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「まん延防止等重点措置」再発令へ…

“コロナを5類扱いにしろ”と主張していた小池百合子が、まん延防止等重点措置を要請するというのはブレブレでポリシーがないと批判されても仕方がないレベルだと思う。

今回のオミクロン株による感染拡大では、当初、小池から何か策を講じようとしているようには到底見えなかった。

本来なら制限を打ち出して仕事をしているフリをするのが彼女の常套手段だったが、去年の緊急事態宣言時に、東京五輪を開催したいがために、「コンサート・演劇・スポーツイベントの開催はOKだが、映画館の営業は不可」という意味不明な制限をかけたことから、芸能界や映画業界関係者、映画ファンのみならず、世間一般からも批判を浴びることになってしまった。

その後、この猛批判が影響したのか、それとも、都議選時は都民ファーストの会に所属していた木下富美子がおこした無免許運転による人身事故のせいなのか、はたまた、コロナワクチンの副反応なのかは知らないが、彼女は体調不良になったとされている。

おそらく、仕事しているフリで制限をかける政策が限界に達していて、何を言っても自分の策は批判されるということを悟ったのだろう。

そんな支持を失いかけた時に、日本の政治家がよくやるのが“ネトウヨ路線”に転じるという策だ。

何しろ、民主党政権だって、そういうことをしていたからね。

ネトウヨが大好きな自民党ですらスルーしていた尖閣諸島付近での中国漁船取り締まりに乗り出したくらいだからね。

それと同じで、小池が“5類にしろ”と言ったのは、ネトウヨ思想と親和性の高い勢力がこういう主張をするから、それに迎合しただけだと思う。

個人的には、“5類にしろ”という主張には一理あると思う。

コロナ禍になってから、いわゆる町医者が風邪と思われる症状の診察に制限をかけるようになった。中には、ちょっとでも熱があるだけで診察を拒否する医者もいる。
何故そうなるのかといえば、濃厚接触者とか無症状の感染者でも数週間隔離され、社会的活動を制限されてしまうからだ。
数週間営業できなければ町医者なんて、あっという間につぶれてしまう。だから、防御策としてわずかでもコロナの可能性のある患者の診察を拒否するというのは理解できないわけではない。国公立の病院ならともかく、開業医であれば、まずはビジネスとして成立していなくてはならないわけだしね。

だから、コロナがインフルエンザと同等の扱いになれば、濃厚接触者や無症状者の隔離も不要なはずだし(そもそも、インフルや風邪で無症状感染なんて診断はまず出ないよね。というか、無症状の人は医者にかからないし)、そうなれば、開業医は自分のところの患者やスタッフが感染しても、医院の営業を停止する必要がない。

開業医がちょっとした症状の患者の診察を拒否しているせいで、無症状や軽症の感染者経由で感染が拡大している面は否定できないと思うしね。

なので、“5類にしろ”という主張は理屈としては至極正論なんだよね。

でも、“5類論者”のほとんどは単に、芸能・スポーツ系のイベントや企業イベント、政治関連の集会などをコロナ前と同じやり方でやりたいから、何も変えたくないから、“5流にしろ”って言っているだけなんだよね。

結局、マスクをせずに夜通し酒を飲みたい、スポーツ競技場やコンサート会場で大騒ぎしたい、アイドルの握手会で金儲けしたい、そういう連中が以前通りのやり方をしたいから、“コロナは風邪”だと言っているに過ぎないんだよね。

そして、こういう主張をする連中のほとんどは、リベラル・左翼・パヨクと呼ばれる人たちにコロナ禍における活動制限の必要性を訴える人が多いことから、単に逆張りして、“コロナは風邪”だとか、“自粛しろと言う奴はコロナ脳”だとか言っているだけの者が多いのも事実だと思う。

仮に立民でも共産でもいいが、こうした政党が、“マスクは不要。濃厚接触者の隔離は不要。飲食店の時短営業は不要”って言ったら、今の“5類論者”は慎重にコロナ対策を進めるべきだとか言い出すに決まっているしね。

それにしても、ネトウヨもパヨクもそうだし、コロナ対策に限ったことではないけれど、今の世の中って本当、ゼロか100かみたいな感じになっているよね。

厳重な感染症対策をしながら、経済的・社会的活動を進めるっていう発想がないんだよね。

たとえば、コンサートであれば、感染が拡大しているんだから中止・延期にしろというゼロか、コロナ前のような全座席販売・スタンディングOKの100かになってしまっている。
去年の夏まではまだ、間引き販売をしているコンサートも多かったけれど、去年秋に緊急事態宣言が解除されてからは、完全にゼロか100かって感じだしね。

まぁ、金が欲しいんだろうけれどさ、このゼロか100の思想がいろんなところにまん延しているよね。

元々大した収入がないのに、営業を休止したおかげで支援金が入って収入増になり、改装している店もあるのも、そうしたゼロか100思想のせいだよね。そもそも、何故、コロナ禍でもファストフードやコーヒー店は儲かっているかといったら、それは元々、お一人様客を受け入れているからだよね。
コロナ禍になって、営業が苦しくなったと主張している飲食店は、お一人様客を無下にしてきたからでしょ。コロナ禍になっても、グループ客優遇策から抜け出せないから、時短するくらいなら休業して支援金を貰ってしまおうという発想になるわけだしね。

感染拡大しているにもかかわらず、子どもや親子連れが公園で騒いでいるのもそう。
子どもは重症化しないから、親たちはワクチンを打ったから、何をしてもいいと思っているのでは?
ワクチンを打っていたって感染するし、無症状の子ども経由で感染して重症化する大人だっているんだから、大勢の子どもや親子連れが一緒に公園で騒ぐというのはありえないんだよ。

かと思えば、うちの隣人一家みたいにほとんど外出しないのもいる。極端なんだよ!

結局、こういうゼロか100思想って、ゆとり教育の弊害なんだろうね。だから、世の中、ネトウヨとパヨクだらけになる。

それはさておき、そろそろ、墨田区のコロナ・ワクチン対策をマンセーするのはやめようよ!

高齢者のワクチン接種の予約が始まったということで、母親のかわりに予約しようと思ったら、会場が特設の大規模接種会場と病院1ヵ所しかリストに載っていなかったうえに、そのたった1ヵ所しかない病院は予約が埋まってしまったのか、予約不能になっていた。

これで迅速な対応なの?

岸田政権の方針がコロコロと変わって、対応が追いつかない。これでも他の自治体に比べれば迅速ということなのかも知れないが、申し訳ないが、マンセーされるレベルではないと思う。

ところで、去年の夏あたりから、やたらと浅草に若者が来るようになったのは何故?しかも、平日の午前中とかでも結構いるよね。

仕事にも学校にも行っていないのに、金がある若者がいるってこと?

何か支援金とか給付金のやり方、考えた方がいいぞ!

少なくとも、飲食店への支援金は、過去何ヵ月の収入とか、昨年度に徴収された税金とか、そういうのをもとに額を決めた方がいいぞ!

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