて国政に色目を使ったことから、裏切り者のイメージが強いしね。

まぁ、国民・大沢の落選は納得だけれどね。
前述したように、立民・国民・維新のような中途半端な政党は昔からの墨田区民には受け入れられないからね。
新興住民は今回、都ファもしくは、自民・川松に流れたから、国民なんて問題外だしね。

それにしても、ネトウヨが大嫌いな日教組がやっていた“みんな一等賞”みたいな感じで、自公も都ファも善戦という結果になったということは、五輪の有観客開催は支持されたってことになるのかな。

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ところで、都議選投票所になっている自宅近所の小学校だが、正門から正面玄関に至る外部の人間も通るルートに児童たちが育てている植物がずらりと並べられていることに違和感を覚えた。
うちらが小学生の頃って、児童や教職員しか通らないような裏庭に置いていたんだけれどね。

それから、個人情報保護の観点からも疑問がある。はちの正面にでかでかと名前が書いてあるが、うちらの頃って、こんなことはしなかったぞ。小さなプレートに小さく名前を書くだけだから、本人でもよく分からないくらいだった。

これって、学校にやってきた外部の人間に児童の名前を流出させていることになるのでは?
あと、これだけ、名前がデカデカと書かれていると、いじめられている子のはちに必要以上に水を与えたりして育たないようにするとか、葉っぱをちぎるとかといった明らかな嫌がらせ・いじめ行為が簡単にできてしまうよね。

昔だったら、パッと見、誰のか分からないから、探しているうちに教職員に怪しまれてしまい、犯行に及ぶことは難しかったけれど、これならすぐにできてしまうしね。
何を考えているんだろうか?今の教職員って…。外に教育熱心な学校アピールすることしか考えていないんだろうね。

《追記》
全く見る気が起きないので見ていないが、都議選投開票日に女性都知事が出てくるテレビドラマ「TOKYO MER~走る緊急救命室~」の放送を開始するTBSって公職選挙法違反レベルでは?
確かに番組放送開始時間では投票は終わっているとはいえ、選挙期間中に番宣が流れているわけだし、いくら小池という名前は出してはいなくても、小池が特別顧問を務める都民ファーストへの投票を促すことにつながるのでは?

あと、CMなどに出演するイメージキャラクターに浜辺美波を起用しているのも理解できない。こういうのって、個人的には東京生まれの人を起用すべきだと思うんだけれどね。

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